平成11年度・第2回 土木学会土木史研究委員会幹事会 議事録(案)

 

  時:平成111111日(木) 16301830

  所:弘済会館

出席者:馬場幹事長,岩淵,貴堂,小林,鈴木,高安,為国,安田(代・舟橋),吉田,      吉村の各幹事、丸畑職員

 

◎報告事項

1)土木史研究編集小委員会報告(幹事長・為国幹事)

     来年度の第20回土木史研究発表会の開催にあたり、講演用論文の募集要項について論文の品格を高め、originality確保のため『引用方法』が、より充填された。

     既に「土木史研究」で発表された論文のうち、特定する論文1編に対しての討議欄の募集要項についても説明があった。

     審査付き論文については、25編(26編受付・1編辞退)の投稿があり、今後検討を継続して行なうとの報告があった。

2)土木史フォーラム小委員会報告(伊東幹事)

     小委員会の基本的活動として土木史研究発表会の開催にあわせて年1回の土木史フォーラム小委員会の開催をする。

     13号は予定通りに校正され、発行する予定である

     今後当幹事会にて行なわれた議論と勉強会の内容を掲載したいとの説明があった。

3)河村瑞賢小委員会報告(幹事長・丸畑職員)

     河村瑞賢没後300年記念フォーラム・シンポジウム開催記念出版物は平成123月に発行予定(出版元:土木学会)。

4)委員会ホームページの現況報告(吉田幹事)

     中間報告の形でホームページの紹介があった。

     今後、委員会・幹事会の議事録も随時掲載予定である。

5)土木史勉強会の予定報告(為国・鈴木幹事)

     「『土木史学』の体系化に向けた研究論・方法論について」の報告があり土木史フォーラム第13号に掲載した。

     今後、勉強会のテーマ・タイトル等を絞っていくにあたり、対象を大学生初年度学生にするのか小・中・高等教育からにするのか等を含め議論していくとの報告があった。

     大学初年度学生に対する教育では既に手遅れで、小・中等教育を対象にしたらどうだろうか。(高安幹事)

     タイトル名や実社会と大学教育との相違等を踏まえ今後検討していく必要がある。

 

◎審議事項

1) 20回土木史研究発表会での招待論文について(幹事長・為国幹事)

     今後引き続き対象者の選定と、掲載論文の主旨等について審議することが確認された。

2)「土木史研究」執筆要項および討議欄について(為国幹事)

     報告事項1)に関連し編集小委員会からの提案を審議し、了承した。

3)「日本近代土木遺産総覧(仮称)」の出版計画について(為国幹事)

     土木学会出版委員会担当者にヒアリング調査を行なったところ、出版にあたり土木遺産の選定基準の明確な説明や発行希望部数等について企画の再考を求められたと報告があった。

     土木学会理事会では了承が得られ、実務的な要請がある背景を鑑み、引き続き出版に向けて進行することを確認した。(馬場幹事長)

4)「土木学会選奨土木遺産(仮称)」の新設について(幹事長)

     土木遺産に対する土木学会として検証制度新設に関する補足説明があった。

     現在、理事長・理事会等の了承を経て順調に進行しているとの説明があった。

5)大規模プロジェクトのヒアリング調査(科研費対応)について(高安幹事)

     「有形・無形の土木史料の全国調査とその保存・利用のあり方に関する研究の概要(高安試案)」について、土木技術史資料の分類・史料の整理と管理・平成11年度調査実施計画等について報告があった。

     事象の記録及び人物インタビューの構成についての報告があり、インタビュー対象者の選定について今後審議を繰り返し、平成12年度科学研究費研究に対応していくことで確認された。

6)土木計画学研究委員会との連携プロジェクトについて(為国幹事)

     平成12年度科学研究費基盤(B)申請案について説明があり、研究課題「大規模社会基盤施設の計画プロセスに関する研究」文部省科研費を申請することにし、分担者の人選は地域性・テーマ・専門分野等を考慮し、さらに研究を進めていくこととなった。

7)土木学会誌明年6月号特集への協力について(為国幹事)

     土木学会誌編集委員会(114日開催)では、20006月号特集企画案(コンセプト提案・60pを予定)として土木史関連の企画をしているとの報告があり、土木史委員会の協力要請があった。

     4)との関連で、「社会に役立っているから残す」というものを打ち出す。(貴堂幹事)

     「土木学会選奨土木遺産(仮称)」と同じタイトルにしたらいかがなものか。(馬場幹事長)

     遺産が必ずしも古いものとはいいにくく、現在のものも取り上げられるのではないか。(鈴木幹事)

     時代を先駆けるという観点から土木文化財を打ち出してみたらどうだろうか。(高安幹事)

     企画案について、読者(会員)にどのような趣旨で特集を組むのかや過去の特集号との相違について、特集テーマを含めて引き続き検討していくことを確認された。

8)ホームページの「掲示板」の活用について(小林幹事)

     幹事会意見交換を「ウェブ上の掲示板(インターネットの掲示板にて意見交換を行なうシステム)」の利用を行なうことの提案がなされ、今後ファイルのアップ・ダウンロードや文書のチェックや仕上げ等に大変有効なシステムであると確認され、積極的に利用することで了承された。

9)国際会議・外国人の招聘について(鈴木幹事)

  今後、継続的に国際交流を趣旨に継続的に審議することになった。

10)来年度全国大会での研究討論会・共通セッションについて(為国幹事)

     来年度も研究討論会を土木史研究委員会主導で開催したいとの提案があり、共通セッション(1210日締め切り)も含めて検討することとなった。

     東北地方にて来年度開催されるため、関連の深い「野蒜築港120年」を主題にできないか。(為国幹事)

     「野蒜築港」のみではなく、明治初期東北開発(歴史的な視点)を主題にしたらどうだろうか。(伊東幹事)

     「野蒜築港」から地域づくり、まちづくりにどう活かすのかを主題にしたらどうだろうか。(鈴木幹事)

(文責・吉田)





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