社団法人 土木学会

ブルネル国際講演会
〜Peter Head氏 講演会〜

Entering the Ecological Age: the engineer's role
(エコロジカル・エイジに向けた技術者の役割)

■ 英国土木学会(ICE)ブルネル国際講演会

 土木学会ではこの度、英国土木学会がブルネル講演会(Brunel International Lectures:タイトルのブルネルは、19世紀に活躍し近年「偉大な英国人」の一人に選ばれた英国を代表する技術者イザムバード・キングダム・ブルネルに因んでいます。)と銘打って世界の主要都市を巡って開催している講演会を東京で行うことにしました。ブルネル講演会は1999年より毎年開かれているイベントです。現在活躍しているエンジニアが時代性のあるテーマについて数カ国で講演をしています。今回の講演会では、ICEフェローのピーター・ヘッド氏に我々が現在直面している気候変動や急速な人口増大に起因する問題について、インフラ整備における政策のあり方や技術者の役割などの観点から講演していただきます。
■ 講師 Arup社ディレクター、英国土木学会フェロー
Mr. Peter Head ピーター・ヘッド氏

■ 講師略歴

Mr. Peter Head  ピーター・ヘッド氏

ロンドンに本社をもつ、国際的な総合エンジニアリグ・コンサルティング会社であるArup社のディレクターであり、統合的都市計画(Integrated Urbanism)を先導している。氏は、鋼橋技術の最前線での勤務経験を重ね、橋梁における先端的な複合材料の開発などを指導し、これら英国産業界への顕著な貢献が認められRoyal Academy of Engineering Silver Medalなど多くの賞を受賞した。第2セバーン橋の架橋プロジェクトの経験が持続的開発に関心を持つ端緒となり、ロンドン市のFirst Sustainability Unitの委員長に就任、2002年にはロンドン市長からLondon Sustainable Development Commissionのコミッショナー就任を要請されるなど、現在も多くの要職に就き活躍している。


  • 主催 (社) 土木学会
  • 共催 英国土木学会 (ICE)
  • 日時 平成21年6月15日(月) 15:30 〜17:30 (15 : 00開場)
  • 場所 土木学会 講堂 (東京都新宿区四谷1丁目 外濠公園内)

■ 講演概要

 最近の数十年で、地球が健全でなければ人類の未来はないということが分かってきた。グローバルな経済システムは地球の生命支援システムを不安定にさせており、グローバルな変化は人類文明をエコロジカル・エイジへと向かわせている。
2050年までのエコロジカル・エイジでは、80%のCO2排出量の削減、人口一人当たり1.44ghaのエコロジカル・フットプリント、人間開発指数(HDI)の増大が実現するだろう。
 今日の様々な知識を分析した結果、我々は次の数十年間に環境限界内で、継続的な人類の発展や人口増加を許容しつつ、気候変動のインパクトにも順応できる持続可能な生活様式を実現できる可能性があることが分かった。特にそのための都市計画のあり方について、3つの方針−最適規模を実現するための方針、地球規模での公平性に係わる方針、効率的かつコスト効果の高い資源配置に係わる方針を紹介し、エコロジカルな経済モデルであるためにはそれを支援するエコシステムの規模に合ったグローバルな経済が必要であることを示す。
 また、エコロジカル・エイジに向けた技術者の役割について、我々は特に若い人々を教育し動機を与えて、人類がいままでに直面した中で最も大きなこの試練に立ち向い、21世紀のブルネルを目指すことができるようにする必要がある。
 2009年12月にはコペンハーゲンで気候サミットが開催される。このサミットは世界が一緒になって、今後に向けた覚悟を決める機会となろう。

◇ ブルネル国際講演会 参加申込み ◇
所属(会社):
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【問合せ先】 土木学会 「ブルネル国際講演会」事務局 
電話 03-3355-3452(国際室:柳川、澁谷) FAX 03-5379-2769
160-0004 東京都新宿区四谷1丁目 外濠公園内
FAX申込用紙
  • FAX 03-5379-2769
  • 申込み締切り:平成21年6月11日(木)
申込みは先着120名様 定員になり次第、受付を終了させていただきます。
なお、電話での受付は行っておりませんので、ご了承ください。

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