インターナショナルサマーシンポジウム
International Summer Symposium


第6回インターナショナルサマーシンポジウム


7月31日(土)に埼玉大学において,第6回インターナショナルサマーシンポジウムが土木学会国際委員会(委員長:草柳俊二高知工科大学教授)の主催で開催された.このシンポジウムは土木学会の国際活動の一環として,英語での研究成果の発表の機会を設けることにより,日本に滞在中の留学生・エンジニアを中心に,国際交流と相互理解を深める目的で企画されたものである.1999年から開催され,6回目となる今回は144名の参加者(外国人学生・エンジニア84名,日本人学生・エンジニア60名)を得て,7部門・90件の研究発表と基調講演,ならびに懇親会が行われた.今回のシンポジウムは,土木学会学術交流基金の助成を受けて実施された.

シンポジウム当日は,午前・午後合わせて計14の一般講演セッションと2題の基調講演が行われた.基調講演では,まず海外からの招待講演として,台湾Sinotech Engineering Consultantsの張吉佐博士による”Tunneling in loosely cemented sand layer/stiff clay ? Lantan Tunnel”と題した講演が行われ,台湾高速鉄道建設プロジェクトの一端が紹介された.続いて,草柳高知工科大学教授による講演”Looking again at the mission of civil engineering and civil engineers in Japan”では,今後の土木技術者のあり方などについての講演と活発な議論が行われた.一般講演での発表は,日本滞在中の留学生のものがその多くを占めたが,海外からの参加者の講演も複数件あり,また,例年より日本人の発表も多く,参加者相互間の有意義な情報交換ができたとの声が聞かれた.

最後に参加者が一堂に会し懇親会が催され,その中で優秀発表講演者(受賞者は下記のとおり)に賞状と記念品が授与された.懇親会での参加者間の活発な交流によって,シンポジウムの主目的である国際交流と相互理解はさらに促進された.

●優秀発表講演者15名(敬称略)
Ryosuke Tanino(埼玉大学)/Dionysius M. Siringoringo(東京大学)/Rabin Tuladhar(埼玉大学)/Muhammad Waheed Sarwar(東京大学)/Phung Dang Hieu(埼玉大学)/Mahadevan Pathmathevan(東京大学)/Manuel Builes(東京大学)/Katsuyuki Ichiba(埼玉大学)/Kali Prasad Nepal(東京工業大学)/Tuenjai Fukuda(中央大学)/Kamal Babu Adhikary(埼玉大学)/Ha Minh(埼玉大学)/Bilal Bakht(埼玉大学)/Sunethra Kanthi Gunathilake (University of Peradeniya, Sri Lanka)

(国際委員会留学生分科会 第6回サマーシンポジウム組織委員会委員長 松本泰尚(埼玉大学))



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