内部境界条件を有する開水路不定流計算のオブジェクト指向プログラミング
Object Oriented Programming of Unsteady Open Channel Flow with Internal Boundary Conditions
池田 裕一 Hirokazu Ikeda 宇都宮大学
【抄録】 堰や横越流など、さまざまな内部境界条件を有する1次元開水路不定流を陽解法で計算するシステムを、 Java 言語によるオブジェト指向プログラミングで構築した。システムの中核となる「River」オブジェクトは、外部 や内部の境界点の作用を表す「RiverNode」オブジェクトと、各点間を結ぶ開水路を示す「RiverChannel」オ ブジェクトの集合体として構成した。これら2種類のオブジェクトについては、基本クラスを継承した派生クラス によって、さまざまな境界条件、計算方法、断面形状に対応する多様なものを用意できるようにした。プログ ラムコードは、オブジェト指向プログラミングの多態性を利用した可読性のよいものが作成可能となり、個々の クラスの再利用も容易となった。
【キーワード】 開水路不定流,内部境界条件,陽解法,Java,オブジェクト指向,MVC アーキテクチャ
<Keyword> unsteady open channel flow, internal boundary condition, explicit method, Java, Object Oriented Programming, MVC architecture