平成11年度 第2回 土木史研究委員会 議事録(案)
 
日  時   平成12年4月17日(月) 14:00?16:00
場  所   土木学会土木図書館5号室
出席者   大熊委員長,藤田副委員長,馬場幹事長
        青山(代理:田中),北浦,佐藤,篠原(代理:中井),菅,高橋の各委員
        秋山,石川,伊東,小林,佐々木,高安,武田,為国,安田(代理:舟橋),吉村の各幹事
 
【議事】
 
1.報告事項
 
1)「土木学会選奨土木遺産」制度の発足と選考委員会内規,今後のスケジュールについて
 
・馬場幹事長および小林幹事より現在までの経緯および今後のスケジュールと選考委員会内規についての説明があった。通常の学会の賞は,平成12年度分については平成13年5月の総会で表彰ということになるが土木のPRもかねて9月の理事会を受けて平成12年11月18日の「土木の日」に合わせて前倒しで表彰する予定であるとの説明があった。その時は記者会見する予定である。
 
・文化庁の重要文化財もしくは登録文化財と重複するものについてはどのように扱うのかと質問があり,登録文化財に指定されているものについては除外する方向でとの回答があった。
 
・事後調査の結果によっては選奨を取り消すことがあるのかとの質問があったが,現段階では事後調査自体の詳細も確定していないとの回答があった。
 
・アメリカでは5年ないし7年後と決めているので明確にしてはどうか,また一定の調査フォーマットを作成してはどうかとの意見があった。
 
2)「日本の近代土木遺産?現存する重要な土木構造物2000選」の刊行
 
・馬場幹事長より2300件程度選定された旨の説明があった。本書は理事会の承認を受けて刊行する予定である。
 
3)第20回土木史研究発表会関連
 
・為国幹事より審査付き論文数(25編投稿→15編採用)および自由投稿発表論文数(33編応募→28編投稿)についての報告があった。
 
・第1日目の討議について第2会場の人も聞けるように第2会場の開始時間をづらして欲しいとの要望があり,第2会場の開始時間を遅らせることとなった。
 
4)全国大会関連
 
・共通セッションについては佐藤委員に連絡がないため,成立するかどうかは未定である。
 
・為国幹事より,研究討論会については野蒜の関係者だけでなく,三国港,三角港の関係者もパネリストに入れる予定であるとの説明があった。
 
5)土木史フォーラム関連
 
・伊東幹事より前回委員会以降の活動状況の説明があった。
 
・フォーラムの配布形態について現状の印刷物ベースを続けていくのかとの質問があった。これについては,他の委員よりいつでも見れることから印刷物の方がよいとの意見があった。
 
6)科研費調査関連
 
・為国幹事より現在の状況について報告があった。本日の会議の後に会合を開く予定である。
 
7)委員会ホームページ関連
 
・現在管理している日大の担当者が退職したため,今後どこで対応するかについては,次年度の課題として持ち越すこととなった。
・現段階としては学会のサーバーないにおいてもらえるよう交渉中である。
8)S/K問題の経過と『土木史研究20』における論文棄却宣言文案
 
・大熊委員長より土木史研究および学会誌に記載される声明文についての説明があった。
 
・個人同士の問題と思われるが,今後も同様の問題が発生した場合,同様に委員会として対処するのかとの質問があった。
 
・これについては論文発表の場を提供しているかぎり関与していかなければならないと考えているとの回答があった。また,自由投稿論文における剽窃発生には責任はとれないが発生したあとの対処の仕方が問われるとも併せて述べられた。
 
・「剽窃」という言葉はかなり悪意をもって行われたものに対して使われる言葉であるので,今回のケースでは言い過ぎではないかとの意見があった。
 
・「剽窃」という表現について,各界の方々の意見に基づく総合的な判断であるということを読み取れるようにする必要があるのではないかとの意見があった。
 
 
 
2.審議事項
 
1)次期三役人事
 
・次期委員長として佐藤馨一先生が,次期幹事長として小林一郎先生が推挙され承認された。その他委員,幹事および小委員会委員長等の人事については次回委員会までのあいだに案を考えることとなった。
 
2)平成12年度の活動について
 
・外国人研究者(マクリエン氏)による講演会の提案があり,次年度審議することとなった。
 
3)「電子図書館」構想試案
 
・河村委員欠席のため馬場幹事長より説明があった。
 
・目的や誰に対して示すものなのかがわからない。
 
・記載されているされていない等の意見がでる可能性があり,土木史研究委員会が責任を持てるのか疑問である。
 
・現役も含めてという話であるが,それはまだ歴史ではない。やるなら物故者に限ったほうがよい。
 
 
 
以上(文責 伊東)

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