中山間地域の救急・避難計画支援のための情報システム開発 Development of Information Systems for Supporting Emergency and Refuge Planning in Intermediate and Mountainous Area
二神　透	Futagami Tohru	愛媛大学
木俣　昇	Kimata Noboru	金沢大学
【抄録】 中山間地域は，都市部に比べ高齢化が進み医療機関が極度に不足している．このような 中山間地域において，救急・避難計画を支援するためには，一戸毎の個人属性レベルに着目 した情報をベースとした支援システムの開発が有効であると考えている．これらのアプロー チは，通常時の救急計画において必須の条件であるのみならず，災害時には経路空間の変容 や，集落の避難形態に即した中山間地域に密着したきめ細かい対応策が求められよう．本稿 では，施設・住民ベースの情報収集と，プローブ・ビークルと携帯GPSを用いた経路情報収 集と，それらのデータベース・地図視覚化システムならびに活用事例と今後の展望について 述べる．
【キーワード】　中山間地域，救急・避難計画・プローブデータ・道路勾配・住民情報データベース
<Keyword>　intermediate and mountainous area，emergency and refuge plan, probe data, residents-based databases