PCクラスタ並列計算システムのための大規模非線形解析システムの開発
三上 市蔵 関西大学 工学部都市環境工学科 〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
竹原 和夫 JIPテクノサイエンス(株) 大阪市淀川区西中島2-12-11
濱谷 秀一 関西大学大学院博士課程前期課程 〒564-8680 大阪府吹田市山手町3-3-35
狩野 哲也 ハルテック 〒551-0021 大阪市大正区南恩加島6-20-34
【抄録】  最近は構造解析の対象が大規模になり,また複雑な構造物の全体を解析する必要も 生じている.それにはPCクラスタ並列型計算システムが適しているが,その性能を 引き出すことは容易ではない.本研究ではSCore5.0.1を用いたPCクラスタ並列計算 システムを構築する.解析手法としては大規模非線形解析を実現することを目標に 場を有限要素法で離散化し,繰り返し計算には動的緩和法を用いる.これをもとに Fortranプログラムを作成したのち,MPI通信ライブラリを用いて並列化する. 大規模な構造物モデルを考え,解析所要時間と通信時間,およびメモリ使用量に ついて検討した。
【キーワード】 クラスタ並列計算,構造解析,有限要素法,非線形解析,解析所要時間,通信時間, 動的緩和法,並列化