A−29
流域圏での都市活動に起因する有機物循環にかかる負荷発生の変化分析
−武庫川流域圏におけるケーススタディ−
盛岡通1・藤田壮2・岡寺智大3
1 正会員 工博 大阪大学大学院教授 工学研究科環境工学専攻
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1)
2 正会員 工博 東洋大学教授 工学部環境建設学科
(〒350-8585 川越市鯨井2100)
3 正会員 工博 独立行政法人国立環境研究所
(〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2)
武庫川流域を対象に有機物循環の70年代と2000年との2時点比較を行い,ついで,@人口の増加,A家計からの排出強度の変化,Bインフラの整備,C産業の生産増加,D産業からの排出強度の変化という活動要因による有機廃棄物の変化を評価した.その結果,武庫川流域では流域下水道が有機廃棄物の増加の大きな要因となっている反面,人口と家計からの排出強度は有機廃棄物を減少させていることが明らかになった.又,中流域,下流域では流域下水道整備が有機廃棄物の大きな増加要因となっているが,上流域では人口増加が増加の主要な要因となっていることも明らかとなった.
Key Words : basin, urbanization,
organic waste, biomass, material flow analysis