土木学会誌
土木学会誌4月号モニター回答


表紙:最新の土木技術を駆使した,世界最大級の「森の中の空港」
中部空港が開港し、テーマパークのような空港は目新しさから開港当初はテレビ等でも大きく報道されていました。一方で、表紙にあるような、壮大なスケールと構想を持った空港がアジアに作られていたことに驚きました。総敷地面積は、10,000ヘクタールと成田空港の約10倍であり、日本に住んでいる限りでは想像もつかない大きさです。今月号では成田空港の施設紹介もありましたが、世界の国際空港の比較や国内の空港の位置付けなどについて知りたくなりました。今後、そのような空港に関する比較特集が組まれることを期待しています。
(JR東海 石川達也)

編集委員の顔
島田副委員長の「最近とみにおもしろくなったと思いませんか?」とのコメント、納得です。
木村幹事長の「読者を意識しながら・・・」とありますが、具体的に教えてください。
青木編集委員の「読者のみなさんも・・・よろしくお願いします。」とおっしゃっていますが、受身のように思えるのですが、もっと読者層を広げる攻める編集を意識されてはいかがでしょうか?
黒板編集委員の「学会誌が身近で・・・」と言いながら「土木に携わる人たちの・・・」と言っていますが、主はどちらなのでしょうか?単純に、土木に携わる人にとっての身近な雑誌って事ですか?
新谷編集委員の「読んで楽しい学会誌」という言葉、私も大賛成です。
和田編集委員へ、私も与えられた使命のため頑張ります。そう、未来の子供達のために。
こういった編集者の顔とコメントを、トップページに持ってくるというのは大変すばらしいと思います。意気込みが伝わって来ました。ところで、編集長はどちらに行かれたのですか?
(日本道路公団 木村 泰)

編集委員の方は、会員の皆様からの支持されるような紙面作りに苦労されていることと思います。今回の4月号から土木学会誌の紙面が一新され、これまでのややお堅いイメージに比べかなり身近に感じられるようになりました。
紙面のトップには編集委員の顔がコメント付きで紹介され、親近感を抱きました。文字通り編集委員の顔が見え、ますます面白い記事が増えることを期待しております。
今月号より中身も大幅に写真が増えましたが、個人的にはこのような傾向は大歓迎です。学会誌は土木に携わる人たちに、様々な興味を持つきっかけを与えるツールとなることを期待します。インターネットが普及しているので、概要を学会誌で知り、興味を持ったら詳細は学会ホームページを閲覧するという住み分けがあってもよいかと思います。
(JR東海 石川達也)

特集 がんばろう!農山漁村
これまで、都市計画、交通計画といった、市街化地域の計画方法論については研究も進まれ一定の見解があると思います。今回取り上げられました農村・漁村の場合、場所ごとの環境・習慣・風俗などの違いから概論としてまとめることは困難だと思いますが、農村・漁村の再生計画について、実施例を基に体系的な方法論について検討していただきたいと考えます。そして、教育の場で、取り上げて欲しいテーマの1つであると感じました。
(JR東海 大木基裕)

離島や農村は資本としては大きく取上げられず、文中のコラムにあるように機能的な効果は理解されていても数字としては考慮に入りにくい。これらを再評価する企画はすばらしいと思う。写真の風景も大変、色鮮やかで美しく、紙面を華やかにしていたと思う。
(大豊建設 水戸英祐)

私のような都市部(京都市内)にすむ人間にとって農山漁村の暮らしは、経験したことがないものである。観光で訪れ地方の名産を楽しみ、景色に感動する。たまにふと地方に住む人々の生活を考え不便だろうな、大変だろうなと考えるのみであった。過疎の問題を聞いても、土木屋として何ができるかとは考えたことがなかった。
本特集では各地方の問題やそれに対する取組みが紹介されていた。土木屋としてこうしていこう、という指針やアイデアについてはあまり語られていなかったように思う。この特集から読みとったのは、これまでのように基準に基づき全国で画一的な構造物を作るのではなく、各地域の特色を生かした構造物を作っていくことが大事である、ということである。そのためには地方の特色、産業、文化を熟知した地元の人が、自分たちのまちづくりとして、住民と連携をとりながら、自分たちの基準で土木事業を進めていくことが求められる。それには地元の土木屋が力をつけることが必要である。(中央の基準に頼ることなく、自分たちの基準で安全確保するという意味で)地方にはまだまだ土木屋の数が足りないのではないかとも思う。
農山漁村の活性化が日本の活性化につながるという。昨今土木業界には市場の縮小と言われ、閉塞感が漂うように思われるが、視点を変えればまだまだ活躍の場はあり、社会の貢献していくことができる。記事を読んで改めてモチベーションを高めることができた。
(京都大学 福林良典)

変化する社会情勢、社会認識、多様化する国民ニーズ、外国からの安価な食料加工品等の大量輸入。これからの日本の発展に、今後求められるであろう「農山漁村」について、着目し、特集・紹介していくという企画趣旨は非常に良かったと思う。
特に「日本の現風景は知恵の集積」でも述べているように、温故知新という名句を死後にしない為にも、我々は、風土から学んだ知恵の集積である日本の原風景を、次世代へしっかりと伝えて行かなければならないだろう。
(三井建設工業 鈴木茂夫)

第2章 インタビュー:これからの農山漁村の振興に向けて
「生活の55年体制」というキーワードや農山漁村振興における土木の役割など多くの示唆があり、興味深く読ませて頂いた。これからも土木以外の分野のオピニオンリーダーの考えを聞けるような特集を定期的に組んで頂けると勉強になります。
(九州大学 矢野真一郎)

比較経済史を専門とする川勝平太氏(国際日本文化研究センター教授)の「今後のインフラ整備はこれまでのように北海道から沖縄まで同じ規制で行うのではなく、生態系や生活景観の違いを考慮して実施すべきである」また、「<家庭>の復活のためには、<建築・土木・造園>が三位一体にならなければならない」、さらには「そのような新しい国づくりをになうには、日本の土木業者の数は少ない」等の指摘は極めて印象深い。正直なところ、わが国では、土木と建築との壁は極めて厚いように思う。今後「都市と農山漁村の共生・対流推進会議」での川勝氏らの活動に期待するところ大である。
(広島工業大学 中山隆弘)

第3章-2 しおかぜ留学 ―自分探しの旅―
以前三島村の島のひとつ、硫黄島へ行ったことがあるのを思い出した。こういう取組みもしていたのか。−中学生の作文より−の和樹くんのしっかりした文章が印象的である。一度は不登校になってしまった彼だが、この文章を読んだかぎりでは、この留学で立ち直り、これからしっかりと人生を歩んでいくに違いないと希望を抱かせてくれる。
テレビなどで物を知らない子供のことを取上げることが時々あり、彼らの常識なるものの驚くほど狭いことに驚かされることがままある。テレビの報道であるから、ごく一部の現象を大げさに言っているだけかもしれないが、そのような子供がいることは事実であろう。かわいい子には旅をさせろとはよく言ったもので、しおかぜ留学のような経験は、今の都会の子供にぜひともしてもらいたい経験だと思う。これが過疎と高齢化に悩むへき地にもよい効果があり、まさにWin-Winの事業と言えるだろう。
(日揮 中島 晃)

今回の特集は、渡辺首相補佐官の論説や瀬戸上医師のコラムをはじめ、全体を通して非常に興味深く読ませて頂きました。その中でもこの「しおかぜ留学」については、親の立場として特に興味深く読んでしまいました。私の知合いが4月より小さな島へ引越すとの話を聞いて、小学生のお子さんもいるのに大変だなあと思ってしまいました。この内容を読んでいる中で、大変なこともあるとは思いますが、うらやましく思えました。都会の「防犯ブザー」を持歩く生活より、自然と人とのふれあいの中で生活が、子供にどれだけプラスになるか明確です。ただ、自分の子供を留学させることについては、親のご都合主義で難しいところです。
(港湾空港建設技術サービスセンター 島田伊浩)

コラム 日本学術会議からの答申について
表が3つだけ。もう少し解説があってもいいのではありませんか?
(日揮 本間 学)

コラム さぬき瀬戸塾のリーダーの育成
本コラムは、瀬戸内海の島々の魅力に磨きをかけて、島と本土、島と島などの多様な連携や地域交流を強化するための取り組みが掲載されており、瀬戸内海地域での生活が長かった私も非常に興味を持って読ませていただきました。
記載されているとおり、「(1)志を持ち、(2)みんなとコミュニケーションができ、(3)周りのメンバーの持っている能力を引き出して、(4)民主的に物事を取り決めて前に進めることのできる人づくり」が成功し、島々の人的ネットワークが効果的に発揮され、より魅力ある島々となるよう期待しています。
(JH 竹縄謙作)

コラム 離島に学ぶ 〜離島医療は医療の原点〜
「離島医療」という言葉を聞いただけでもその厳しさがとても大きなものであると推察されます。「揺りかごから墓場まで、医療だけでなく保健、福祉を含み、ありとあらゆる患者さんが飛び込んでくる離島医療の厳しさは、それこそ医療の原点とでも言うべきもので、己の未熟さを思い知らされるとともに学ぶべきものが多いのも事実」とかかれていますが、離島に住まれる方々は先生に病気を治す治療だけでなく心のケアも求めておられるでしょうし、本当に厳しいものだと思いますが、そういった医療があって初めて、全ての人々が安心して暮らせる社会が形成されるものと思いますし、頑張っていただきたいと心から応援したいです。
(JH 竹縄謙作)

CEリポート:わだい 歩道は資源と廃棄物の保管場所
木片の廃材は、かつて兵庫県南部地震の折も大量発生し、野焼きでの処分が非常に問題となったのを記憶しています。リサイクルが難しい木片を歩道の骨材に使用するという発想に驚き、興味深く読ませていただきました。
ところで、その歩道について自治体の担当者が門前払いしているような記述がありましたが、このような対応は、土木技術者としての資質を欠いていると言われても仕方のない残念なことだと思いました。
(鉄道建設・運輸施設整備支援機構 増田康男)

技術開発を行っていてもなかなか開発が進まないことはよくある。ある時ずぼらをして濡れたままの状態の木で混合したら、うまくいきある開発のステップを突破している。自分もそうであるがなかなか常識から抜け出すことができず、ふとしたことが重要であることが多い。
また、せっかく技術開発したものがなかなか採用に至らない。最近話題となっている性能照査型発注などの進展などを期待して、新技術などが取込まれる風土ができていくことを望みたい。
(東電設計 斉藤修一)

木の廃材チップを歩道舗装骨材として再利用するという話題で、おもしろい話題でした。本文中でも少し触れられていますが、この舗装がヒートアイランド現象の抑制になるのではと感じました。そうなるのであれば、廃棄物の再利用という面からだけでなく、路面温度を低下させる舗装の普及促進という面からも有効ではないでしょうか。平成17年度予算においては、ヒートアイランド現象の対策として、保水性舗装の敷設という項目で予算がついている事業もあるようです。保水性舗装も、単価は高いですが、支援をして技術の確立と普及を図っているのですから、木質加熱アスファルト舗装も、普及の芽はあるのではないでしょうか。
(本州四国連絡橋公団 大倉章弘)

まず「建設廃棄物の歩道への活用」でなく「歩道は廃棄物の保管場所」というタイトルがおもしろい。高度経済成長期に土木工学を専攻した学生は、多くが巨大ダムや長大橋に代表される大型構造物、あるいは新幹線や高速道路に代表される大型施設と、そのような事業を計画し、建設する中央官庁や大手建設会社などに関心を向けていた。しかし、この記事のレポーターである青年は、その対極にあるとも言える身近な人工物−歩道−と、建設廃棄物である木材という温かみのある素材を歩道に活用するための開発に取組んでいる、ある町の一建設会社に注目している。鉄やコンクリートによって大規模の社会基盤施設を造ることのみでなく、身近な市民生活と、廃棄物を有効に利用して地球環境の保全を図らなければならないという近年の若者の意識変化を強く感じつつ、興味深く読ませていただいた。
(広島工業大学 中山隆弘)

パラパラと斜め読みで済まそうとしましたが、予想外に(?失礼)感心したのできちんと読み直しました。世の中「リサイクル」という言葉を安易に使用する事例が多いのに辟易しているのですが、本記事では「CO2の発生源となる廃材を歩道に保管することができる」と明確にその位置付けを指摘しております。このような態度に、社会に対して正確に説明責任を果たそうとする姿勢を感じました。また技術者倫理の観点からも好意が持てました。
「技術を認めるのはエンドユーザーではないのか?」という問題提起の根底には、土木技術を取り巻く保守的な土壌を感じずにはいられません。片や環境省の次世代廃棄物基盤整備事業として補助しながら、片や実績主義の壁によって新たな技術を大胆に採用できないというジレンマをどう考えたら良いのでしょうか。本事例だけの特殊な事情なのでしょうか。ビジネスチャンスのない業界ならば人的・物的資源は遠のいていくのは当たり前です。技術的に見れば、社会基盤整備は相当成熟した分野であり、ナノテク、バイオ、ITなどのように日進月歩で革新的な新技術が生まれてくるような分野ではありません。その中にあって、本事例のようなニッチの技術を、これからの土木業界の中でどう位置付けるべきなのでしょうか。私自身は明確な答を見つけられずにおりますが、深く考えさせられました。
(京都大学 小林俊一)

CEリポート:わだい 土木の教室
一般に土木のイメージは芳しくない一方で、土木が関わる仕事は身の回りの暮らしに直結することが多いのも事実でしょう。大学人としてはこのあたりのギャップにいつも気をもむところです。その「土木」に関する広報活動として「親子教室」を通した試みが今回紹介されています。私が所属するセンターでも大学の地域貢献と広報活動として多くの催しを開催しています。しかし、参加者と間近にふれあいながらの活動という点では一般市民への広範な情報伝達としては難点もあります。このような点からも「親子教室」の試みは、大人には広報活動として横のつながりが、子供には将来の土木への興味と方向付けとして縦のつながりが期待できるという意味でおもしろいと感じました。さらに、このような簡単な実験は逆に今の大学生にも新鮮かつ興味を抱かせるのではないかと思うのは私一人だけではない気もします。
もう1つ。親子教室でなされている実験にはそれぞれ特許(?)があるのでしょうが、是非、このような事例集(実験集)を小冊子にまとめていただけるとおもしろいかと思います。あるいは、全国公募で土木に関わるおもしろ実験なんかを集めてみてはどうでしょうか?
(佐賀大学 山西博幸)

一般市民に対して土木事業をどのようにして理解してもらうか。という話題が3月号にあった。事業を理解してもらうということよりもまず、一般市民が土木について興味をもってもらうことが一番大切で、これこそが、何よりも早く理解に近づくのではないかと考えた。今回、各家庭でも手軽にできる土木構造物の模型を使った視覚的に訴える教室は非常に良いことだと思った。土木に対する神戸市の取組み方やPRの方法は各自治体へのメッセージだけでなく、我々、土木技術者にとっても地域貢献の一つのよいヒントになったと思います。
(若築建設 井上 譲)

門外漢の私としては、とても分かり易く読ませてもらいました。土木の基本的な考え方を種々の身近な物を利用して、言葉や図解だけでなく実際に体験させることによって楽しみながら理解させている。また、そのための色々なアイディアを1回1回の教室の中から導き出してきたのではないでしょうか、とても感心しました。巻末にも書かれていますが、さらに多くの親子教室を開催していくためにも今までにもまして工夫と努力が求められるものと思います。頑張って下さい。
(山梨日日新聞社・山梨放送 雨宮正巳)

以前所属していた大学で、同じような企画で近隣の小学校から児童を集め、土木技術を分かりやすく伝えるために簡単な実験を一緒に行ったことがある。私が行った実験は,防波堤を子供たちに作らせてその効果を体感させるというものであった。具体的には、次のように行われた。造波装置を付けた小さな水槽に海岸や港の模型を作り、模型の船などを浮かべる。何も無いときには船が岸に乗り上げたり、船が転覆したりする様子を見せる。その後、テトラポットの模型やレゴブロックなどを使って、港の中の波が収まるよう研究室の学生と一緒に指導しながら防波堤を作らせる。この大学では、各研究室毎に専門に沿った実験を行う全部で8つ程度のブースを設け、毎年100名程度の児童を集めて行われていた。土木のイメージアップの他に、将来土木を目指す子供を少しでも増やせればという思いで始められた企画でもあった。そのような経験から、(現実的にはかなり難しいとは思いますが)参加した子供たちに追跡調査を行い、どの程度彼らの進路に影響を与えたのかを調べることと、同様な企画の後発組のために実験のノウハウをまとめた事例集を作ったら良いのではないかと思います。
(九州大学 矢野真一郎)

記事を読み進めるたび、「へー」という驚きと「なるほど」という感動の連続でした。知ってはいながらというのはまさに今の状態を言うのでしょうか。是非、子供達と一緒に実践し、私を含めて楽しみたいと思います。話はかわりますが、文末に市の広報メディアが利用できたので大盛況であったとありました。内容的には、子供達が興味をそそりそうなものであると思いますし、ここでもやはり広報というもののやり方次第なのだなと思いました。
(日本道路公団 木村 泰)

素晴らしい活動を続けておられますね。市民が土木に親しむ機会として、現場見学会という実物を見せる方法があります。一方、このような実験やモデルの作成を通じて、理論面から土木に親しむ授業形式は、子供のみならず親にとってもいい経験になると思います。阪神・淡路大震災の貴重な教訓と組み合わせて、より身近に土木に触れる機会を提供し続けてください。
誌面の都合もあるでしょうが、参加した親子の感想記事があればもっと良かったと思いました。
(日揮 本間 学)

土木の教室について興味深く読みました。いろいろな実験が紹介されていて、一般の人が興味を持てるように工夫されていることが分かりました。中には、学生実験で行っても面白いものもあると思いました。一人でも多くの方に、土木について興味を持っていただくように、今後の活動に期待します。
(若築建設 佐藤恵流悟)

昨今、新聞でも“日本経済の地盤沈下”といような、土木用語を用いた言い回しなども増加し、一般的に認知される現象・理論も増加したように思います。また、大災害に遭遇したとき、現象を知っていれば危険を避けられることもあるはずです。近々起こると考えられる大型地震の備えとして、知識の備えも重要であり、土木技術者の使命だと考えます。さらに土木を一般の方に理解していただけるよう、今後も頑張っていただきたいと感じました。
(JR東海 大木基裕)

模型を作って実験し、それらの強さが異なることを体験できることは私自信にも非常におもしろいと思った。トラス構造やアーチ構造のことがわかるだけでなく斜面崩壊や擁壁の実験などは、自分がこれからどのように住む場所を探すか等にも役に立つ。 実のところ、斜面の方が景色がよいのでそういう場所に住みたいと考えていたが、地盤との関係をちゃんと調査する必要性を再認識した。
(東電設計 斉藤修一)

子供のころ夢中になって読んだ学研の雑誌類の内容が大人になって専門誌のなかで見ることになるとは思いませんでした。直接今の仕事に関わるわけではありませんが、子供のころの知識が色あせないというのはすごいこと。本来、知的好奇心が旺盛な子供は役に立つ、立たないに関係なくいろいろなことに興味を持つもの、百人の子供が読んで、そのうち一人でも興味を持ってくれるなら価値はあると思う。
(大豊建設 水戸英祐)

たくさんの写真を使った記事で、分かりやすい記事でした。土木という仕事を多くの人に理解してもらうための、こうした行事は、大変意味があると思います。身近な素材を用いて、模型を使うなどして、子供にもわかりやすくなっているように感じます。記事には記載されていませんが、参加した方々の感想は、どうだったのでしょうか。良い感想なのでしたら、積極的に広報して、参加者を増やしていけばよいのではないでしょうか。
(本州四国連絡橋公団 大倉章弘)

CEリポート:わだい 建設業の「周知・理解」を越えた広報活動 Webコンテンツ「前田建設ファンタジー営業部」について
本のタイトルを見た瞬間、思わず立ち読みをしていまった本の一つである。まさに、私がよくテレビでみたアニメが現実のものとして造ることができるというのであるから、その発想には私も驚きました。今のどちらかというと沈んだ雰囲気のままある土木業界に一石を投じ、世の中を明るくした話題であり、市民に夢を与えた一つの行動なのではないかと考えました。
とかく利益を求め、ムダを省きの考えが横行しているこの世の中で、土木の偉大さやスケールの大きさが十分に伝わってきたことが、とても良いと思いました。
(若築建設 井上 譲)

世の中には面白いことを考え付く人がいるものだと感心しました。早速ホームページを見てみました。現在マジンガーZ格納庫プロジェクトから読み進んでいます。この題材を私も使って、知り合いに土木技術とは、という感じで話をしてみようと思います。
(日揮 中島 晃)

前略 前田建設社長 殿
土木学会誌4月号「建設業の「周知・理解」を越えた広報活動」を拝見させていただきました。 参りました。完敗です。そして乾杯です。
題名ともなった冒頭における「周知・理解のレベルを越え、夢や感動を受取っていただける手法が必要である。」との文章、それらを受け入れやすくする為の種々の工夫、そして、いろいろな方の協力。結果、HP上に「おい、前田建設って本当にあるらしいぞ・・・!」という大きな意味を持つの書き込み。この書き込みを見たときの関係者の方々の笑顔は容易に想像できます。
また、楽しませて下さい。
草々
(日本道路公団 木村 泰)

記事を見たときは、「こんな時代に、こんなことやる会社があるんだなー」と賞賛と驚嘆の思いがこみあげ正直びっくりしました。さっそくGoogleで「ファンタジー営業部」を検索してHPを拝見しました。会話形式の内容が分かりやすいし、とにかく面白いです。書籍の方も是非購入してみようと思いました。
(匿名希望)

面白い取組みだなあと前々から注目しておりました。やっと記事になりましたかという印象です。紹介された書籍をたまたま本屋の店頭で見かけて購入したのがきっかけですが、中身自体を真面目に作っているところに感心した覚えがあります。今回は、その裏側を知ることができ、素直に面白い記事でした。また、異業種交流のネタに使おうという発想や、教育ツールとしての活用についても興味深く感じました。ただ、自分の周りには、すでにマジンガーZが分かる学生がほとんどおらず、ジェネレーションギャップに苦笑いするしかなかったのも事実ですが…。
(京都大学 小林俊一)

見どころ土木遺産 野辺地防雪原林
何線か忘れましたが「地吹雪体験列車」と言うのを見たことがあります。地吹雪で村か町お越しをしようと言うものです。時代とともに随分と人の考えも動きも変わるものだと思われます。この野辺地防雪原林を読んで厳しい自然を相手にして人・物の根幹となる鉄道を守る為、20年・30年それ以上先を見据え、しかも時間の経過と伴に生まれてくるであろう利用価値の多様性まで考えて作り上げていく先人の先見性にただただ驚かされます。まさに、野辺地原林は土木遺産とおもわれます。
(山梨日日新聞社・山梨放送 雨宮正巳)

鉄道防雪林が、それの本来の効果だけでなく、一個の林業として経営が可能であったという部分には驚きました。長期的な費用・便益の分析を基にした経営計画を立てて、防雪林自体が一個の独立した財源になるような仕組みを作り上げたことは、今日の土木施設の計画にも生かされるべきだと思いました。
(若築建設 佐藤恵流悟)

防雪林という存在を始めて知った。「本多静六」という土木屋の先輩の生き方を尊敬する。特にただ防雪林を作るだけでなく、将来にわたり維持管理していく上で、また鉄道施設(枕木等)の管理、さらに余剰の資金を生み出すようなシステムをつくっていることには驚いた。現代においても今の時点のみを考えるだけでなく、将来まで考えた公共工事計画を進めていければと思う。
(京都大学 福林良典)

役立ってます 土木施設 第1回 成田国際空港暫定平行滑走路について
社会経済的効果が大きいと思われる土木施設を重点的に取上げると言うシリーズ第1弾。成田空港の暫定平行滑走路の経済的効果について述べられている。成田空港の運用開始は1978年、航空機発着回数・航空旅客数・航空貨物量は一貫して伸びてきたが、2002年4月暫定平行滑走路の併用開始に伴い、輸送量は飛躍的に伸び、いかに日本経済のグローバル化に大きな役割を果たしてきているか如実に分かる。しかし、あくまでも暫定滑走路であり、更なる日本経済の伸びを支えるためには一日でも早い完成を願うのみです。航空需要は2007年までは年平均プラス4.8%、以降はプラス5.1%と言う予想もすごいがまんざらウソとも思えない。
(匿名希望)

この記事でのコメントは利用者、受益者の声に限定しているところがおもしろいと思う。成田空港についての私のイメージは、用地買収が難航している、都心から遠いといったものであった。B滑走路の供用開始が人流・物流に大きく貢献したとのことであるが、それも長さを短縮せざるを得なかった事情や、空港平面図を見ると、不十分で不便な要素があるという印象をもった。「役立ってます」という前向きな内容の記事と期待して読んだが、私は、成田空港の将来性について閉塞感をもってしまった。
(京都大学 福林良典)

鯰太郎の この指,とまれっ!
毎回目を通してきたが、今ひとつ学会誌になじまないように思うようになった。めまぐるしくいろいろな話題を載せてはいるが、果たして学会誌読者に受け入れられるだろうか。学会誌を盛り上げようという主旨であれば、CEレポートの「前田建設ファンタジー営業部」のようなアプローチの方が妥当だと思う。
(日揮 中島 晃)

CEリポート「土木の教室」とは対照的にあまり実用的な知識とは言えず、雑学の範疇にも入らないと思う。文章にもあまりまともに受け取ってもらおうという感じが見受けられず賑やかしと紙面のスペース埋めといった感じを受ける。
(大豊建設 水戸英祐)

学会誌全般へのご意見,編集委員会への要望等
新しい学会誌を受け取った時の第一印象は、ずいぶん薄くしたな、というものでした。
しかし、読んでみて内容は決して薄くないと思いました。読み易く、これならより多くの会員が読むようになるのではないでしょうか。
(日揮 中島 晃)

今月号より非常にすっきりした学会誌に生まれ変わり好感を持った。特に、ページがカラフルになり、文字を大きくすることで文章のボリュームを減らし、読むことの負担を軽減するなど工夫の跡が随所に見られました。また、重さが軽くなったのも通勤電車で読めるので非常に助かります。
(九州大学 矢野真一郎)

ジャンルごとにページのレイアウトが統一され、読みやすくなったように思います。
(JR東海 大木基裕)

今月号より学会誌の印刷が一新され、軽くて読みやすい形になったと思う。特に学会誌の背付近で、広げたときの中心部の表示がよく見えてよいと思う。
(京都大学 福林良典)

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