A−39
廃自動車リサイクルの技術システムの経済評価
岡野雅通1・盛岡通2・恒見清孝3
1 学生員工修 大阪大学大学院 工学研究科 環境工学専攻 博士後期課程
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1)
2 正会員工博 大阪大学大学院教授 工学研究科 環境工学専攻
3 正会員博(工) 大阪大学大学院講師 工学研究科 環境工学専攻
循環型社会システムの形成に向けて,廃自動車(ELV)のリサイクルシステムを取り上げて評価する.ELVリサイクルシステムは,ASRに注目した再資源化率向上という目標と,回収されるスクラップの質が重要であるが,近年,電装系部品に含まれるCuの混入が鉄スクラップの品位の低下を引き起こしている.ELVリサイクルに関係するセクターにおける,ASRの再資源化や減量化を目的としたさまざまな技術が進展していく中,システム全体を総合的に評価する必要がある.本研究においては,解体業者とシュレッダー業者の連携によって,効率的かつ効果的にASRを削減する方法についてシナリオを立て,費用便益分析によって検討する.ここから,将来的な循環型社会の構築へと向けた指針について考察する.
Key Words: recycling of ELV(End-of-Life Vehicle),ec