平成12年度 第3回 土木史研究委員会幹事会 議事録(案)
日時:平成13年3月19日(月) 15:30〜16:30
場所:土木図書館2階5号室
出席者:小林幹事長
鈴木、高安、武田、迯目、原口、福井、堀、安田(代理:長野)、山下の各幹事
丸畑職員
審議事項
議事
(1)江戸期以前の土木遺産調査について
・基礎資料としては「明治以前日本土木史」が考えられる.地方の歴史をまとめた本、城などの文献もある。
・構造物として残っているものはかなりあるが、リストすら無いのが現状である。
・県史などの地方史のうち土木の部分だけを集めた人がいるが、そういった調査方法もある。実際にどうやるのかが問題である。
・基本は近代化遺産調査と2000選の流れを江戸期にまで延長することになる。前回と同じようになんらかの本の出版を視野に入れたものになると考えられる。
・土木に限ったものとして年表など存在はするが、正しいかどうかが分からない。いろいろな資料ですり合わせを行うと、一致しないものがある。年表を作ることも作業として発生してくる。
・土木技術のくくりで考えれば、中世の戦国時代からやらないといけなくなるだろう。これらの歴史研究家は資料をたくさん持っているが、彼等も一生をかけて研究をやっている。それらをどのように情報として活用できるか。
・全部やっているととても終わらない。時代を限定し、たとえばある地域に限定してやる方法等も考えられる。
・観光の視点からみて歴史的価値があるものを調査したことがある。(担当者が見てというレベル)
・近代化遺産調査とつながる分類でやるとよいと思う。それにふさわしい年代を決める。
・まずは現存するもののリストを作ることから始めないといけない。調べれば調べるほど出てくると思われるが、まずはヒアリング等をしておく。
(2)大成建設のビデオについて
・委員会で提案された大成建設作成の映画について、ビデオ化の要望を書面で提出することに決まった。
(3)土木史教育について
・土木史の教育は生涯教育の面と大学教育の面とで考えられる。
・小中高の先生のための、土木史研修をやるとよい効果が得られると考える。こんな授業ができますよ、というものを先生方に示す。対象は中学校の先生が良いと思われる。
・大学の学生に対しては、土木史を土木工学をやることの動機づけに使えないか。年代に応じて、倫理・技術とかの話を1年生とかに話せないか。
・そろそろまた、各大学で土木史の授業を実施しているか、また実施しているとすれば何をやっているかについて調査をしたいと考えている。
(4)その他
・次回の幹事会については「江戸期以前の調査」について話し合うなら開催し、年度4回目の開催はしないこととなった。
以上(文責:原口)