土木学会誌
土木学会誌6月号モニター回答


表紙・裏表紙
表紙の写真なんですが、具体的な場所の名称・地図などが載っているといいと思います。裏表紙の解説から、横浜のみなとみらい地区だということはわかるんですが、細かい場所が載ってると行きやすいですし。実は、私は幼いころから横浜に住んでいるんですが、この様なすてきな場所があるとは知りませんでした。今度是非行ってみたいと思います。
(横浜国立大学 五十嵐学)

作者は、風景を切り取っている。切り取った人工物と、その狭間から見える空の色。独自の境界を定め、対象を抽出し、自己の思い出とともに、それを精一杯表現している。
土木工学は、自然と人工の狭間に対峙する。空間を抽出し、それを積分して、総合してとらえるとき、それは、環境となる。環境の各要素は、時間の関数である。時間的な積分が、伝統となる。こうした空間と時間の積分によって、環境と歴史を創造していくのである。そして、この積分を行なうのは、他でもない我々である。
この積分操作には、ときに非常な努力を要す。無論、我々が感知せずとも、時間は、経過し、自然は、淘汰されよう。しかし、我々が日々、積分を行なって初めて、それらは、「環境」となり、「歴史」となる。
ホモ・サピエンスは、今や、環境に積極的に関わらなければならない。環境に、決してやさしくては、いけないのである。環境に厳しくあること。それが、我々が、組織として、または、個人として、歴史において環境の一要素たると自信を持って胸を張る条件である。
(港湾空港技術研究所 柿沼太郎)

非常に面白い構造物で大変興味がわきました.でもこれってどこでしょうか.そうゆうものではないのでしょうが..
(匿名)

特集 福祉のまちづくりと土木
「ユニバーサルデザイン」、「バリアフリー」という言葉は、確かに近年になってよく聞くようになった言葉であると思う。そして、我々土木技術者には、これらを意識した建造物の構築が期待されるようになったのも疑いようの無い事実であると思う。
しかし、あえてひねくれた考え方をするならば、当の昔から土木の分野においては、多くの人々の期待に応える構造物の設計をすること自体が、その意味からしてユニバーサルデザインそのものであったと言えるのではないだろうか。もちろん、すべてがそうであるとは言わないが、極めて公共性の高い構造物の構築という役割を受け持つ機会が多い土木は、必然的にユニバーサルデザインでなければならないことが多いと思われる。
しかしながら、近年になってユニバーサルデザインの必要性が謳われ、土木に要求されているのは何故であろうか。私は今回の特集で、それが何故であるか判った気がした。土木はユニバーサルデザインであることが当たり前であるにも関わらず、世間でこのような風潮があるのは、単に世の中の生活レベルの向上に伴うもので、人間の欲望の尽き無さ故であると思っていた。「バリアフリー」という思想もそういった時代の変化によるもので、所詮は「ユニバーサルデザイン」という概念の中に含まれて然るものであると思い込んでいたが、それ以上に幅広い意味を持つことがわかった。今回の特集を読んで、今の土木に欠けているものはソフト面での整備即ち、構築したものがその本来の機能を果たすために必要なシステムの整備が不十分であることを強く感じた。その不十分である部分が真の「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」にとって、重要なウェイトをもっているために、その改善が求められているのであるとわかった。
確かに、それもまた生活レベルの向上や時代の変化によるものなのかも知れないが、今までの土木に欠けていたことだと言われても仕方 の無いことであると思う。この特集の中のどこかにも書いてあったが、私は、モノの形を作るのが土木ではなく、モノの形を作るために設計を行うのではないと考えたことがある。形ができても、使われないモノは使えないものと同じ価値しかなく、それは明らかに計画ミスである。土木の役割としては、人々が求めるものを造ること、あるいは、人々の役 にたつであろうものを提供することが大きな役割であり、今必要とされるものを造るためには形だけではなく、それが性能をフルに発揮できるシステムをも併せて考えなければならないと思う。
とは言え、我々土木が要求される守備範囲は非常に多様化しつつあり、それらが十分な機能を果たすシステムまですべてを土木だけで受け持つのは困難であるし、効率の良いことでは無いと考える。この先、 人々の豊かな暮らしの基盤を作るには、各業界の縦の壁を越えて横のつながりを持ち協力し合うことや、実際に使用する人々と一緒になって考える機会を持つことが大切であると考えている。即ち、造る側のより幅広いバリアフリーと、造る側と使う側のバリアフリーがあってこそ、 本当に必要とされているものがその機能を十分に果たす物として作り出されるのではないであろうか。
(清水建設(株) 佐藤将寛)

交通バリアフリー法は、交通間のバリア、つまり障害を無くすことを目的としていますが、そのためには、交通だけでなく、全てのまちづくりの事業を対象とするべきなのでしょう。そのことを、荻野氏は「点での整備」ではなく「面での整備」が必要だとおっしゃっています。さらに、藤村氏他は施設を整備するハード面、すなわち、「かたち」だけでなく、「こころ」や「しくみ」の各領域が相互補完されることが大切だとされています。これは、シルバーコンパクトシティを提唱されている清水氏のハード、ソフト、ハートの三位一体のまちづくりも同じ考えだと思いました。土木技術者の役割はますます、学際的な分野が重要になってくることを再認識した次第です。
(大阪府庁 岡田敏男)

これからの福祉のまちづくりとは、特集の論説にもあるが、ユニバーサル・デザインというような「意識しての町づくり」をより進めて、「特段の意識することなく普段着のまちづくり」に息づかせることが理想と考える。
また、今後の社会・経済状況を鑑みた場合、従来の整備に欠けていた部分を補強し、できるだけ早期に質の高い都市基盤の整備を進めつつ、その水準の維持に努める必要があろう。
一方では、公共交通におけるバリアフリーに眼を向けるとき、確かに施設面での整備は格段に進んできているが、それを使う人間の心は進歩どころか後退しているように感じるのは私だけであろうか。
朝のラッシュアワー時には、駅務員に誘導された車椅子を利用する方がいるにも関わらず、学生やサラリーマンなどが我先にエレベータに乗り込む光景が見かけられる。
そのような人々に対し、駅務員はもとより私も注意を促すことが出来ないでいることは批判を免れないが、先にドア前で待っているエレベータを必要とする方に見向きもせず、脇から乗り込む情景は、現代日本における効率優先の社会の根底にある弱者切り捨て、健常と云いつつもストレスに蝕まれ、他人に気遣う余裕のない人間の姿が図らずも炙り出されているように感じている。
もっとも、自分に起因する行為を省みず、優しさや親切心が理解できず、他人に注意されたことに腹を立て直ぐ暴行に及ぶ者が多い現状では、注意することさえも命がけの感がある。
真の福祉のまちづくりとは、インフラといったハード面の整備とあわせて、ユーザーである私たち一人ひとりの心の有り様に、その正否がかかっているのではないだろうか。
(東京都 石原成幸)

企画趣旨にも書いてあるように,私も,この記事を読むまでは「福祉のまちづくり」=「段差解消などのハード面」の印象が強かった.近年,土木事業において,ソフト面の対応が声高に叫ばれるようになっていますが,福祉に関してもソフト面の充実が望まれていることがよくわかりました.特に,「心のバリアフリー」ということは,「福祉」とかを議論する以前に生きていく上ですごく大切なことであると思っているので,住民一人一人がこの気持ちを持って生きていければ,いい社会になっていくのではないかと思いました.
(信州大学 豊田政史)

以前、バリアフリー関連の工事に携わった経験があるが、既存の旅客施設にエレベーターやエスカレーターを設置することは施工が非常に困難なことに加え、旅客の安全性の観点から夜間施工など作業時間が限られる傾向にあり、特に大規模ターミナル駅では高価な工事になりがちである。また、設置後の固定資産の増加なども,事業者にとって厳しい内容であることも実情である。その点については事業者のみではなく、「都市再生」の基本的事業と考え、固定資産税の負担増を軽減する措置や公的助成の拡大など、整備する環境をさらに改善していく必要があるのではないかと考えている。
現在、「都市再生」が我が国の国際競争力や国際的な観光資源としての魅力を高めるために必要不可欠であると考えられているが、バリアフリーやユニバーサルデザインなどは、この「都市再生」において、都市機能の向上を図る点で非常に重要な課題であるものと思われる。今回のテーマは、今後の社会資本整備を何に重点を置くべきか示す羅針盤のような内容であり、非常に参考になる記事であった。
(東海旅客鉄道 永尾拓洋)

1-2 交通バリアフリー法の課題と今後の展望 法施行後2年余りを経過して
本稿で述べておられるように,今後も様々な展開があろうかと思いますので,引き続き当学会誌などを通じて定期的にご報告頂きたいと感じました.ただ,自治体間での 格差が大きいようですし,量的な指標にのみ基づいて評価した場合,利用者のモビリ ティや満足度もそれに比例して向上しているという誤解を招く恐れもありますので, 空間的な要素を反映した指標や,利用者の満足度の推移なども併せて掲載して頂きたく思いました.また,本稿では施設や車両等のハード面での整備に焦点を当てられて おりましたが,それらをいかにして交通弱者の方々に周知するかといったソフト的な 対策についても触れて頂ければより良いと感じました.
(名古屋大学 倉内慎也)

現在、各鉄道会社では、交通バリアフリー法の施行による各種施設の整備等が実施されている。実際、たくさんの駅で、エレベータやエスカレータの整備を目にすることができる。しかし、事業者にとってこれらの施策は、直接的に利益を生み出すものとは言い難く、国などからの補助があったとしても、積極的な推進を望むことは難しいのが現状だろう。バリアフリーだけでなく、福祉問題全般に言えることであるが、いかなる財源を用いてそうした施策を実施していくのか、広く利用者であり、負担者である国民に理解を求める必要があろう。そうした意味も含め、今後ますます、バリアフリー法の検証や新たな整備が必要となるのではないかと考えている。
(匿名希望)

1-4 海外のまちづくりから学ぶもの
最近はエスカレーターやエレベーターの工事をしている駅も多く、バリアフリーが進んでいるとは思うが、福祉先進国に比べればまだまだというのが実態のようだ。しかしそのことを嘆いても仕方がない。今の流れを着実に進めていくしかないと思う。
歩道と車道の段差は、車いすの人にとっては邪魔だが、視覚障害の人にとっては段差がないと区別がつかず危険と聞いたことがある。できるだけ多くの人の意見を聞き、少しでも住みやすいまちをつくっていきたいと思う。
(埼玉県 小池智則)

2-1 ノーマライゼーション理念に基づく福祉のまちづくり
「すべての人」を排除しないまちとは?
福祉のまちづくりの理念が詳しく書かれていたと思います.まちづくりを身障者やお年寄りだけではなく,全ての人にとって住みよいまちをつくることが重要であるということには当たり前のことですが再認識させられました.身障者などの社会的弱者だけのまちづくりは結局平等でないまちづくりだと思いますし,ある意味差別につながるように思います.
理想を追い求めることにはさまざまな困難や障害があると思います.しかし理想なしにはプロジェクトは進まないと思いますし,また理想のないプロジェクトは結局税金の無駄遣いになると思います.ですから理想を掲げ,どこまでそれにたどり着けるかが技術者に求められていると思います.
(信州大学 生水良幸)

第3章 都市づくり・まちづくり
福祉のまちづくりと土木という特集で一通りよみました。皆さんのおっしゃることは今の時代を反映した当然配慮すべき物だと思います。この記事においては、障害者という自分自身の体験に基づく指摘であり、素直に読み取れる文面となっていました。
筆者の不安を抱えたお花見の騒動は、事業者・行政が整備した個々のバリアフリーがまだまだ機能しておらず、障害者にとってのバリアフリーはここまでして意味をなすということを感じられました。例えばバスに乗るその行為において、バリアフリーの施設はあるがそれが有機的に連携しておらず、結果として障害者は不安を抱えたまま街へ出ているんだよ、といったことを優しく教えてくれたのだと思います。
しかし、一言でバリアフリーといっても、その内容は様々で、その人その人で障害になっていることが違い、行政も戸惑うことが多いのも事実だと思います。
視点を変えて、土木技術者としては、福祉のあり方も様々になり、それらに伴い配慮についても多様化してきており、土木という分野だけでなく、土木に係る分野の人たちと連携することでも、福祉のまちづくりが1歩前進するのではないでしょうか。既に有るかもしれないが障害者が評価するバリアフリー大賞なるものがあれば、評価する視点が公表され技術の更なる改善に寄与するのではないでしょうか。
(川崎市 高橋)

3-1 福祉のまちづくりへの新たな期待 経験を通して
数年前,何気なく見ていたニュース番組の特集で,ユニバーサルデザインという発想を知り,新鮮な感動を覚えた記憶があります。今回,普段はあまり接する機会のない,車椅子使用者の方が書かれた記事を読み,車椅子を使用しない者には見えにくい様々なバリアの存在を実感しました。福祉のまちづくりには,福祉施設を整備するための予算や技術ももちろん必要ですが,何よりもまず重要なのは,車椅子使用者や高齢者の方々,その他,現在の社会設備に何らかの不都合を感じている人々の意見に積極的に耳を傾ける体制づくりなのではないでしょうか。記事にあったバスの例などは,時刻表にノンステップバスの便を明記するといったバス会社のちょっとした努力で解決されます。現在の社会設備を,すぐ,すべてユニバーサルデザインにつくりかえていく (バスの例でいえば,すべての便をノンステップバスにする)わけにはいきません。ですから,何が求められているのかを正確に把握し,「痒いところに手が届く」方策を地道にとっていくことが,重要と感じました。
(橋本哲子)

3-2 地方におけるコンパクト都市
この記事で提案されているコンパクト都市という機能は、今の地方都市の問題点を反映させた課題となっており、これからの地方都市のあり方の基調になるものだと思います。
前段は、地方都市で深刻な課題となっている無秩序な開発による問題を指摘し、後始末に苦しむ現状からまちづくりのあり方を提言しているように読み取れました。メディアでよく取上げられる「問題がある都市計画」は建物ありきのところがあり、それに伴う社会基盤の整備には筆者のいう悪影響がクローズアップされています。また、大型店による商店街の不況や産業の空洞化に伴う工業団地の低未利用地化など都市の抱える問題は多岐に及んでおり、そのような状況を踏まえれば、社会基盤の整備を集中的に行えば効果は絶大であり、都市の発展と機能分担を明確に位置付けていけば、コンパクトシティーは有効な都市計画であると思います。
シルバーコンパクトシティは、市民全体のコミュニュケーションの場として中心市街地を活用するもので、社会的弱者の高齢者や障害者のためのタウンモビリティなどは社会基盤を有機的に連携させる具体例であり、その他の施策も分かりやすく紹介してありその必要性が伝わりました。最後に、筆者が提案するの三位一体の「ハート」は、まちづくりを計画する上で必須条件であると共感いたしました。
(川崎市 高橋)

ここで取り上げられているコンパクト都市は一昔前の,開発される前の地方の都市部とどのように異なるのかがよくわからないように感じました.交通量など当時と状況は異なりますが,空き地を遊び場にするなどコンパクト都市に求められる点はいくつか満たしていたように思います.昭和中期のまちの現在版を目指すのか,それともまったく異なるまちづくりを目指すのか,その点の説明があればよかったと思います.
(信州大学 生水良幸)

3-3 災害につよい安全・安心のまちづくり
災害につよい町作りというのは,道路整備やバイアフリーの普及だけかと思っていましたが,地域のコミュニケーションが重要な要素になっているとは・・・。確かに災害が起きたときに,最初に行うことは被害の確認と今後の対応策であり,それをどのような指揮命令系統で行うかによって,迅速に対処できる場合もあるし,そうでない場合もあります。近年,世帯が核家族化しておりまた隣の住民が他人などといわれて久しい世の中ですが,もういちどコミュニティーの必要性を鑑みる必要があるのではないかと思います。
(鹿島建設 朝倉良介)

4-1 バリアフリー旅行からみた交通とまちづくりの課題 旅は社会のリハビリテーション
交通の面におけるバリアフリーといえば,日常生活における最低限のモビリティを確 保するという,どちらかというと受動的な印象を持っておりましたので,非常に新鮮 な気持ちで拝読いたしました.余暇活動に対する対応は,日常生活への対応の次のス テップと考えがちですが,当初から余暇活動を視野に入れて対応した方が,よりユー ザーフレンドリーで効率的な整備ができるのではないかと感じました.
(名古屋大学 倉内慎也)

第5章 福祉のまちづくりにおける土木技術者の役割
近年のハートビル法、交通バリアフリー法等法律の制定や自治体における福祉のまちづくり条例の普及などから、「福祉のまちづくり」が浸透してきたかのような印象を受けます。しかし、法律の対象が一定規模以上の施設の新設・改築に限られる以上、既存の都市やインフラへの対応は、法律や規制に期待するだけの古典的スタイルでは成しえないのではないでしょうか。
生活の基盤となるまちづくりを実践するわれわれ土木技術者が、いわゆる「福祉のまちづくり」の考えや実践を知り、誰もが福祉の担い手であり受け手であるということを理解したうえで、日常的に福祉の視点で行動することが必要となるのではないでしょうか。
さて、福祉と土木については、わかっているつもりでもどうアプローチすべきかよくわからない(私自身も…)技術者も多いと思います。土木技術者の役割についてもう少し突っ込んだ論調があってもよかったと感じます。
(清水建設 影山 雄)

プロジェクトリポート 世界最大規模の揚水発電プロジェクト 神流川発電所
機会があって,5月にこの水力発電所を見学させていただきました.そのときに一番驚いたのは,「こんなことまで・・・」というほど自然環境に対する配慮が様々な部分でなされていることでした.国内における環境に対する配慮の社会的な要請の高まりを改めて感じるとともに,今後このようなプロジェクトが見込まれる海外で,これらの技術を生かしていってほしいと思いました.
(信州大学 豊田政史)

技術リポート 都市再生に向け動き出した新宿駅南口 新宿跨橋架替工事
通勤や休日に新宿駅を利用するたびに人混みに囲まれた現場が見えます。近くの看板には新宿跨線橋架設工事のイメージ図が完成後の姿を見せてくれます。しかし、ここにある施工方法やその手順についてはその詳細がわからなかったため非常に勉強になる記事でした。昼間にはわからないさまざまな作業や緻密な施工管理の大変さがわかるものでした。
(東亜建設工業(株) 小田秀人)

工事用の通路を牽引による特殊工法でボックスカルバートを施工したり、杭の支持力をCCPで確保したり、鉄道クレーンを工事に使ったり、まさに、都市再生に向けて、日本の土木技術を駆使した現場だなあと感じました。大きなプロジェクトの一部だということですが、上記の工事用通路がどう使われるのか、全体計画の中ではどういう位置なのかという説明があるとより実感的だとおもいます。また、CCP補強の杭というのも技術的に興味があります。さらに詳しく知りたい場合の問い合わせ先やホームページのアドレスを紹介していただけると、学会誌の記事を結節点として、会員の方もリンクが広がるのではないでしょうか。
(大阪府庁 岡田敏男)

新宿駅はよく利用する場所ですので今後が楽しみです.一つ気になったのは,図-2によれば拡幅後に横断歩道が残されるようですが,横断歩道を撤去して代替通路を設置するといった検討をされたのかという点です.また検討され,却下になっているなら,その理由にも興味があります.現在は横断歩道による待機車両と待機歩行者によって,車道も歩道もごみごみした印象を受けます.一利用者として,ぜひ代替通路の設置をお願いしたいところです.
(横浜国立大学 田中真史)

表題には「都市再生に向け」と書かれていますが,内容は橋架替工事の紹介であり,都市再生に関する記述はどこかと思いつつ読んでしまった身としてはがっかりしました.横断面の現況と将来図が出ていましたが,工事によって両側歩道は5mから8mへと3mずつ増えはしますが,一方で車道は20mから30mと10mも増えるようであり,自動車の混雑を緩和しようというのが主眼のような印象を受けました.これが都市再生の実態なのでしょうか.もちろん,技術リポートということですので,工事そのものに関しては新たな試みもなされているようですので,私が変な勘違いをしただけかも知れません.
(名古屋大学 山本俊行)

新土木入門
鉄道沿線めぐり 大井川鐵道 井川線 1時間45分の映画を観てきたみたいで感動した
アプト式といえば、碓氷峠とスイス鉄道が思い浮かばれます。一度、スイスを訪れたときにアプト式列車に乗車したことがあるのですが、大自然の中を歯車のかみ合う独特の音をひびかせてゆっくりと走るアプト式列車は、自然と人工物のみごとな調和を感じさせてくれました。
大井川鉄道といえば、SLで有名であるという認識はあったのですが、アプト式鉄道が存在していたとは知りませんでした。日本唯一のアプト式鉄道をいつまでも大切にしていただきたいと思います。
(清水建設 影山 雄)

数年前のことになりますが,私は大井川でキャンプをしたことがあります.その時,稀に川沿いを走る短い列車が見えました.当日の晴天と山の緑も手伝って,列車が通る度にその光景に見入っていました.
今回の紹介で初めてあの鉄道のことを知り,技術的価値や湖上駅などの工夫に感心しました.現在まで鉄道を護ってこられた方々に敬意を表し,私も足を運ぼうと思っています.
(横浜国立大学 田中真史)

このコーナーは仕事柄いつも楽しく拝見させて頂いているが、地方鉄道事業者が厳しい経営環境の中でもその特色を活かし、生き残りを図るために努力している姿にはいつも感心させられる。しかしながら、地方鉄道のその存在価値を明らかにするためには、環境問題を解決する手段として、行政サイドが地方鉄道を観光あるいは地域交通の中核として位置付ける施策を打ち出すべき時期になっているような気がしてならない。最近、乗鞍や上高地でマイカー規制が行われるようになったが、例えばスイスのツェルマットのような登山鉄道とマイカー規制の組合せや、ドイツのフライブルグ市の鉄道と自動車乗入れ規制の組合せ等、ヨーロッパで実施されている施策が日本でも取り入れられるべきではないかと考えている。ただし、利便性により現在の自動車優先の施策をやはり望むのであれば、今後、少子高齢化による人口減少が進んでいくなかで、地方鉄道やローカル線は経済性により淘汰されていくことは寂しいことだが致し方ないのではと感じている。
(東海旅客鉄道 永尾拓洋)

体感できる土木ミュージアム 「見て,ふれて,知る」建設技術 建設技術展示館 建設おもしろテクノ館(国土交通省関東地方整備局)
夏休みに家族でどこ行こうかなぁという時期に、こういう紹介は助かります。以前に、学会誌の付録で「土木博物館めぐり」という連載があり、それを編集された小雑誌も重宝しておりました。また、土工協のHPでも、「土木パビリオン」というページがありますが、やはり、一般市民向けには「土木学会」というほうが馴染み(ネームバリュー)があるのではないでしょうか。書籍や雑誌だと過去の記事が探し難いので、ホームページで検索出来れば便利だと思います。
(大阪府庁 岡田敏男)
ダムに行くとよく,展示館があってダム構造や電気についてわかりやすく展示・説明されています.今回,この記事を読んで,そういわれたら土木全般にわたった展示館というのは珍しいなと思いました.こういった体験型展示館は,子供から大人まで土木をより身近にさせると思います.さらに,この展示館が私が住んでいるところからかなり近いということで,行ってみようと思います.残念なのは日曜日にやってないことでしょうか...
(電中研 今村正裕)

事故・災害 神戸市山陽電鉄軌道陥没事故の原因究明
阪神・淡路大震災の後、急速に災害復旧工事が進められて、ほぼ地震前の都市機能を取り戻してきたように思っていましたが、目に見えない地下では今回のようなことが起こっていたとは、地震被害の大きさを改めて知ることができました。今回は幸運にも被害が最小限で済みましたが、今後の着実な再発防止対策への取り組みを期待するところです。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

ミニ特集 CO2と土木
前号では、温暖化後の影響に対して土木分野における取組みが記載されていましたが、それ以前に土木分野で、いかに二酸化炭素を出さない技術を確立するか、さらには現在大気にある二酸化炭素をいかに減少させるか、という関心を持っていました。今回はそれらについての取組みが紹介されており、興味をもって読みました。特にCO2地中貯留技術については、現在の大気中の二酸化炭素濃度や、その影響と思われる温暖化の関係を見ると、もはや抜本的な解決策はこれしかないのでは、と思いました。当然二酸化炭素の排出抑制は必要ではあるが、これだけでは地球温暖化を食い止めることはできないのではないか、大規模にCO2地中貯留技術を進める時期ではないでしょうか。ただ地中もしくは地下水中に、大規模に二酸化炭素を閉じ込めることによる、環境への影響については不安なところであるので、その点を検証しながら進めていくことを期待します。
(日本道路公団 眞東健一郎)

CO2地中貯留技術について 地球温暖化防止のために
CO2削減のための国家的取り組みをはじめて知りました.まだ基礎研究の段階ですが,技術的・経済的に適用可能ならば排出量削減に大きな効果を挙げると思います.また他の国よりも一歩進んだCO2排出量削減システムが確立できれば,国際的にも環境先進国の確固たる地位を確立できると思います.
このような環境に対する国家規模のプロジェクトが今後ますます重要であると思います.また,このようなプロジェクトをもっと多くの人に知ってもらうことにより環境問題に対する関心が高まればと思います.
(信州大学 生水良幸)

地球温暖化に関わるとされる問題が毎日のように新聞紙面を賑わす中で、今後、日本がリードする技術になるのではと大変興味深く読ませて頂いた。京都議定書についてはまだまだ片手落ちであることは否めないが、将来、国際的にCO2の排出問題が合意を得た時、非常に役立つ技術になることを期待している。詳細についてはまだ課題が残っているかもしれないが、このような記事を読むと後向きではなく、前向きに土木技術を捉えることができ非常にうれしく思う限りである。
(東海旅客鉄道 永尾拓洋)

地中から採取される余分なCO2を大気中に排出させずに分離して、また地中に戻すという技術が、研究段階ではあるが進行していることを初めて知ることができました。従来に比べてどの程度排出量が削減されるのか、をもっと知りたいと思いましたが、今後の研究で明らかにされていくことでしょう。将来の地球温暖化防止策の技術の一つとして期待しています。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

バイオガスプラントでCO2削減 畜産分野における自立型エネルギープラント
家畜のふん尿(バイオマス)をエネルギー源とするバイオガスプラントは、一種の”ゼロ・エミッション”的な意味合いもあり、理想的なエネルギー循環形体と言える。”京都議定書”で定められたCO2排出6%削減は、既に種々の公害防止対策を講じてきたわが国にとって困難な達成目標である。本稿の”バイオガスプラント”も含めて、有効策をすべからく実践する必要があろう。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

本記事にもあるような畜産分野における自立型エネルギープラントは,CO2削減の一システムとして重要な役割を果たすと考えます.下水処理プラントでも,同様なシステムが建設される傾向にあると記憶してます.しかし,やはりコスト面・エネルギー効率面で問題が多いことも事実なようです.このような循環型プラントでは,どのような問題があり,どのような方策があるかといった部分まで整理されているともっとよかったと思います.
(電中研 今村正裕)

畜産分野におけるCO2削減策として、嫌気性消化法が提案され、どの程度CO2削減に寄与できるかが示されていて、とても参考になりました。まだまだ畜産業は小規模なところが多く、排水も無処理で流しているところも多いと聞きます。このような事業が展開されることによって排水処理も普及していけばと期待するところです。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

話の広場 「土工協100万人の現場見学会 建設業は今」の取組み
実際の建設現場を一般市民・マスコミ・オピニオンリーダーに公開し、彼らの公共事業に対する好意的な理解を喚起する、という本稿紹介の取組みは意義深いものと思われる。ただし、それらをプロジェクト単位でのみ行っても、”点”の理解にとどまり、公共事業全般に対する”面的”な疑念を払拭できない。一般市民の公共事業に対する批判は、むしろ明らかに”高コスト”、”不必要”、”無駄”な工事に集まっている。これらの悪質工事を減らしていくことが、ひいては公共事業の未来につながるものと考える。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

本記事により、予想以上に多くの現場見学会が開催されていることを知りました。見学会に参加された方から、非常に好評を頂いているとの事ですが、私自身もこうした取り組みは今後の建設業界にとって大変価値のあることであると考えております。
学会誌でも、先月まで連載されておりましたように、実際に我々の創り上げようとしているものを使う立場の方々とのコミュニケーションは非常に大切なものであると思います。我々の意思を伝え、その現状を理解してもらうためにも、こうした取り組みにより、まず、土木事業への関心を高めてもらうことは最も有効なことであると思います。
また、見学会に参加された方々から頂いた意見や感想を聞くことにより、我々も土木技術者として考えなければいけないことを新たに気付かされることもあるかと思いますし、また、モチベーションも高まると思います。
まずは現場見学会に参加してもらい、土木に興味を持って頂くことにより、本当の意味でお互いの立場を理解し合った、「市民参加型の建設事業」への道が開けていくことと思います。
建設業界のイメージアップのためのみならず、より価値のある生活基盤を国民が一丸となって創り上げるためにも、こうした取り組みを大切にして頂きたいと思います。
(清水建設(株) 佐藤将寛)

土工協による「市民現場見学会」が報告されています。
現在のような社会情勢において、建設業界が一体となって主体的にイメージアップを図ることの必要性は極めて大きいと考えます。
ところで、業界内に眼を向けた場合には、どうでしょうか。
官公庁はもとより、コンサルタント、ゼネコン、学系などそれぞれに新卒者が就職すると、大多数の方がその分野(コンサルタントなら設計、建設業なら施工など)しか知らずに仕事を進めているのが現状です。
各分野では人員削減の関係などから、計画・設計担当部門の人間が現場へ出る機会は減少しており、現場での施工に困難を伴うような計画・図面が作成される場合も見受けられます。
設計者のなかには、一度も現場を見ずに測量データから設計図をCADで作成したため、仮設工と不整合な図面を提示したような事例があったとも聞いております。
このような極端な例は論外として、最近は担当職務外の現場を含め、問題意識を持って現場を見る機会が減っているように感じます。
現場における施工、特に仮設計画にまで配慮した設計(図)を行うには、様々な機会を捉えて現場を見ることが最善の策と考えます。
土工協のような機関が中心となり、業界内における現場視察の機会を設けられることは、計画・設計から施工までの流れを理解した優れた技術者を育てるうえでも有益なことと考えます。
土木学会の大会等では、多くの場合に現場見学会を設定していますが、このような遠距離の出張ができない多くの技術者のためにも、技術者向けやその家族が建設業という仕事への理解を深められるような、家族同伴が可能な身近な現場での見学会が多く開催されることを望みます。
(東京都 石原成幸)

ここ数年、社会資本整備や公共事業のあり方、その整備の一翼を担う建設業界(土木)に対して厳しい時代である。我々が世間から「不透明で何を考えているか解らない。」と思われてしまっているのは残念ながら事実であり、その悪いイメージを払拭する努力がまだまだ不足している事も否めないだろう。さらに悪いことに、事業に関する説明だけを詳しくすると、一般市民には単なる「お上の理屈」にしか受け取ってもらえず、さらに印象が悪化してしまうのが実態だろう。しかし、「百聞は一見に如かず。」とはよく言ったものであり、記事によると、現場見学をした一般市民からは好意的な意見が多く寄せられているとのことであるので、こういう機会をもっと多く設けてもらい、世間に広く正しく「土木」を理解してもらえるようになることを期待したい。そのため、現場見学の開催にあたって、必ず意見交換の場を設けることには大賛成である。欲を言えば、受け入れる現場は大変かもしれないが、将来を担う子供達の見学を積極的に受け入れてもらいたい。子供達が現場を見れば「すごい!」 と感じてくれるはずであり、「土木」という世界の中に夢を抱いてくれる子供が必ず現れるはずである。我々土木技術者にとって、最も恐れなければならない事態とは将来を担う子供達が土木に夢を見いだせなくなることである。それを防ぐ意味でも、この取組の意義は大きいと思う。
(鉄道建設公団 村上 明)

話の広場 第5回アジア冬季競技大会 青森2003 in新青森県総合運動公園
本稿で紹介されている、地方に国際スポーツ退会を誘致する場合、大会運営に欠かせない各種の競技施設の新規建設・改修がつきものである。中には、施設の将来像に関する見通しが甘く、大会終了後、施設の運営に苦慮するケースが見受けられるが、本例については、中長期的新公園整備計画の一環として競技施設を準備したという形式をとっており、その点好例と言える。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

Tokyo Tech Team at the US National Student Steel Bridge Competition 2002
表題からなんとなく内容が伺えるが、意味は理解できませんでした。残念。
(川崎市 高橋)

この本 高橋 裕・著 地球の水が危ない
ここ数年,ヨーロッパへ行く機会があり,その度に思っていたことがあります。それは,「外国は水道水が飲めないけど,日本は水が飲める国なんだ」という,日本人にとってはちょっと驚きの体験でした。日本には,四季があり,また降水量も豊富なため,身の回りにふんだんに水があります。一方ヨーロッパは,特に南欧では地中海性でほとんど雨が降らないため,水が大変貴重です。もちろん砂漠のある国ではもっと貴重でしょうけど。日本にはお風呂に入る習慣もありますが,これも水があればこそなのではないかと思います。日本は,食料を大きく海外に依存しているので,せめて飲み水だけでも海外へ供給できるような心積もりを持ちたいものです。
(鹿島建設 朝倉良介)

見て・聞いて・土木の動き PTPS(バス優先システムを利用した特急バスの実証実験
現在の車中心社会が形成されていった要因として、車に比べて公共交通機関の優位性が利用者にはっきりと見えなかったことにあると思う。いくら公共交通機関が環境改善に役立つとはいえ、一般市民にとってはやはり利便性が第一であるのはしょうがない。だからこそ、この記事のような特急バスという自家用車に対する明らかな優位性を示すことによって利用者の増加を図り、その結果として環境改善に役立てばよいと思う。
(横浜国立大学 五十嵐学)

学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
国際会議ニュースにつきまして,会議名が抽象的で,具体的にどの分野・領域を対象 としているのか判断しにくい場合があります.Websiteを見れば済むことではございますが,対象部門を示すマーク,あるいはキーワードのようなものを併記して頂けます と,特に専門分野以外への関心が高くなり,分野間の交流の活性化につながるのでは ないかと思います.
(名古屋大学 倉内慎也)

モニターをさせていただくことによって、学会誌をじっくり読む機会ができました。興味を引く記事以外は読み飛ばすことも正直多かった学会誌から、新たな発見や情報が得られ、大変勉強になりました。これを機に今後も学会誌には注目して目を通していきたいと思っております。ありがとうございました。
土木は非常に広い分野を含むため、自分の理解できる分野以外の記事ばかりのときは、なかなか時間をかけて読もうという気になれないところもありました。各号で、第1分野から第7分野までそれぞれひとつくらいは関連する記事があればよいと思いました。一方で、ある程度的をしぼった特集記事は大変読み応えがあり、これはぜひ続けていただければと思いました。
(高知大学 藤原 拓)

今回が最終となります。あまり参考にならないモニターであったと深く反省しています。土木学会誌は土木を取り巻く環境やそのものの技術、または郷愁を誘うような記事まで幅広い視点から編集されており、非常に興味深いものであったと思います。
編集委員の方々は大変でしょうが、是非、今後も興味を誘う誌面づくりをよろしくお願いします。
(東亜建設工業(株) 小田秀人)

学会誌編集ご苦労様です。4月号のモニターで田中真史さんもおっしゃっていましたが、記事を身近に感じるために、執筆者の方の顔写真や略歴程度を掲載されてはと思います。さらに、編集委員会の皆様の顔写真や略歴もご紹介いただけたら、学会誌がより身近に感じるかなぁと思います。
(大阪府庁 岡田敏男)

今まで、土木学会誌を読んだことがなかったので、半年間、モニターとして拝読させていただいたことは大変勉強になりました。ただ、専門用語が多い為、初心者には読むだけで精一杯で、モニターとして記事内容等に意見を述べることがほとんど出来なかったのが心残りですが、特集記事は毎号、興味深く拝読させていただきました。半年間、ありがとうございました。
(匿名)

モニターの話を受けてそれが「土木学会誌」と聞いて思ったのは技術系の話が多いのかと思っていました。しかし、半年間読んでみて思ったのは、最近の話題に取組んだものとなっており、また、当り前のものを当り前に書くのではなく、話題のテーマを角度の変えた視点で捉え、大変興味深い内容となっていたので正直驚いた。
技術屋さんらしい所も残しつつ、他分野の意見を多く取入れており、話題が土木に限定されないのが良かったと思います。
もう読めなくなるのかと思おうと残念です。若い技術者のためにももっと受入れやすい体制(メールマガジンなど)を検討してみてはどうですか。
(川崎市 高橋)

半年間という期間でしたがモニターをやらせていただきありがとうございました.土木技術者としてまだまだ勉強中の身ですが少しでも学会誌の役に立てればよかったと思います.モニターをすることにより,より土木の問題について考える機会が増えたと思います.この経験を通して,今後もさらに土木について考え,自分の意見を持っていきたいと思います.貴重な経験ありがとうございました.
(信州大学 生水良幸)

これまで学会誌の内容にはあまり目を通してきませんでしたが、色々と参考になる記事があり、これからはもっと目を通すようにしたいと思います。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

5月号に対して寄せられた「会員の声」に対する編集委員会からの回答

特集 本格化する土木分野のグローバルスタンダード時代
特集記事のすべてがではないが、各分野で、日本の現在の基準がグローバルスタンダードとなるかそうならないかで、これからの日本の経済状況や国際的地位に大きく影響することになると思う。
そういったことを考えると、現時点での取り組みはもちろんだが、自分達の基準をどうやってグローバルスタンダードにしていくかの戦略をもっと示してほしかった。もちろん試行錯誤段階であるかもしれないが、今後の展望を描きにくい印象を受けました。
(日本鉄道建設公団 上村雅人)
(編集委員会からの回答)
ご意見,ありがとうございます.土木分野におけるISO活動への我が国の取り組みは,端緒についたばかりであり,これから本格化していくものと予想され,各分野での取り組み方に温度差が見受けられます.したがって,自分達の基準をどうやってグローバルスタンダードにしていくかの戦略については,統一的に記述しにくい部分があるのも否めません.しかし,例えば,コンクリート分野や地盤分野では,日本の現在の基準をグローバルスタンダードにすべく,積極的に会議に参加し,ISO規格案に我が国の基準を盛り込む努力をしておりますし,耐震分野では,我が国が幹事国となって,ISO規格案の原案作成を行っております.これらの事例から,戦略の一つとして,我が国が主導権を握れるような積極的な参加が重要であることが読み取れるのではないかと考えました.しかし,ご指摘の点につきましては,各機関において,今後,ISO活動にどのように対処するかということにもつながりますので,もう少し明確に編集できた可能性もあったかと思い至っております.
(機動編集D班 木幡)

土木紀行
毎号、楽しみに読ませていただいています。興味深い構造物に出会った時には、是非一度見てみたいと思うものです。しかしながら、中には地図や位置図がないものがあります。紀行文には地図がつきものだと思います。地図を片手に読めばよいのかもしれませんが、忙しい学会員の方には通勤中の電車の中で読まれる方もいらっしゃると思います。是非、ご配慮ください。
(清水建設 影山 雄)
(編集委員会からの回答)
執筆者には位置図を付けていただくようにこれまでもお願いしていますが、限られた誌面でもあり常に付けていただくことが難しいのが実態です。執筆者には位置図を付けていただくように今後ともお願いして参ります。
(編集委員会)

学会誌全般へのご意見、編集委員会への要望等
平成15年2月号のモニターの声で眞東さんがおっしゃっていたように、僕も、英語のリポートはしんどいです。完全な和訳を学会誌に掲載するにはスペースの関係で難しいのでしたら、タイトルや抄訳程度を掲載して、詳細の翻訳はHP上に掲載するというのはいかがでしょうか。
(大阪府庁 岡田敏男)
(編集委員会からの回答)
ご要望を受け、10月号以降の誌面には翻訳版を併せて掲載することといたしました。今後ともよろしくお願いします。
(編集委員会)

最近の特集ではシステムについての特集が多いように感じます.一度技術についての特集をやってほしいです.日本が世界に誇れる技術や,将来実現できそうな技術など特集して欲しいと思います.
(信州大学 生水良幸)
(編集委員会からの回答)
編集委員会では、特集内容を恒例特集(全国大会等)、社会型特集(会員の多くが関心を持つ社会的トピック)、専門型特集(やや専門的な領域のトピックを分かり易く)と大きく3種類に分けて考えています。11月号に「現場施工技術の進歩」と題して技術の特集を予定しています。ご期待下さい。
(編集委員会)

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