情報共有環境を用いた岩盤計測管理システム

日高　英介

九州電力（株）　土木部海外・新規事業グループ

　　　　（前小丸川発電所建設所　発電所工事区）

〒810-8720　福岡市中央区渡辺通2-1-82

西村　毅

（株）間組（ハザマ）　九州支店小丸川作業所

〒884-0104　宮崎県児湯郡木城町大字石河内字惣田

e-mail: nisimura@hazama.co.jp

丸山　能生

（株）間組（ハザマ）　技術研究所

〒305-0822　つくば市苅間515-1

e-mail: ymaruyama@hazama.co.jp

【抄録】小丸川発電所は宮崎県で九州電力�鰍ｪ建設している揚水式発電所で，この内，土木本工事第３工区では地下発電所空洞，放水路サージタンク，励磁室他を建設している。本体空洞は掘削高さ約48ｍ，掘削幅24ｍ，最大長さ188ｍで地下約400ｍに位置している。ここでは掘削中の岩盤挙動を監視するために岩盤計測を行なっているが，安全，適切に掘削工事を行なうには工事関係者が常に最新の現場状況を把握している必要がある。そこで掘削現場，発注者事務所，請負者事務所から遠隔操作で利用できる岩盤計測管理システムを開発し，運用した。本システムにより工事関係者間でのリアルタイムの情報共有が実現でき，安全かつ効率的に掘削工事を進めることができた。

【キーワード】地下構造物、施工管理、情報化施工、情報共有環境、岩盤計測