土木学会・平成16年8月四国豪雨・高潮災害緊急調査団派遣について


1.目的
 平成16年7月31日に高知県西部に上陸した台風10号は,8月1日を中心とした記録的な豪雨(上那賀町海川の総雨量2050mm、8月1日の日降雨量1317mm)によって徳島県西部の山間部においてに甚大な土砂災害と浸水被害を発生させ,高知県,愛媛県にも土砂災害と浸水被害を発生させた。
 特に徳島県木沢村では、大規模崩壊・土石流によって行方不明2名,道路の寸断が多数発生した。これを契機に土木学会四国支部では,各県において調査団を組織し、災害調査を開始した。その後台風15号の接近により8月17日から18日にかけて、香川県西部、愛媛県東部を中心に集中豪雨による土石流災害が発生し、四国における死者・行方不明者8名となった。さらに、台風16号の接近によって8月30日から31日にかけて瀬戸内海沿岸で記録的な高潮災害も発生し、高松市では2名の水死,6000棟以上の床上浸水が発生した。
 土木学会では,四国支部における各県の調査団を統括し、総合的に災害調査を行なうため,村上仁士徳島大学環境防災研究センター長を団長に土木学会四国地域豪雨・高潮災害調査団を組織して,災害調査に当たる。本調査は、集中豪雨による土石流の特性、河川氾濫、高潮災害、緊急時の対応等の実態を明らかにし、今後の防災対策に資することを目的としている。

2.第一次調査
 各県で調査隊を組織し調査中である。9月中に四国地域の被害調査の概略を中間報告する予定である。

3.調査査期間
 平成16年8月20日〜平成16年9月30日

4.構成(予定)

調査団長 村上仁士 (徳島大学教授)
副団長 白木 渡 (香川大学教授)
香川地区調査団長 長谷川修一 (香川大学教授)
徳島地区調査団長 山上拓男 (徳島大学教授)
愛媛地区調査団長 矢田部龍一 (愛媛大学教授)
高知地区調査団長 大年邦雄 (高知大学教授)

 団員は、各県で構成する。

5.速報会:
 日時:10月8日(金)13:00〜16:30
 場所:四国電力椛麹研修所 (高松市屋島西町1850−1)
 定員:90名

スケジュール:
13:00〜13:10 四国支部長挨拶
13:10〜13:30 趣旨説明ならびに調査の概要 調査団長
13:30〜14:00 徳島地区調査結果
14:00〜14:30 香川地区調査結果
14:40〜15:10 愛媛地区調査結果
15:10〜15:40 高知地区調査結果
15:40〜16:25 意見交換
16:25〜16:30 閉会挨拶 四国支部幹事長

以上


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