急傾斜地形の対策工計画における3 次元地形モデルの活用事例
永冨 大亮 Daisuke Nagatomi 日本技術開発(株)
居川 信之 Nobuyuki Ikawa 日本技術開発(株)
田中 栄吾 Eigo Tanaka 日本技術開発(株)
【抄録】 大崩壊地における山腹工(山腹基礎工)の計画では,山腹斜面緑化の基盤となる安定した斜面 形状を適切に計画することが求められ,急峻な勾配や比高差の大きな滑落崖を含む複雑な地形を十分に把 握する必要がある.当該地では,崩壊前の高さ情報を持つ測量データを有していたことから,崩壊前後の 地形を3次元モデルで表現し,あらゆる視点から分析・検証することで,崩壊プロセスを明らかにし,適 切な斜面形状計画に寄与することができた.また,山腹工設計では,3次元地形モデルを活用した設計手 法を採用することで,業務の効率化を図ることができた.本報告では,これらの事例について紹介する.