A−42

Emissions trading as an approach for reducing the cost of pollution abatment

(処理コスト削減手段としての排出量取引)

 

瀧口 博明1J. Wayland Eheart2

 

1 正会員 工修 環境省(〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2

2 工博 イリノイ大学土木環境工学科教授 (3217 Newmark Civil Engineering Laboratory, 205 North Mathews Avenue, Urbana, Illinois 61801, USA

 

 汚染物質を費用効果的に削減できる排出量取引について、米国での代表例を分析し、ほとんどの例が排出枠の配分方法としてグランドファザリング方式を採用していること、汚染物質の集中を避けるために取引に制限を加えていること、排出量取引の成否は取引に関する規制の少なさや信頼性、透明性、柔軟性によることなどを明らかにした。また、日本における排出量取引導入の可能性を論じるとともに、閉鎖性海域の水質保全のために排出量取引を導入することについて考察した。

 

Key Words: キャップ・アンド・トレード、排出許可証、濃度許可証、ホットスポット、グランドファザリング