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土木学会
技術推進機構

土木学会 技術推進機構

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資格要件と技術分野
特別上級土木技術者、上級土木技術者及び1級土木技術者(コースA)

  1. 鋼・コンクリート(Materials and Structures)
    • 資格要件
    •  構造材料である鋼またはコンクリートのうち、いずれか一つの材料特性および設計・製作・施工・維持管理に関する総合的な知識と経験を有しているとともに、その他の分野に関する専門的な知識を有していること
    • 技術分野例
    •  
      コンクリート構造、鋼構造、合成構造、複合構造、木構造、複合材料など

  2. 地盤・基礎(Geotechnical Engineering)
    • 資格要件
    •  地盤調査、土質試験、基礎構造物、地下構造物、地盤改良等の計画、設計、施工に関する知識や経験を有しているとともに、計測やその結果の評価、地盤・岩盤・基礎に係わる構造物の維持管理等を行う能力を有していること
    • 技術分野例
    •  地盤調査、土質試験、土構造物、基礎構造物、地下構造物、地盤改良、地下水、地盤防災、地盤環境など

  3. 流域・都市(Watershed, Coastal Zone and City)
    • 資格要件
    •  流域・都市を連携して捉え、これらに関連する社会基盤施設の計画、整備、維持管理などを取り扱うことのできる能力を有しているとともに、都市・流域の開発や環境整備、ライフライン・エネルギー施設などの都市基盤施設の整備・維持管理、水環境の保全・整備、災害を含む流域・都市管理、河川・海岸整備事業等の知識を有していること
    • 技術分野例
    •  地域計画、都市計画、ライフライン・エネルギー施設、河川、湖沼、海岸、港湾、海洋、環境保全、環境管理、防災など

  4. 交 通(Transportation)
    • 資格要件
    •  交通・運輸に係わる道路、鉄道、港湾、空港および駐車場・ターミナル等の施設を連携して捉え、ロジスティクスや情報通信システムなどの広汎な基礎知識を備えて、計画、整備、維持管理等を行うことのできる能力を有していること
    • 技術分野例
    •  交通・運輸計画、ロジスティクス、情報通信システム、道路交通システム、道路、鉄道、港湾、空港など

  5. 調査・計画(Infrastructure Planning and Survey)
    • 資格要件
    •  土木事業を推進するにあたっての計画の立て方、その手法、その支えとなる調査・探索および評価、あるいは住民参加・情報公開などの計画技術を有しているとともに、社会経済分析評価、需要予測、景観計画、土木遺産調査、リモートセンシング、GIS等に関する知識を有していること
    • 技術分野例
    •  計画、調査、評価、景観、土木史、土木遺産調査など

  6. 設 計(Infrastructure Design)
    • 資格要件
    •  設計を構成する力学設計、耐久性設計、機能設計、デザインあるいはその性能照査に関して総合的知識と経験を有するとともに、解析・CAD・実験等の設計支援技術に関して体系的な知識または経験を有すること
    • 技術分野例
    •  土木施設・構造物の計画、設計、景観デザイン、CAD、解析技術、耐震、耐風など

  7. 施工・マネジメント(Construction and Project Management)
    • 資格要件
    •  建設現場における施工に関する技術的判断や建設事業の運営に関する技術的判断を行うことのできる能力を有しているとともに、建設プロジェクトの工事計画、施工管理(品質管理、コスト管理、工程管理、安全管理、環境管理等)、リスクマネジメント、積算、入札・契約、CALS等に関する知識を有していること
    • 技術分野例
    •  施工技術、建設機械、工事管理、積算、入札・契約管理、技術評価、法令・基準など

  8. メンテナンス(Maintenance Engineering)
    • 資格要件
    •  トンネル、ダム、橋梁等の土木構造物のメンテナンスならびにそれらの支援技術に関する知識や経験を有しているとともに、非破壊検査、モニタリング、健全度評価手法、補修技術、ライフサイクルコスト評価等に関する知識を有していること
    • 技術分野例
    •  維持管理手法、補修・補強技術、検査手法、劣化度予測・評価技術など

  9. 防 災(Disaster Prevention and Mitigation)
    • 資格要件
    •  都市域などの人工空間、社会基盤施設ならびに自然斜面などの自然空間の安全性向上と防災・保全、ならびにそれらへの支援技術に関する知識、経験を有しているとともに、耐震・耐風・治水・治山技術、地震・火山防災、土砂防災、健全度評価、余寿命予測、補修・補強技術、更新計画、ライフサイクルマネジメント、災害・事故リスクの評価等の知識を有していること
    • 技術分野例
    •  耐震・耐風・治水・治山技術、健全度評価、維持・補修・補強技術、災害・事故リスクの評価など

  10. 環 境(Environmental Engineering and Management)
    • 資格要件
    •  上下水道施設やシステムの設計と管理、廃棄物の管理と処理・処分システム、生態系の保全、水環境の保全、大気環境の保全、土壌環境の保全、騒音と振動の防止、環境影響評価、ライフサイクルアセスメント等の知識と経験を有していること
    • 技術分野例
    •  環境保全、環境管理、環境システム、上下水道、用排水システム、廃棄物など

  11. 総 合(General Engineering Expertise)
    2008年度から実施しておりません。
    • 資格要件
    •  国土計画を責任を持って立案したり、社会基盤施設の整備や事業の運営を責任を持って実施することのできる総合的な能力を有していること
    • 技術分野例
    •  (当面は技術分野を限定しませんが、将来、特定の技術分野として分かれる可能性もあります)

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