A−14
家庭系食品廃棄物の再資源化技術導入シナリオへのライフサイクルシミュレーションの適用
松本 亨1・石崎美代子2・左 健3・島岡隆行4
1 正会員 博(工) 北九州市立大学助教授 国際環境工学部環境デザイン学科
(〒808-0135 北九州市若松区ひびきの1-1)
2 非会員 修(工) 株式会社 国内貨物
3 非会員 博(工) 北九州市立大学研究員 国際環境工学部環境デザイン学科
4 正会員 工博 九州大学大学院教授 工学研究院環境システム科学研究センター
本研究では,生ごみ分別・再資源化技術の導入として,5つのシステムと3つの導入シナリオについて比較評価を行った.評価手法としては,社会フレームの変化を考慮せず純粋に技術システムの違いを評価するための従来型LCAと,社会フレーム変化とそれに基づく環境負荷の変化を評価するためのライフサイクルシミュレーション(LCS)を用いた.LCSでは,2000年から50年間を対象に将来予測を実施し,浄化槽付ディスポーザーが新築集合住宅の5割に導入されるという趨勢ケースを設定した.これに対して,2000年以降は直投型ディスポーザーが普及するシナリオと,固液分離装置+ポリ乳酸(PLA)化が普及するシステムを設定し,趨勢ケースと比較することでエネルギー消費及び温室効果からの優位性を示した.
Key Words: organic resource,
cycle-oriented society, life cycle assessment(LCA), life cycle simulation
(LCS), kitchen garbage, Poly Lactic Acid (PLA)