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九州の近代土木遺産

長崎堤防(ながさきていぼう)

鹿児島県薩摩川内市高江町
長崎堤防
所在

鹿児島県薩摩川内市高江町

文化財等

選奨土木遺産

ランク  
管理者

国土交通省 九州地方整備局 川内川河川事務所

鹿児島県中部を西に流れ東シナ海に注ぐ川内川は、暴れ川で昭和30年代頃まで頻繁に洪水を起こしていた。近年になるまで治水の困難な川であった。小野仙右衛門が現在の薩摩川内市高江町で干拓工事に取り掛かったのが江戸時代初期の延宝7年(1679年)で、約8年の歳月をかけて完成(貞享4年)した堤防が長崎堤防である。これにより、米も取れない不作地帯であった高江町に300haの水田をもたらした。

 河口からおよそ4qの左岸に位置している長崎堤防は、小野仙右衛門が苦心の末に編み出した鋸の刃の形状をした石積みの堤防である。その延長は640m(655mとの記述もある)で、刃の部分は8ヶ所あり10.2〜10.8mほど川に突き出ている(ほかに1個小さな刃もある)

この形状の採用によりようやく治水に成功している。現在は一部改修されているが、上流側から3番目の刃までの石積みは当時のまま残っている(水門を除く)。

 長崎堤防にも人柱伝説が残されている。小野の一人娘の袈裟が進んで犠牲になり難関工事続きの堤防を完成させることができたと言い伝えられている。長崎堤防の近くには小野仙右衛門の顕彰碑(小野神社)が建立され祭られている。


アクセス

  • 川内駅から国道3号、県道43号を経由。車で約19分。

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