A−18
Maintaining Natural Water Temperature
Regime for Protecting Aquatic Life
(水生生物保全のための水温自然変動の重要性について)
黄 光偉1・泉宮 尊司2
1 工博 新潟大学助教授 工学部建設学科(〒950-2181 新潟市五十嵐2の町8050)
2 工博 新潟大学教授 工学部建設学科(〒950-2181 新潟市五十嵐2の町8050)
水温は河川生態環境に関わる一つの重要指標である。本論文では,適正な水中熱環境を維持することの重要性を提唱している。上流側の制御が下流域の水温の変動に与える影響を議論し,水温の自然変動を考慮した操作が行われれば,ダム放流による水温変動の影響が軽減できることを示した。また,河川水中熱環境を評価するために,水温多様性指標を提案した。さらに,全国一級河川における現在の水温観測システムの問題点等を指摘した。
Key Words : water temperature, diurnal
variation, upstream control, thermal diversity index, fish