未来のトンネルワールド
もくじへ もどる つぎへ
ボタンのあるイメージをクリックすると
拡大イメージが表示されます。
 地面の下は、海や宇宙とともに第二の世界と言われています。人や建物があふれた地上の世界を避けて地面の下に大きな空間をつくり、ここに列車や自動車が走ったり、人々が住んだりするようになるでしょう。このイラストにあるような地下世界を建設するためには、これまでの方法よりももっとすぐれたトンネル技術が必要になると言われています。みなさんのアイデアで、すばらしいトンネルワールドが実現する日も近いでしょう。
■地面の下でコンサート

 未来のトンネルワールドで私たちが生活するようになると、何が必要でしょうか?新鮮な空気、明るい光線、みずみずしい緑・・・・・・地下空間にも地表と変わらない自然の環境が必要になるでしょう。相模原市にある地下空間利用実験施設では、地表から50〜80メートルの地下にいろいろな空洞を掘って、地下で生活するためにはどんな環境が必要かを調べています。ここでは、地下空間を利用したコンサートも行われました。

■大空洞で広がる地下世界

 地下に巨大なトンネルワールドを作る技術は、地下発電所の建設などでもう実現しています。
 群馬県にある東京電力玉原発電所では、地下に高さ49メートル、幅26メートル、長さ116メートルの大きな空洞を建設し、ここに水力発電所を設置しました。この他、石油や天然ガスなどの備蓄基地でも大きな空洞が建設されています。

■宇宙をとらえる地下の眼

 1996年、岐阜県に神岡鉱山の跡地を利用して、ニュートリノ(遠い宇宙からふりそそいでくる微粒子の一種)を観測する施設が完成しました。スーパーカミオカンデと呼ばれるこの施設は、地下1,000メートルに直径40メートル、高さ58メートルの大きな空洞があり、ここに水をためてニュートリノの通過を観測器でとらえています。地下の大きな空洞が宇宙の神秘を解明しているのです。

■都市をささえる地中のネットワーク

 このイラストは、ビルディングや道路で埋めつくされた地表をさけて上下水道や電力、ガス、通信、物流設備などを地中深くのトンネルに設置し、全体をネットワークで結ぼうとするアイデアです。ジオ・シナップスと名付けられたこの計画では、ゴミ輸送や郵便輸送列車も考えられています。

■地下空間から放たれる光の帯

 地下空間で生活をするには、ところどころに太陽光線を集めるための集光装置を設けなければらないと言われています。夜になると逆にその集光装置から地下世界の光が放たれて、イラストにあるような美しい夜景が東京上空から見られるかもしれません。この計画は、地下都市を格子状のネットワークとして発展させるアーバン・ジオ・グリッド構想のひとつとして提案されています。

■大深度の地下駅

 地下都市を結ぶ鉄道は、今までの地下鉄よりも深い地下50メートル以上のところを走ると考えられています。このアリスシティ構想では、鉄道がいちばん下を走り、その上に地下空間を利用した駅ビルがあります。

■地中を飛ぶジオ・プレイン

 地下のトンネルを飛行機が飛ぶ−こんなアイデアも未来のトンネルワールドのひとつとして提案されています。ジオ・プレインと呼ばれるこの飛行機は、地下に設けられたトンネルの中を1メートルくらいの超低空で飛びながら目的地へと向かいます。もしこれらが、実現すれば、東京〜大阪間は、50分くらいで結ばれると考えられています。

■地下都市への夢

 オデッセイア21構想と呼ばれるこのプランでは、地下都市の中心に商業施設や公共施設などが配置され、そのまわりに駐車場や工場、オフィスなどがあります。そして地下都市と地下都市の間をリニアモーターカーや高速道路が結んでいます。

もくじへ もどる つぎへ