土木学会誌
土木学会誌8月号モニター回答

Cover Story 
Cover Story (1)、(2)、(3)ともに土木工事の規模の大きさをカラ−写真で立派に表示しています。学生会員や専門外の人にも大変判りやすく、土木に関心を持ってもらえると思います。土木工学の専門的な記述が後続の記事にある場合には、その頁、標題などをCover Story の中で紹介すると、読みやすくなり、理解も深まります。 基礎的なことですが、Cover Story(2)「魅力的な近代都市Dubai」の中央にある「Dubai Map」には方位は記入されているが、距離スケ−ルが無いようです。同様にCover StoryB「Berlin Hauptbahnhof 開業」の最後の「新駅および南北新線開業による効果」の図に距離が判るものが示されていると、南北方向の距離および時間の短縮がわかります。方位、距離スケ−ル(縮尺)、標高差などの土木工学の基本について、今後の編集に当たって意識して下さい。
(山梨大学 荻原能男)

今回のCover Story はドバイとベルリン中央駅でしたが,どちらも「訪れてみたい!」と思わせるような,写真,コメントが掲載せれており,楽しく拝見させていただきました.特にドバイについては,今月の学会誌の特集が「中東」であったこともあり,以降の記事を興味をもって読むきっかけとなりました.
(中央復建コンサルタンツ(株) 永井史保)

Cover Storyの構成についてですが、 ドバイの話が二つ続き、3つ目にドイツの話が続きます。その後、特集としてアラブの話に流れると、どうしてもドイツの話題をここに入れたのか、と素朴な疑問がわきます。全体の構成を組む上で、少々工夫が欲しかったように思います。
(三菱総合研究所 亀井則夫)

Cover Story (1) ドバイのいま 
中東の産油富裕国では都市開発が進んでいるとは聞いていたが、この写真は圧巻でした。特集「アラビアンナイトは今夜も熱かった!」でも急速に発展中のドバイやドーハの事情がよく分かり、土木学会誌であることを忘れ興味深く読ませてもらいました。
(鉄道・運輸機構 後藤光理)

度肝を抜かれるとはこういうことを言うのだろうと思いました。人工島の航空写真、世界一の高さのビル建設、近未来的なデザインの建物、すごいなぁと言うしかありません。
(中日本建設コンサルタント(株) 各務 繁)

Cover Story (2) 魅惑的な近代都市 Dubai
断片的には聞いたことのある情報や見たことのある情報もありましたが現在進行中の種々のプロジェクトの完成予想図や、その配置図をまとめて見るとまさに壮観でした。本誌の内容とも連動していて、まさに本誌を読みたくなるようなカバーページだと思いました。
(広島大学 一井康二)

誰しも同じ感想を抱くのであろうが、まるでSFの世界のようだ。港湾土木に携わる者としては、人工島のユニークな形が目に付いて仕方ない。というか、埋立面積に対して何と贅沢に長い護岸延長であろうか。落ち込みの著しい日本の建設業界に籍を置いていると、うらやましい限りである。と同時に、海外に目を向ければ、日本の土木屋が活躍できるビッグプロジェクトもまだまだあるのだ、ということを改めて実感した。
(東亜建設工業 岸真裕)

Cover Story (1)ドバイのいま+(2)魅惑的な近代都市 Dubai
圧倒されたの一言に尽きます。オイルマネーの潤沢さと日本や欧米とは異なる政治経済システムの為せるわざだとは思いますが,ここまでの集中的インフラ開発が地球上で展開されているとは想像できませんでした。特集を組んでいただいてありがとうございます。
(原子力発電環境整備機構 兵藤英明)

「凄すぎる・・」これが第一印象である。新聞・テレビ等の情報、また、業務の関係上、ある程度は認識していたつもりだが、ここまで進んでいる、ましてやこんな状態になっているとは、恥ずかしながら”想定外”といったところである。昨今の国内土木事業は暗く厳しい状況と言わざるを得ないが、本誌の写真及び記事を見ると、それらを吹き飛ばし、土木を志した頃を思い出させてくれる夢のようなものであった。が、しかしである。正直なところ、このままで本当に大丈夫なのかという一抹の不安がよぎった。今さらというか当然考慮はされていると思うが、環境保全対策、景観、公害等、どうしても開発事業とは切っても切れない懸案事項が頭に浮かんだ。土木技術者として、華やかなプロジェクトに全力投球するのも重要であるが、今一度冷静になり、現状を見つめ直すのも一手であると感じた次第である。
(鹿島建設(株)土木管理本部土木企画部  白浜 寛)

Cover Story (3) Berlin Hauptbahnhof 開業 〜東西と南北が立体交差する21 世紀のヨーロッパ中央駅〜
高架及び地下ホームを備えた上下5層構造にも関わらず、開放的で明るい空間が形成されていることに度肝を抜かれました。
また、商業施設を併設し、地下駐車場も備えるなど、多くの人々が行き交う駅のポテンシャルが存分に発揮されていると感じました。
駅が秘めているポテンシャルの高さを再認識しました。
(東京急行電鉄 廣脇大士)

紹介されているベルリン中央駅は、非常に先進的な事例だと感じました。土木として、日本の鉄道駅に比べて海外の事例が優れている部分やそうではない部分を詳細に整理して、日本の鉄道駅の利便性向上や快適性向上に資する知見を得られればよいと思いました。
(三菱総合研究所 牧浩太郎 )

新会長インタビュー 濱田政則
新会長の話の中で”土木事業や土木技術者に対する社会の信頼を回復すること”が印象に残りました。国民から”土木”への信頼が低下したのはいつ頃なのでしょうか。私が土木の世界に入ったのは今から約25年前ですが、少なくとも今よりは国民から信頼されていたと感じております。会長が言われるように”草の根的な市民に密着した活動”を積極的に行ってこなかったことも信頼低下の一因なのでしょうか。自分の子供には”土木”の世界には入ってほしくない、それが”土木”の現状ではと感じています。
(国土交通省 北海道開発局 留萌開発建設部 羽幌道路事務所  櫻庭 満)

様々な大学において、学科名等に「土木」という名称を用いなくなって久しいと思います。これは、大学が、イメージアップを狙っているだけでなく、モノづくりの時代からモノの利活用の時代に変革したためと考えられます。 こうした中で、若い技術者に対する期待だけではなく、若い技術者に「土木」というものをどう受け止めて欲しいか、といったことをもう少し深堀りして頂ければ良かったかと思います。
(三菱総合研究所 亀井則夫)

この人に聞く 近江英家 さんに聞きました
海外に留学することに関しては,大学に入学した時から少なからず興味はありました。しかし,留学する明確な目的がはっきりせず漠然としていたので今に至っていると思います。だから,このように海外で仕事をされた方の話はとてもおもしろく感じ,大変参考になります。これから就職活動をする上で,海外で仕事ができる企業も考えていきたいと思いました。
(宮崎大学大学院 古川隼士)

「一番大事なことは好奇心が続くこと」という言葉がずしりと響く。32年の経験を持つ近江所長の半分にも満たない経験しかない自分としては、如何にして好奇心を持ち続けられるか、最近はそれが足りないように思える。
(前田建設工業 今西 秀公)

特集 アラビアンナイトは今夜も熱かった! −中東ペルシャ湾岸地域における土木事情について−
ペルシャ湾岸地域のこれらの国については、国名や位置関係も正確にわからない程度しか知識がありませんでした。それぞれの国が特徴のある開発を目指していることがわかりました。日本人にとって最も遠く感じるこの地域で、多くの日本人技術者が活躍していることを知り頼もしく感じました。
(首都高速道路(株) 小島 宏)

表紙を飾る超高級ホテル、カバーストーリーで紹介される大規模開発プロジェクトと、活況を呈するドバイの様子にまずビックリし、特集で語られるご当地の事情にまた驚いた次第です。全国紙や情報誌に中東関係の記事が載るとしたら、ほとんどが今回の特集で取り上げられなかった国々に関するもので、今回取り上げられた地域とは「明」と「暗」がはっきりと分かれてしまっているという印象を受けました。もっともこれは、記事を執筆される方々がスポットを当てたい部分が、マスコミ等のそれと全く異なっていることによる印象の違いもあるのだと思 います。
しかし、特集中にあるようにクウェート・バハレーンの衰退がドバイの勃興を結果として助けたのだとしたら、そうした環境の激変を作り出すような事態が再び、三たび起きることのないことを切に願っています。我が国の企業も係わっている開発事業が実を結び、ペルシャ湾に偉容をそびえたたせる日が来ることを期待したいと思います。
((財)ダム水源地環境整備センター  盛谷明弘)

ドバイの開発理由の一つとして,石油埋蔵量が少なく,将来の経済運営のための投資となっていますが,この国家戦略(楽市楽座路線)がうまくいくことを願ってやみません.世界規模で見たとき,ドバイの開発プロジェクトが 身の丈にあった開発なのかどうか知りたいと思いました.
(九州大学大学院 梶田幸秀)

ドバイは、「ドバイ株式会社」と言われ、国家全体が1つの企業に例えられ、オイル枯渇後の国際競争を見据え、航空事業(エミレーツ航空、国際空港)、港湾事業(フリーゾーン)、観光産業等への集中投資により、都市のハブ性(拠点性)を高めている。いずれ失う現在の富み(資源)を、将来の富み(次世代産業)の育成に注入するドバイの国家戦略は、総花的ではなく一点集中的な明快さがあり、将来がますます楽しみに思えました。
振り返って日本をみれば、労働人口の減少や産業の海外移転など将来への不安を感じつつも、向かうべき将来への国家戦略というものがみえない。国(或いは都市)としての将来のビジョンと、将来の富みの苗床になる社会基盤の整備こそ、これからの社会資本整備に求められるのではないかと感じました。
(東京都建設局 加川智博)

イランの核開発問題やイラクの戦乱などマイナス面でのイメージが先行しがちなこの地域を取り上げこれからも土木分野の展開する有望なフィールドとして紹介したことは大変意義深いと思います。記事も各国の概要や実務、生活の話題まで多彩で非常に立体的な構成となっています。しかし、 外国でのビジネスは、企業間はもちろん、国と国との競争でもあるはず。この意味からわが国の政治、外交、外交当局の役割やより望ましいサポートのあり方についてもう少し深めて欲しかったと思います。
(大阪府 行政改革室 小將根)

サブタイトルは〜中東ペルシャ湾岸地域における土木事情〜となっていますが、土木的な記事は限られています。これから中東に派遣される人とっては、私生活を含めて大いに参考になる記事なのでしょうが、土木学会誌の立場としては、第四夜”中東のインフラ”系を重点に置いた内容を希望します。そのほかの記事は、コラム欄の 掲載で十分なのでは。
(国土交通省 北海道開発局 留萌開発建設部 羽幌道路事務所  櫻庭 満)

それぞれの写真からドバイをはじめとした中東諸国の都市開発の勢いが伝わってきました。地図や写真を多用してあるので、とても分かりやすかったです。
(パシフィックコンサルタンツ 寺田悟)

私自身には非常に印象深い内容の特集だったと思います.中東諸国は,石油のイメージとイラク戦争をはじめとした暗い中東情勢イメージしか無く,私の知らない非現実的?な遠い地域という存在でした.今回の特集で私の知る「土木」を通して中東を知ることができ,中東のイメージを変えられたかなと思います.
((独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 海野寿康)

中東という地域は、訪れたことのない私にとっては想像しかできない地域です。全体的に、土木技術の視点から見た中東地域、現在の発展状況、現況の土工事など、わかりやすく説明されているだけでなく、文化や歴史、国の事情なども記載されていたため、中東アラブ地域が非常に近く感じられ、具体的な情景を思い浮かべながら読むことができました。私もアラブ方面に出かけ、色々と探索したい衝動に駆られました。他文化に触れる機会、気楽にいけない地域の報告、というのは非常にありがたいです。
(前田建設工業  武部篤治 )

大部分がドバイに関する記事であったように見受けられるが、この様に話題性の大きい特定の地域ないしは国を対象とした横断的な特集は今後も定期的に続けていただきたい。
(国立保健医療科学院 島崎 大)

1998 年のある日、私は、再開発の槌音が高く響き渡るベルリンの、とあるホテルに投宿していました。その夜は接待等の予定もなく、少々小腹も空いていたので、ひとり1階のバーを訪ねました。地場産のおいしいビールを注文したところで、カウンターに居合わせた、初老の男性が声を掛けて来ました。曰く「建設業をやっている。一昨日まで、ドバイに居た」。私は当時から現在に至るまで、中東には行ったことがありませんので、彼の話す夢のような「大発展のチャンス」について、胸を躍らせながら、杯を重ねました。「実は、事業はもう、長男に全面的に任せている。僕は、観光しに行っただけのようなもの。妻は飛行機が嫌いで、どうしても船に乗る、と言うので、今夜は僕もひとりなんだよ」。その後、中東の建設ラッシュについて、人が働くということについて、また、事業を次代に渡すということについて、彼は、訥々と話してくれました。いつの間にやらビールにも飽き、私のグラスの中身はスコッチ・ウイスキーに変わっていました。「3日ほどここにいて、英国に帰るんだ」と語る彼の、美しい緑色を帯びた目は、とても穏やかで満足げでした。なるほど、この人は、向う3日のうちに、この街で、ご子息へのプレゼントを、またひとつ手にされるに違いない、私は、そのように感じました。
Cover Story にも、ドバイの記事と、新しいベルリン中央駅の記事とが並んでいたため、よし無し事を思い出しつつ、本記事に纏められたリアルな中東事情に圧倒されながら、拝読しました。
(自営業 今井博之)

競馬に興味がある私は「ドバイ」の名くらいは知っていたがこれほどまでに発展しているとは思ってもみなかった。記事を読んでみて”楽市楽座”とはまさにその通りで、人とモノを集めたければ、それなりの懐の深さを持たなければならない。わが国でも見習うべき点が多いのではないかと感じた。特にハブ空港建設については、日本との差が歴然としているように思える。
(前田建設工業 今西 秀公)

同じ会社の知っている方が何人か登場されていたので、非常に興味を持って読ませて頂きました。中東は日本人にとってはイスラムの遠い国というイメージが強く、インフラ整備の状況もよく分からなかったので、非常に勉強になりました。
(大林組 中森滋子)

記事にも書かれていますが、中東諸国は「遠い砂漠の国」のイメージです。原油輸入量の依存率が高いことは知っていますが、直接なじみの薄い遠い国です。その国々の文化や現状が分かり易く紹介されており、興味深く読ませて頂きました。
(清水建設(株) 時弘みどり)

海外勤務を希望するゼネコン社員です。海外で仕事をする上では、その地域の生活や文化、そして開発の現状や動向を知ることが必要条件だと思います。そういった観点から、多方面に亘る方々の記事を採り上げて下さった今回の特集はとても楽しむことができました。続編として他地域の特集を是非期待しています。
(大成建設 佐藤吉孝)

勢いがある国としては中国に目がいきがちですが,不安定な政情のなか将来を見据えた戦略のもと潤沢なオイルマネーを大規模開発につぎ込んでいる中東エリアの活力に圧倒されました。
(原子力発電環境整備機構 大東秀光)

ドバイの建設ラッシュはメディアで見ることがあり、ある程度知っていたつもりでしたが、それ以外の国々も建設ラッシュの状態であることに驚きました。中国もそうですが中東諸国の近代化は目覚しい勢いで怖いくらいです。
(中日本建設コンサルタント(株) 各務 繁)

中東地域というと、恥ずかしながら石油産油国、砂漠、イスラム社会といったイメージしかなく、メディアにおいてもパレスチナ問題やイラク戦争後のテロといった報道が多くそれ以外の知識はほとんどなかった。本特集において、中東地域の大規模開発に伴う土木事情について紹介されており興味深く読ませていただいた。特に文化や習慣の違う地域で働いている方々の苦労も知ることができ有意義な特集だった。また、今回はあまり触れられていなかったが中東地域の現在のインフラ整備状況等についての記事があっても面白かったのではと思う。
(清水建設(株) 久保昌史)

ドバイやドーハの開発状況(写真、イメージ図)は、ニューヨークの摩天楼を彷彿とさせ、特にドバイの1990年から2003年のわずか13年の間の急速な発展(p24「写真-1」)には目を見張るものがありました。また、「ドバイ人口の80%以上が外国人で、・・・西洋文化の浸透に対し寛容であり、ドバイ人なりの「外国人との共存体制」が確立している」というJETROの皆木所長のインタビュー記事からは、今まで中東諸国に対して持っていたイメージと異なる印象を受け、今後の中東諸国のさらなる発展の可能性を強く感じました。モノレールなど日本の様々な土木技術が、力を発揮していることも改めて認識し、中東諸国と日本とのより良い関係の維持・発展に、日本の土木技術が大きく貢献していると思いました。
(大阪府総務部 加世堂孝始)

ここ数年,土木の将来を悲観的に見る習慣が身についてしまい,明るい話題もつい後ろ向きで見ているような気がする. そんな私でも,今回の特集は明るく見ることができた.特にドバイのプロジェクトに関しては,子供の頃に読んだアラビアンナイトを思いだし,わくわくさせるものであった.もちろん,この一連のプロジェクトが脱石油国家のためのドバイの将来を見越した一連の布石であり,アラビアンナイトなどと比較したら怒られるかもしれないが. ただ,気になる点もいくつかある.きわめて短期間にこれだけのプロジェクトを立ち上げると環境に対するインパクトがどの程度になるのか,また,何十年か後にはこれらの構造物はほぼ同時期に耐用年を迎えることになるがそのあたりの計画はどうなっているのか等々. 当然,検討は行っているものと思うが,そのあたりの記述もほしかった.
(東亜建設工業(株) 青野利夫)

中東におけるペルシャ湾岸地域のプロジェクトのすごさに驚きました。多くの日本の技術者が中東で活躍され、どのように貢献しているなどの中東の状況がよくわかった。しかし、現地の方々のプロジェクトに対する思いや日本技術者の役割・今後の期待についての意見を知りたいと思いました。
(九州大学 梶田佳孝)

中東諸国といえば、ここ最近の原油高騰があげられますが、この記事の中では、ここの部分に触れられたものが少なかったように思います。技術的な側面からの記事も面白いとは思いますが、これだけではなく社会として の関心にも対応した記事とした方がさらに興味を引くと思いました。
(三菱総合研究所 亀井則夫)

これまで日本の培ってきた土木技術が海外で活躍している実情を拝見し、非常に心強く感じました。日本の技術が世界に広まることで、新たな技術的な発展や優れた社会基盤整備がなされると素晴らしいと思います。一方で、諸外国で大規模かつ効率的な社会インフラ(港湾、空港、都市など)が次々と整備されることで、日本の経済的な地盤沈下が進むことが懸念されます。日本の社会インフラは概ね充足されつつあるという意見や、国内の格差を是正すべきという意見がありますが、あわせて、日本の国際競争力向上につながる社会基盤整備を推進することが重要だと感じました。
(三菱総合研究所 牧浩太郎)

2.開発ブームに沸く中東諸国
8月号ではドバイを中心とした中近東の経済成長・開発ラッシュについて大きく取り上げており、読者の方々は中近東の経済活力、急成長ぶりに衝撃を受けたと思います。概して我々は物事の華やかな面だけに目がいってしまいがちですが、この記事では経済成長の良い部分だけでなく、バブル経済の背後に隠れている懸念すべき問題点について警告を発しており、経済急成長で最も注意を払わなければいけない点に気づかせていただいた記事でした。
(三菱総合研究所 内田景子)

明るい未来が開けるか?〜カタールのLNG 事情ガスでいい暮らし〜
LNG事業の発展によりカタールの生活水準が向上した様子を、「ガスで、パッと明るく、チョっといい未来」というキャッチコピーになぞらえているところが、非常にうまく表現できていると感じました。カタールのLNG事業の将来展望については、2006年時の見通しについては記載されていましたが、もう少し中長期的な将来展望についても触れていただければと思いました。
(三菱総合研究所  内田景子)

第三夜 オイル依存からの脱却に向けて
日頃、馴染みの薄いアラブ首長国連邦のドバイを取り上げて頂き、興味深く読みました。この時代に、全く新しい都市を作ろうという計画・事業が進んでおり、そこでアラブの人々と苦労しながらプロジェクトを進めている日本人がいることを興味深く読みました。自分が土木工学科時代に青函トンネルやダムの現場を視察し、感動したことを思い出しました。
(所属:(財)河川環境管理財団 氏名:鎌田照章 )

1.ドバイの開発と土木事情
ドバイの変貌ぶりは目を見張るものがある。住宅高層ビルやショッピングモールが突如出来上がり、人々の生活体系が一気に変化することだろう。人口雪スキー場やテーマパークの建設等、ドバイの文化に馴染む観光開発となるだろうか。失敗したわが国の例は大いに参考してもらいたい。
(鉄道・運輸機構 山崎良介)

気温50℃という酷暑さえも凌駕するドバイの開発の熱気を、とてもリアルに感じることができました。また、それが人、モノ、カネを呼び込むという明快な国家戦略に裏打ちされ、着実に進められていることに、国のトップの強いリーダーシップを感じました。
このような状況で、都市の様相を一変させるプロジェクトにダイレクトに関わる土木屋の責任の重さを痛感するとともに、今後の膨大になるであろう社会資本ストックの維持管理や更新に関する問題が気になりました。
かつて日本においても、高度経済成長期に同じような体験をし、今まさに膨大な社会資本ストックの老朽化という問題に直面しています。土木屋に求められる役割が多岐に渡る今日、日本で培った知見が海外でも活かされることを期待します。
(東京急行電鉄 廣脇大士)

2.INTERVIEWドバイの熱はいまだ冷めやらず
今月の中東ペルシャ湾岸地域における土木事情は、土木屋としての熱い感動・灼熱の地で活躍される方々への 共感を覚えさせるのに十分な企画でした。是非一度、彼の地を訪れ、その変貌を実際に見てみたいと思いました。
そんな中で、当該記事における皆木氏の語る、「海外の港湾権益」を押さえた上で、「物流ネットワークの強化」を図る「ドバイの基本戦略」に対して、日本国内はインフラを作ることには熱心だが・・、という指摘は、目から鱗でした。空港・港湾・高速道路網などの整備でネットワークは完成!と思っていた自らの経済知識の不足を痛感しました。
(東京都都市整備局  荒木成文 )

第四夜 中東の交通インフラ
興味深く読ませていただきました。こういった,全体概要でもなく細部でもない,ある限定したトピックのサマリー的記事(うまく言い得ていませんが)は重要だと思います。
(原子力発電環境整備機構 兵藤英明)

2.世界都市を目指すドーハのための交通計画
ここにも人口10万人の新しい都市を築くというロマンたっぷりのプロジェクトが計画・実行されています。
驚いたのは、交通計画上車両の渋滞を考慮していなかったことでしょう。渋滞のないところでは仕方のない事かも知れません。車道幅員を狭くするという考えは、日本人ならではのような印象を受けました。
また、40度以上にもなる気候条件から地下にバスやレールの大量輸送機関を計画し、将来の渋滞に備えているのは、日本などの経験が活かされると感じました。
((財)河川環境管理財団 鎌田照章 )

[記事名:第四夜2-世界都市を目指すドーハのための交通計画,第五夜2-日本人記述者が学ぶべきこと] 日本人の常識からの視点から、文化や常識の異なる社会で日本人技術者による仕事の進め方や考え方が読み取れて参考になる。当地の技術者とのコミュニケーションのコツが簡単に述べられていたのが良かった。 日本人の技術者が頑張っている具体例を知り、勇気付けられる。
(産業技術総合研究所 対馬孝治)

ドーハのようなイスラム教の世界ではバスをほとんど利用しない、というように、都市・交通計画を策定する上で慣習を含めた地域特性を考慮することは重要と認識しました。また、イスラム教の世界で、男性専用車・女性専用車を運行すれば利用者は増加する可能性もあると考えました。ここで、日本における電車の女性専用車両について意見を述べさせて頂きたいのですが、イスラム教の世界のような事情がないにもかかわらず、女性だけ特別に車両を設けていることに大変違和感を感じています。朝夕の通勤ラッシュの時に女性専用車両だけが比較的空いていて、中には長時間お化粧をする人もいて驚きます。もともと痴漢等迷惑行為防止のためにできた制度かと思いますが、多くの男性の方はそのような行為をするではなく、男性にとっては非常に不平等な制度だと思います。むしろ、時差通勤制度など、朝夕のラッシュの緩和を目指す方が快適な空間が確保でき、根本的な解決につながると考えます。
(都市再生機構 和田真理子)

2.日本人技術者が学ぶべきこと 〜アラブの世界で生き抜くために〜
今回の特集は長編であったが,中東についての情報がさまざまな角度から捉えられていて,とても興味が持てた.中東の大都市といえば真っ先にドバイが浮かぶが,実際に経済の中心もドバイであり,他の国や都市はドバイを意識した開発が進められている.治安は決して良いとは言えず,日本とは気候や宗教などといった生活環境が大幅に違う.また,多国籍の人々が集まるため,そのような環境の中で働く土木技術者には,技術以外のメンタルやコミュニケーション能力といった多くの要素が必要であると感じ,大変勉強になった.
(金沢大学大学院 平野貴宣)

COLUMN(6) ペルシャ湾の魚を救え!〜パームジュメイラ海洋工事と生物保護〜
写真の魚救出の工程が小さいながらも大変わかりやすかった.土木工事中での環境配慮は今後も重要な課題である.取り残された魚を籠でキャッチアンドリリースするには多大な時間と手間を要す.魚のことを第一に考え,それらを実践したことは環境保全のお手本であると感じた.この記事には作業工程についての詳細は述べられてなかったが,2ヶ月にもわたる救出劇なので,サクセスストーリーやハプニングなども書いてほしかった.
(金沢大学大学院 平野貴宣)

事故・災害 インドネシアジャワ島中部地震(速報)
地震前後の地下水位の変動や、地下水位と周辺の被害との関連など非常に興味深く読ませていただきました。 速報とのことなので、今後、分析が進んでいくことだろうと思います。分析が未了でも、速報の形で、このように興味深いデータが得られていることを示唆していただけると非常にありがたいと思います。
(広島大学 一井康二)

先日台風10号が九州を縦断した。いよいよ台風シーズン到来。港を管理している私たちにとっては心配な季節です。しかし、何時起こるかわからない東海・東南海地震は、この地域の人達に言いようのない不安を与えています。私達に何が出来るのか?それを考える日々です。
(名古屋港管理組合 高木 強)

CEリポート 夢かなえるプロジェクト−ボスポラス海峡横断鉄道トンネル−
過去に日本の円借款で作られた第二ボスポラス大橋を見に行ったとき、ヨーロッパとアジアを結ぶトルコの大動脈にも日本の技術が活かされているのかと感動した経験がある。一方、海峡横断鉄道トンネルは、経済成長を続けるトルコにとって重要な政策のひとつであり、市民が待望していたプロジェクトであることは、紙面を読んで改めて実感したところである。
イスタンブールの中心市街地であり、歴史的建造物の多いシルゲジやウスキュダル地区に、地下駅が建設されることを想像すると、工事にかかる技術的な課題以上に景観への配慮や遺跡調査、各種協議など様々な難題を抱えながらプロジェクトを進めていることがとても印象的であった。
(東京急行電鉄 横内稔充)

CEリポート 拡がる!軟弱粘性土への対応 −高圧噴射工法を用いたステップ改良の施工−
高圧噴射工法と言えば円柱状の改良体のイメージがありますが、これを円盤状に施工するというアイデアは面白いと思いました。特に、コストが割安になることや、改良範囲の掘削時にはつり作業がいらない点など、実用性が高いと思います。また、地質図、概念図や写真が適切に入っていて現場の状況がつかみやすく、記事としても読みやすかったです。軟弱粘性土以外の土質での適用例や、改良体の厚さとピッチの決定方法、改良体の強度等のデータなどがありましたら、別の機会に報告頂けましたらと思います。
(東京地下鉄  津野 究)

通勤に大阪市営地下鉄を利用しているので、地下鉄第8号線の整備状況に興味を持って読みました。「ぎじゅつ」欄ですので、内容が専門的であるのは当然のことと思いますが、私のような素人が読んでも、より分かりやすい内容にできる余地はないか、という視点で読みました。そこで意見ですが、・「トラフィカビリティー」にカッコ書きで和訳などの意味を記載する。・「斫り作業」(P59右段落上から5行目)の「斫」にルビをふるとともに、どのような作業か簡単な注釈をつける。など、細かいことかもしれませんが、理解しやすい配慮があってもいいのでは、と思いました。また、記事の内容については、全体の流れとしては、「この工事箇所が軟弱粘土性土であるため、高圧噴射工法を用いたステップ改良の施工が効果的である。」ということと理解しましたが、・この工法は、これまでの同種の工事において、画期的なことなのか。・画期的であるなら、どういう点(期間短縮、経費節減、正確性の向上 等々)について、そう言えるのか。など、素人が読んでも、土木技術の進歩・発展が容易に理解できるような工夫(記事では、「ステップ改良適用結果とその長所」のくだりに該当するでしょうか。)があれば、記事として、より効果的ではないかと思いました。
(大阪府総務部 加世堂孝始)

近年、過密した都市部におけるトンネル工事では、軟弱粘性土地盤への対策、近接構造物及び輻輳する地下埋設物への影響などが重要な課題となります。今回、地下鉄の停留場及び連絡通路の工事にあたり、軟弱粘性土対策として高圧噴射工法によるステップ改良により、厚さ75mmの改良体を500mmピッチに造成し、地下埋設物の防護、オープンシールドの切羽安定を確保しました。従来は、連続的に防護注入・改良等を実施し均一に改良するのが一般的ですが、円柱状ではなく円盤状に改良するという発想を転換したアイディアの採用、改良効果の信頼性に対する挑戦といった新たな試みが、今後ますます求められてくると思います。このような従来工法を応用あるいは組み合わせることにより、コストを削減し、要求性能を満足する新たな施工法の開発、潜在技術の発掘に努めていきたいと思いました。
(首都高速道路(株) 土橋 浩)

見どころ土木遺産
土木遺産を受賞した構造物に共通して感じられることは、質素な中にも風格が満ちあふれるような美しいデザインであることです。私の生まれ故郷である旭川市にも北海道遺産に選ばれている旭橋がありますが、土木遺産に引けを取らないすばらしい景観であり、市民の誇りでもあります。高品質の資材も少なく、また電子計算機も発達していない時代に、当時としては十分な構造を有した構造物を造り上げた技術者の苦労が忍ばれます。バブル期に造られた奇抜で度肝を抜くような土木構造物を時折見かけますが、これらの構造物も遠い将来には土木遺産に推薦されるような時代の流れになっていくのでしょうか。
(国土交通省 北海道開発局 留萌開発建設部 羽幌道路事務所  櫻庭 満)

見どころ土木遺産  閑静のくつわ紋と大田発電所
この大田発電所は,歴史的な価値も有する貴重な建築物ですが,明治・大正時代に数多く作られた小水力発電所は,その当時の時代あるいは地域の状況を今に伝えており,今後も永く現役の水力発電所であり続けることでその価値も高まっていくのではないでしょうか。
(原子力発電環境整備機構 大東秀光)
見どころ土木遺産  箱根地区国道1号線施設群 箱根山麓に設置された3つのゲート
箱根には年に何回か行っています。普段は車で何気なく通り過ぎてしまう洞門や橋も、その歴史を知ると見方も変わってきます。次に行くときには、車を止めてじっくり構造物を見てみたいと思います。
(首都高速道路(株) 小島 宏)

箱根は関東では手頃な観光地であり、何度も行ったことがあります。ずっと公共交通機関を利用していましたが、最近は自分の車で行く機会が数回あり掲載されている構造物も見覚えがあります。次に行くときは、止まれるものならば車を止めて、これらの構造物をよく見てみたいと思いました。(恐らく止まれないでしょうが)
(清水建設(株) 時弘みどり)

Joker2号大内雅博の当たらずといえども遠からず 第5回 建設工事の多い県は?
データを地域ごとに分類し見ていくこと、コンクリートに着目し、その建設需要、建設投資に関する問題に着目していることが非常に興味深い。このような作者の観点から、様々なデータを分析し、色々な見解を示してもらえるのは、非常にありがたく、面白い。紙数が少なく残念だが、長く続けてもらいたいと思った。
(前田建設工業 武部篤治)

毎回読みやすく、面白く読ませていただいている。「建設需要は人が多いところに多く発生する」という一見当たり前の情報から、細部の情報を読み取っていく。すなわち、人口の少ない県の方が1人あたりの生コン消費量が 多い、建築に限っては1人あたりの需要は地域差がない、などである。結果、土木では人口の少ない県での生コン需要がかなり大きそうだということが分かるが、その考察は次号である。楽しみに次号を待ちたい。このように一般的な情報から有用な情報を取り出すのは、気づかなかったことを気づかせてもらえるようで知識欲(好奇心?)を刺激される。私の場合はその「一般的な情報」すら知らず「へえ〜」と感心したが…。
(大林組 津久井啓介)

生コン出荷量と人口との関連は非常に興味深い分析だと思う。今回は建築のデータ分析までで止まってしまったが土木のデータを早く見てみたい。それと、建築向けについて、兵庫・大阪の生コン出荷量が回帰式よりも下 方にあるのが気になる。関西経済の元気のなさがここにも現れているのだろうか。
(前田建設工業 今西 秀公)

非常にシンプルな手法ながら、建設工事と人口の関係を「スパ!」っと分析されており、興味深いと思いました。 シンプルなファクト・ファインディングだからこそ見えてくる現実もあると考えており、今後もこの連載の「シンプルな分析」に期待しています。
((株)三菱総合研究所 土谷和之)

1人当りの建築の需要には国内の地域差がほとんどなく、場所を問わずほぼ等しい」というのはなんとなく予想できました。やはり土木の方が地域特性や施工場所による影響が大きいのでしょうか。
(中日本建設コンサルタント(株) 各務 繁)

ステイトオブジアーツ 環境システム委員会
委員会の説明として真っ当な紹介文としてまとめられていた。学会員が当委員会に興味を持ったタイミングを逃さないように、一緒のページに活動予定などの具体的なスケジュールも記載されていればこの機会に会がさらに盛り上がるのではと思った。
(産業技術総合研究所 対馬孝治)

環境システム学は、研究対象や研究手法が多様で、他分野との関連性も有していることから、環境システム学とは?と問われると、とても答えに窮する学問でしょう。現在進めておられる学問としての体系化に期待しております。また、環境システム学は、環境と社会の関係を分析して解決策を与える学問でありますが、実社会の状況を勘案して、社会へのアウトプットを意識した活動が必要だと思います。引き続き委員会の活動に注目していきたいです。
(パシフィックコンサルタンツ 寺田悟)

映画がにみるインフラ 第三の男
思わずチターの調べを思い出すような記事(コラム)でした。そういえば、ヨーロッパの下水道は他の映画でも、逃走経路などとしてよく出てくることがあるように思います。ヨーロッパでは、下水道は、生活を支える身近なインフラとして、強く認識されているのかなと感じました。日本映画では、インフラはどのような描かれ方をされているのでしょうか?
(広島大学 一井康二)

「第三の男」は個人的にも大好きな映画である。自分自身土木屋でありながら、今まで映画の中の土木構造物にはあまり注意を払ってこなかったが、楽しみ方が増えた。(ストーリーがつまらない映画を見ざるを得ないときに役立つかもしれない)こうした身近な例を切り口にした記事は読みやすくてありがたい。また同様の企画を楽しみにしている。
(東亜建設工業 岸真裕)

土木という切り口で名作映画を観ていて面白かった。現在のハリウッド映画でも逃走の場面で下水道に逃げ込むシーンはよく見られるが、その元祖のようなものだろうか。名作映画を題材にしているので、一般の方々にも興味の湧くコラムだと思う。一般紙等で発表すれば、あの映画のあのシーンは土木的にみるとこういうことなのか、こういう土木的な理由があったのか、などということが分かり、土木への興味を持ってもらえるような気がする。 件の下水道はウィーンの観光名所になっているとのことで、私も是非一度機会があれば訪ねてみたい。
(大林組 津久井啓介)

今月の新刊速報
広範な分野の書籍が多く紹介されていて、とても参考になります。欲を言えば、新刊だけではなくて、各号の特集等の記事内容に関連した書籍が紹介されれば面白のではないでしょうか。
(パシフィックコンサルタンツ 寺田悟)

土木学会の動き 委員会活動「鋼構造委員会歴史的鋼橋の補修・補強に関する調査小委員会」
東京都の依頼により、勝鬨橋の調査を土木学会で実施したという記事をしばらく前に拝見してました。この報告にもある、「構造技術者の通常業務として歴史的鋼橋の補修・補強を扱う時期に来ている」というのは、管理の現場では何とかしなくてはという思いと、歴史的構造物に対するアンタッチャブルな雰囲気の中で安全性を確保するということが非常に困難な状況となりつつあり、正に実感です。マニュアル化により、歴史的施設の保存と機能充実の方向性が明確となり、都市景観と持続的な都市発展への道筋が開いたことは非常に喜ばしいことだと思います。
(東京都都市整備局 荒木成文)

モニターの声
現在の土木学会誌の学生会員が、5000名もおられるにもかかわらず、対象記事が1ページもないとの指摘がありました。少なくない会費を払っている会員ですから、何らかの企画や書籍割引、学生向けの交流の場の提供などがあってもいいのでは・・、と思いました。これからの土木業界を背負って行く彼ら・彼女らを暖かく見守る土木学会であってほしい、と思いました。
(東京都都市整備局 荒木成文)

学会誌全般へのご意見,編集委員会への要望等
一般の新聞報道等における土木、というのは談合とかのダーティーな部分が多いと思いますが、土木学会誌は、非常にクリーンな内容の記事が多いと思います。ただ、土木のイメージアップ等のために、学会誌等を用いる場合そのクリーンさが、実態から目をそらしているような意味でかえって胡散臭さをかもし出す場合もあるような気もします。(とりこし苦労かも知れませんが)
新聞報道等で取り上げられるようなダーティーな部分(官製談合など?)についても実態はどうなのか、今後どうして行くのか、というような記事があってもいいのかな、と思います。ただ、これらの記事は大学等では難しいでしょうから、国土交通省などの役所の方が担当されないと難しいとは思いますが。
(広島大学 一井康二)

記事内容は多岐にわたっているにもかかわらず、土木の視点で書かれている。学会誌としては異色に思えるが、土木の性質を考えれば現場の記事が多いのも納得できる。編集の大変さが想像できるが、このまま頑張って欲しい。
(産業技術総合研究所 対馬孝治)

交通、構造系の記事が多い気がします。(土木ということでしょうがないとは思いますが)もうすこし、環境保全に関する記事を載せていただければと思います。
(匿名希望)

当然やっていらっしゃると思いますが(私が追いかけていないだけですが),今回の特集のように海外の土木事情の紹介を継続的にお願いしたいところです。トピック的扱いも必要ですが,比較的醒めた目で観た日本との比較(技術面,政策面,産業面等)の記事もお願いします。
(原子力発電環境整備機構 兵藤英明)

一部、図表の文字が小さく、目の悪い私には、読みづらいところがございました。
(自営業 今井博之)

CIVIL ENGINEERING REPORT の左のページの肩にある「わだい」や「ぎじゅつ」の文字は、私は漢字がいいと思います。このようなところにひらがなを使用すると、幼稚に見えます。
(清水建設(株) 時弘みどり)

CIVIL ENGINEERING REPORTは、プロジェクトの具体的な内容を記事にして頂けるととても勉強になります。 (例えば、工事の話題であれば、契約金額・契約内容・構造図等、新規ビジネスの話題であれば、利益・マーケット対象・将来の展望等、新工法であれば、メカニズムを詳しく。)土木学会誌は、特集内容が多岐に亘る点はとても良いのですが、他紙(コンクリート工学、土と基礎、日経ビジネス等)に比べて、具体性、専門性に欠ける(やや易し過ぎるのでは?)のが気になります。
(匿名希望)

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