土木学会誌
土木学会誌1月号モニター回答


表紙・裏表紙
私の周囲では、表紙の写真があまり評判がよくありません。  これは、決して写真やエッセイの内容を批判しているのではなく、表紙の写真として写りが良くない(画質が荒い、ピントが甘いなど)ということに対しての発言です。モニター回答を作成するため、学会誌を職場の机上に置いていたところ、職場の内・外から様々な声が聞こえてきました。「学生作品募集」という趣旨を説明すると理解は得られますが、「ただ学会誌の表紙なんだから、もう少し頑張って・・・」といった反応が返ってきます。作品の募集にあたっては、既にデジタルカメラでの撮影時の条件として高解像度が指定されております。  また、旅先の写真のように取り直しが難しいものもありますが、採用が決まった時点で表紙のサイズへの拡大に耐えられない場合には、当初のイメージを変えない範囲において、取り直したうえ掲載することに不都合はあるでしょうか。  せっかくの優れた作品ですから、綺麗に表紙を飾って頂けたらと思います。
(東京都 石原成幸)

確かに、今の時代「待つ」というのはネガティブな印象を与えるし、私自身待つのは非常に嫌いになっている。技術が進歩し、様々な場面において待つことが少なくなり、これに対する忍耐力が低下してきているのではないかと思った。電車が来ず、じっとゆっくり本でも読みながら、時間を気にせずゆったりと待つ生活を想像したとき、「ゆとり」と言うものを感じた。「時は金なり」という格言のとおり、今、日本人をはじめ多くの人は、経済という枠組みの中に自分たちを入れることで、ゆとりの時間を奪いそれを金へと変化させているのではないかと思う。この記事を読んで、将来、何が大切なのか、土木として何を印象づけ提案していけばいいのかを考えさせられた。
(国際協力事業団(JICA) 松元秀亮)

特集 持続可能な循環型エネルギーの実用化に向けて
企画趣旨と異なってしまうかもしれませんが、特集で感じたことを述べさせていただきます。エネルギー問題は地球環境問題とリンクし、人類にとって重要な問題ですが、どれだけの人がこの問題を正しく理解しているでしょうか?世間では、エネルギー問題も地球環境問題も、偏った見方がされているように感じます。社会のあり方も含めて考える必要がありますから、持続可能な社会を築くためには、一般の方々に、この問題を正しく理解していただくことが大切と考えます。土木は環境も含まれる総合的な分野ですから、土木技術者が適任だと思いますし、一般の方々の知識向上に寄与することは我々の重要な役割ではないでしょうか。この特集は、土木を専門としない一般の方々にこそ読んでいただきたと思いました。
(鹿島建設梶@永谷達也)

今回の特集テーマは私にとって非常に興味深く、かつ大変勉強になしました。お恥ずかしながら、私はエネルギー分野のことは殆ど知識が無く、ちょうど勉強したいと思っているところにこのテーマでした。このご時世ですから、一技術者としては興味を持たない訳には行きません。 内容については特に理解できないような点は無かったのですが、やはり、「土木が果たす役割は?土木ができることは?」と言う問題をあらためて考えることになりました。このことは「特集を終えて」にも書かれていますが、明確な答えは出されていません。エネルギー開発の実情や内容を見ると、システムを考え出すのは土木屋ではなくその道の研究者、その研究者が考え出したシステムを構造物として造るのが土木屋であるという感じを受けました。もちろん、土木分野でもこれらをエネルギー開発をテーマとして研究されている方々もみえるとは思いますが、土木の分野に従事する人全体から見るとごく僅かなのではないかと思います。 しかし、我々土木技術者の目的は、より豊かで快適な生活環境を提供することであることからも、このエネルギー問題にも取り組んでいかなければならないことは確かだと思います。現在問題となっていること、そして現在考えられている解決策やその進行状況を知ることだけでも、十分物事を考えるための視野が広がり、エネルギーとは関係の無い純粋な土木の仕事にもそのセンスを採り入れることができるような気がします。また、我々土木技術者が興味を持って知り、そして考えなければ、エネルギー開発に土木技術が貢献する機会も少なくなってしまうような気がします。 私はこれまでのエネルギーに対する知識の無さを思い知り、反省をさせられました。土木技術者として土木分野のシェアを拡大するためもあるとは思いますが、私は一人の人間として自分たちの生活する環境により興味を持ち、そして考えていくことが大切であると感じました。このような機会を頂いたことに感謝致します。
(清水建設梶@佐藤将寛)

エネルギーは現代社会における重要な問題である。だが、これまでは土木技術とは関連の薄い話題であると考えていた。今号の記事を読み、様々な新エネルギーに関わる取り組みがなされていることを知り、土木技術が積極的に関与することのできる分野があるものと感じた。  後記には、「この企画が、人類にとって重要であるエネルギー問題に対して、土木技術者としてどのように取り組んでいくべきか、考えるきっかけとなれば幸いである」と記されている。土木と直結した記事は学会誌として当然であるが、今後も読者に土木技術の新たな可能性を提案する記事が掲載されることを期待したい。
(北海道大学大学院工学研究科 日野 智)

近年、二酸化炭素の排出による地球温暖化に代表される地球環境の悪化が問題となっており、持続可能な循環型エネルギーの実用化は非常に重要なことと思います。また東電の原発停止のため、東京において電力が不足されることが予想されており、原発への依存が高いことが原因とも指摘されています。これに対しても新たなエネルギー源の確保は有効な手法と思われます。さらにこれまで邪魔者であった雪をエネルギー源として活用しようとする試みは、逆転の発想で非常におもしろいもので、他にも思いもよらないところからエネルギー源として活用できるものもあるのではないかと思います。
(日本道路公団 眞東健一郎)

持続可能な循環型エネルギーの技術開発や具体的な適用事例などが盛り込まれていてとても興味深く記事を読ませていただきました。特にバイオマスという概念は初めて聞くものでしたが、きちんとした説明がなされており、容易に理解することができました。ただ、自治体の取り組みの事例が二つだけと、やや寂しい気がしました。
(横浜国立大学大学院 五十嵐 学)

現在、日本においては、電力エネルギーの生産地(発電所等)と消費地(主要な都市部など)が離れており、せっかく生みだしたエネルギーの送電ロスは大きなウエイトを占めていると聞いています。 一方、生産地と消費地の分離は、消費地における生産地への無関心や認識不足等を生み、電力の無駄遣いの一因にもなっているのではないでしょうか。 日本の電力は、そのほとんどを水力、火力、原子力の三つの供給形態に依存しており、原子力発電所に係るトラブルからも明らかなように、ひとたびこれらのエネルギー源の供給停止または施設の運用停止により電力不足となれば、社会・経済全般への影響は甚大なものがあります。  今回の特集では、新たなエネルギーとして風力やバイオマスエネルギー等を紹介しています。どのシステムも今後の課題として、低コスト・高効率化・施設規模及び供給の安定性などが示されています。 今後のエネルギーの開発にあたっては、これら実用化に向けた課題の解決と同時に従来の反省を踏まえて、供給形態の多様化に加えて消費地に近接した小規模で複数から成る施設の建設を進め、エネルギー問題を市民ひとり一人が身近に感じ、そして自分自身の環境問題として捉えられるよう整備を行うことが、持続的な発展が可能な社会づくりにも役立つのではないでしょうか。
(東京都 石原成幸)

環境・エネルギー問題は,先送りにされてきたものの一つだと思います.しかし現在は,解決しなければならない課題として,各国で取り組みが進んでいるようです.軍事研究費を増加する必要のない日本は,今,力を入れて取り組めば,将来,世界をリードできると思います.
(横浜国立大学 田中真史)

現在、原子力発電の問題もあり、興味を持って拝読させていただきました。  新エネルギーには期待を持っていますが、記事のエネルギーの供給予測を見ても近い将来ではその割合が低い。効率性、設備投資などの課題もあると思うが、太陽エネルギーの利用などは都市部での分散型エネルギーシステムにも結びつくものでもあり、各記事のようなエネルギーが早く幅広く実用化されるよう期待したい。
(東亜建設工業(株) 小田秀人)

最近、次世代のエネルギーとして水素を用いた燃料電池が注目されているが本誌では特に取り上げていないのはなぜでしょうか。この特集で取り上げている話題は箱物を伴うものが対象であるということ、つまり土木業界に受益のある事業であるということである。他業種との協働関係構築など一業界で物事を考えるのではなく、広い視野が求められている昨今、学会誌にはその先導役を担って欲しいと思います。私的な想像ですが、将来、運輸、民生、産業部門の電気を水素発電でまかなえる時代がくるのではないかと思っています。同時に、資源を無駄なく使うという視点も大切でありバイオマスの利用も促進していって欲しい。クリーンで安全な安価なエネルギーと循環型サイクルのシステムづくりが大切ではないでしょうか。
(西武建設 関谷成人)

風力発電や海洋温度差発電,バイオマス,太陽エネルギー,地熱など様々な分野の専門家が現状の課題や将来見込みについて説明されておりためになると感じましたが,それらを総合したものに相当する将来需給バランス等を記述した部分(わが国のエネルギー消費の展望)では個々の最新の情報が反映されているのか疑問に感じました.部外者が概略を掴みたいと思った際には,「色々開発が進んでいるようだけど,それでどうなの?」という点が最も重要かと思います.また,将来予測を示す際には,当然,予測誤差があるため,将来人口推計でやっているように低位,高位も示すか,信頼区間のようなものも示していただければ予測結果に対する信頼度も増すかと思いました.
(名古屋大学 山本俊行)

風力発電、海洋温度差発電、バイオマス、太陽、地熱、中小水力、雪など、新エネルギーに係わるトピックで興味を持って読みました。二酸化炭素の排出量を抑制する意味でも、様々なエネルギーを活用していく必要があると思います。ただ今回の特集では、上記のエネルギーに関する一般的な紹介が主で、必要とされる技術や費用に関する内容は少なかったような思います。
(電源開発株式会社 笠原 覚)

特集を読み,種々の循環型エネルギーが実用化に向けて動いていることがわかりました。しかし,残念ながら,今後も化石燃料に大きく依存する状況が続いていくであろうことを再認識したという印象の方が強く残りました。世界情勢が動きつつある今,エネルギーソース確保のための戦争により,またエネルギーが浪費されるという馬鹿げた事態を危惧せざるを得ません。循環型エネルギーの実用化に,土木業界がどのような形でどのような貢献をできるのか,産官学一体となり,至急,命題の整理と実行に取り組むべき時と感じました。
(東海大学(非常勤 橋本哲子)

地下埋蔵資源の枯渇や地球環境問題の観点から、今後実用化が不可欠となっている持続可能な循環型エネルギーシステムについての特集記事は、時節を得たものであり非常に興味深く拝見しました。本特集記事は構成がわかりやすく、かつ各種新エネルギーについて述べた第2章では、各々の技術の動向・利点のみならず、克服すべき課題もまとめられており、非常に勉強になりました。さらに、各技術に対して土木分野が貢献できる役割についても述べられており、「各々の新エネルギーのポテンシャルと課題を明確にし、エネルギー問題と関連施設に対して土木技術に求められる役割を考える」という、企画趣旨が執筆者に十分理解され、特集記事全体がまとまりのあるものになっていると感じました。バイオマス・地熱・中小水力エネルギーの稿で述べられていましたが、今後は従来型の大規模・低コストの商業利用エネルギーのみならず、小規模・地域分散型の自然エネルギー利用やエネルギーのカスケード利用が重要となり、そのための技術的な課題の克服が求められていると思います。
(高知大学 藤原 拓)

エネルギー問題に対して、将来土木技術者を目指す学生達が学んでおくべき複合領域(土木以外)の基礎的な学問について、少し触れて頂けると有り難く感じました。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

2月号のエネルギー特集、時宜に適っていて結構でした。面白く読みました。ところで下記の点もほしかったと思います。 1.水素燃料電池についての記事。 2.新エネルギーについては、投入するエネルギーと産出するエネルギーの差が重要だと思います。 機器生産、搬入、施設建設・据付、運転、撤去、廃棄[リサイクル] 各段階での必要エネルギーとコストとGHGの発生量の現在と将来の推計についての情報。
投稿(フェロー 石井弓夫)

第1章 エネルギー事情の現状とその転換
地球全体でCO2削減が進められている.高度経済成長期,土木者らは,日本中にあらゆる土木構造物を作って,今のような便利な暮らしができるようになった.しかし,その反面自然破壊に直接関わってきたとも言える.これからの土木者たちにとっては環境を保全する第1人者となることもかなり求められている.私もそんな仕事につきたい.
(信州大学大学院 杉山周平)

1-1 わが国のエネルギー消費の展望
現在のエネルギー事情がよく分かりました.特に,エネルギー消費には4つの要因,「経済」,「技術」,「価値」,「制度」があり,それぞれについてまとめてあるのが非常に分かりやすかったです.また,土木には経済の知識がある程度必要であると感じ,「土木と経済」について学ぶ機会があればよいと思いました.
(生水良幸)

1-2 地球環境問題と技術開発
地球温暖化問題は,人類にとって非常に重要な問題である。したがって,二酸化炭素の抑制策およびその隔離技術を開発することは急務であり,今回の記事は非常に参考になった。しかし,二酸化炭素を排出しないという理由で,原子力を推進するのはどうであろうか。放射性廃棄物の危険性や,その処理コスト等を考えてゆけば,まだ問題が山積している。海外における動向も踏まえつつ,さらなる議論が必要であると思う。
(土木研究所 山下尚之)

第2章 新たなエネルギーの可能性と実用化に向けた課題
新たなエネルギーとして一般によく知られていると思われる,風力,太陽エネルギーなどに加え,海洋温度差や雪資源などの可能性を知ることができ,読者の一人として大変有意義でした.同じく利用が検討されている波力に関する記事や,これらほど詳細な記事でなくとも,その他のエネルギー利用の可能性を列挙するような記事があれば,新エネルギー全体の概略を知る上でさらに有用な特集になったと思います.私の勉強が足りないせいか,バイオエネルギーに関するイメージを十分につかむことができなかったことは少し残念でした.ネットのCO2排出量をゼロにするように,バイオマスを持続可能な管理下に置くにはどうすればよいか,その結果利用できるバイオエネルギーの具体例などを教えていただければよかったと思います.
( (独)港湾空港技術研究所 平山克也)

2-1 風力発電システムと今後の展開
私は風力発電に関する知識が乏しいので、本文中でわからない用語が多かった。用語説明をもう少ししていただければありがたい。
(五洋建設梶@吉田 誠)

2-2 海洋温度差発電
地球環境にやさしいエネルギーとして、地熱発電や風力発電などは、文系の私も知っていましたが、海洋の温度差でも、発電が行えることを不勉強でしりませんでした。今回は、勉強になりました。  今後は、このような新しい形の地球環境にやさしい発電が多く開発されればと思います。また、その際には、ぜひ、土木学会誌上でも、とりあげていただければと思います。
(日本鉄道建設公団 総務部 人事課 上村雅人)

海洋温度差発電は新しい技術であるため,なかなか読んだだけではその原理がイメージしにくいと感じました.また,「作動流体」など初めて聞くような用語もあるのでそれらの説明も述べてほしいと感じました.しかし新しい発電方法として興味は持ちました.
(生水良幸)

海水の表層と深層とで温度差があることを利用して発電しようというプランがあることを初めて知り、驚きと新鮮さを覚えました。実用化すれば、まさに「地球環境を汚さない先端技術」(本文)なのでしょう。課題はやはり、費用対効果でしょうか。こうした地道な努力が日の目を見る時が来ることを祈っています。
(埼玉県 小池智則)

海洋発電についてサイクルフローの解説が勉強になりました。発電規模は、火力・原子力に比べれば小さいですが、パラオ諸島部ではパラオ海溝の存在もあり、海洋発電の可能性を感じました。運転開始以降の情報を待ちたいと思います。
(五洋建設 山本省吾)

2-3 バイオマスの可能性と実用化に向けた課題
バイオマスについては一般論では有用と言われながら、日本として取るべき方策(政 策)がなかなか絞れず、技術開発が進まないように見受けられます。重点分野を絞り 込み、政策として進めていくことが重要と思われますが、そのための課題の提言が誌 面であればよかったです。
((株)竹中土木 長澤太郎)

国の主導のもと京都議定書などにより地球規模の環境改善が話題となり,私たちの生活の中でもエコ,リサイクルなど環境に関する感心も高まってきている。土木においても「環境と共生」をテーマにした事業が増えてきている。しかし,入口論を理解してわかったような気になるが,本質論を理解するのはなかなか難しいと思う。将来の環境像に迫る上でこのような特集は実に効果的だと思う。さて本題ですが,この記事を選んだのは,最近耳に入るようになった「バイオマス」という言葉に引かれたからです。作者が書いてあるように「バイオマス」とはエネルギー資源を分類したときの呼び名だそうですが,土木とはかけ離れた題材だと思っていた。しかし,自然界でのバイオエネルギーを,木材などを例にとり,リサイクル材等の多岐におよぶものとして,廃棄段階のエネルギー及び分解として紹介し,わかり易い形となっている。本文を読み,土木でも有機的な活用をして地球環境の改善を目指しているのがわかった。また,土木業界でもこのような取組は積極的にアピールし,総合技術としての土木を目指す必要性を感じた。最後に廃棄段階のエネルギーと分解についてもう少しわかりやすく,具体的に扱って欲しかった。
(川崎市 高橋正力)

2-5 地球環境適応型エネルギーとしての地熱開発
「p23 写真−1」は、写真が表裏逆ではありませんか?文字が、ひっくり返って見えます。
(電源開発株式会社 笠原 覚)

3-1 新エネルギービジョンにみる将来のエネルギーシステム
本記事にみられるような、自治体を挙げての新エネルギー導入の取り組みは二つの理由で非常に重要であると思いました。一つは、エネルギー開発が、地方分権を推進する契機となりうる点です。エネルギーという生活・産業にとっての重要な基盤を地方が独力で開発し、賄うことは、いわばエネルギーの自給自足を意味するものであり、他産業の地域的発展にもつながるからです。もう一つは、将来問題となるであろう遊休農地の有効利用へ向けての布石になりうる点です。現在、WTO新ラウンドで議論されているように、日本の農業は、輸入自由化の外圧に晒されている深刻な問題です。地域が独自のアイデアをもってエネルギー開発、併せて農地の生産性向上へ向けた努力をすることは、将来全国的規模で訪れる農業生産性の低下に対して突破口を開く可能性を秘めているように思いました。
(東京大学 阿部敦壽)

3-2 八木町における新エネルギーの取組みム
記事を読んで、まず、八木中学校に通う生徒たちをうらやましく感じた。こうした最先端の取組みに、生活自体が接していることは、将来、物事の考え方などに良い影響を与えることであろう。彼らは、これらの技術や考え方に対して、身近に感じるとともに、実物をじっくり観察することで、その問題点や改良点について、無意識に感じとっていくことであろう。  科学技術の開発、発展には、種々のプロセスが考えられるが、その目的は一つで、「我々の生活を豊にする」ということであろう。そうであるならば、この記事のような生活に根ざしたプロジェクトは、より有効に科学技術の目的を達成するのではないだろうか。また、こうした取組みから、科学技術への理解が生れるとともに、本当に人々の生活を豊にする技術とは何か、という命題の解答が得られるのではないであろうか。
(鉄道 匿名希望)

全国の公立中学で初めて太陽光発電システムの導入を行った八木町に大変感銘を受けた。環境問題を考えてクリーンエネルギーを用いるために先端技術をいち早く取り入れる姿勢が素晴らしい。著者の言葉である「Think Globally,Act Locally」(地球規模で考察し、地域に即して活動していく)をまさに実現している。土木技術者も同じことが言えると思う。地球規模という広い視野でものごとを見て、そこから一技術者として自分にできることを考えることで社会に大きく貢献することができると思う。改めて大事なことを思い出せてくれた記事である。
(五洋建設梶@吉田 誠)

プロジェクトリポート 京都市地下鉄の延伸工事
京都地下鉄工事の工法など,非常に興味深く勉強になった。円形シールド工法ではなく,新しいチャレンジのである大断面矩形シールドが採用され工事が行われているというのは,参考になった。京都大学は,現在桂キャンパスへの移転が進められており,この地下鉄の開通が切望されていることと思う。
(土木研究所 山下尚之)

新型人工リーフ工法の開発と施行
日本の海岸侵食は深刻な状況にあり,離岸堤などを設置して,なんとか海浜を保全しています。しかし,昨今の環境問題などで,「海水浴場に離岸堤のような無機質のコンクリート構造物があるのは,景観上好ましくない」と疎まれており,離岸堤全体が水面下に没した人工リーフが注目されております。今回のリポートでは,人工リーフに高機能を持たせたスリット式ケーソンを採用し,それをプレキャスト製にすると言った施工上の大きな工夫がされていることに関心をしました。 本文でも触れられているように,建設工事は,特に海上工事の施工は,気象条件に大きく左右されます。特に夏場の7〜8月は,台風が頻繁に発生するため,稼働率が著しく低下しています。気象予報は,大抵2〜3日先まで予想できるため,函体の吊り上げから据え付けまでが一両日中に完了できる工法は非常に魅力的だと思います。 リポートは施工が無事完了したところで終了しておりますので,次回は是非人工リーフの性能検証報告などの続報を執筆していただけるとありがたいです。
(鹿島建設 朝倉良介)

石川海岸は自分の出身県である石川県にあるためよく知っている場所です.そのためこの記事について強く関心を持ちました.新型の人口リーフは消波性能,海浜環境の保全・回復,また工期短縮などの多くの利点が示してありました.今後生物的な調査も実施すると述べてありますが,その結果についてもまた報告してほしいと思います.
(生水良幸)

石川海岸の侵食された海岸線と離岸堤群の航空写真を以前、目にしていました。今回、新型人工リーフを実海域に投入されるまでの経緯を知る機会を得られ、興味深く拝読致しました。  現地では高波浪で、スリット内部への堆砂による機能低下が生じないか気になります。1年後等の現地でのモニタリング結果を、また他の機会にでも紹介していただければ、海岸保全施設の長期供用とメンテナンスの意味から、新たな知見が得られると思います。よろしくお願いします。
(五洋建設 山本省吾)

A Glimpse on Civil Engineering Education in Australia and Asia
原文で掲載されることは、無用な誤解を生まず、よいとは思うのですが、私は、英語以前に、土木系知識の用語はさっぱりわかりません。 原文では、語学力のなさも拍車をかけているのでしょうが、難解です。注釈で結構ですから、略語や専門用語等々わかりづらい部分は、日本語で注釈をいれてくれれば、ありがたかったです。 それこそ、日本語で記事のGlimpseを入れていただけてたらと思いました。
(日本鉄道建設公団 総務部 人事課 上村雅人)

特に,これといって読みづらい物は無かったが,あえて言えば,英文の記載されている本文である。出来れば,解説したものを沿えて欲しかった。私の語学力では大まかな筋しかわからず,筆者の言いたいことが理解できなかった。諸国(インド・タイ・オーストラリア・日本)の土木工学について事情を話してくれていると思うのだが良くわからなかった。貴重な国外の記事だと思うが残念である。
(川崎市 高橋正力)

時の流れとともに私の勤務する大学でも,インターンシップ制度の設立や合宿研修の実施など,在学生に外の世界を体験させるカリキュラムが行われるようになった.しかし,現在は「教官が企画し実行している」のが現状である.この記事を読んで,インドのように「学生が企画し実行するツアー」をやると,学生の企画立案能力の向上も期待できるし,学生の自由な発想が見られる可能性もあり,おもしろいかもしれないと思いました.
(信州大学 豊田政史)

防災分野における地域協力の展開
防災というのは、被災した国々が周りの協力を得ながら対策を講ずるという構図を根本から変えてはどうかと思いました。防災を、やがて来るかも知れない地球規模での天変地異の対策と位置付け、世界中の英知を集結させるべきだと思います。例えば、防災に関わる技術・政策・ファイナンスなどを統合したシステムに関し、世界規模の特許制度を設立、それを被災国が特許料を支払って導入する、というのはどうでしょうか。いずれにせよ、世界中の国々が、研究開発、あるいは防災システム開発に投資をするインセンティブが必要だと思います。
(東京大学 阿部敦壽)

地震や巨大台風など人的被害の発生が予想される大規模災害の対策で最も重要な要素の一つは、「地域住民の防災に対する意識」を高めることである。その点につき本稿では、カリブ・中南米諸国で構成する防災組織の役割に、”防災コミュニティー”とあるのみである。今後の高優先の検討項目としてほしいところである。日本は中南米諸国と自然災害の発生状況が酷似している。災害対策についてわが国がストックする種々のノウハウを活かすことが可能であると思われる。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

三宅島噴火災害と泥流対策
三宅島で,二酸化硫黄等をふくんだガスの噴出が住民避難をよぎなくしているのは,メディア等で周知のことでした.しかし,今回の記事を読み,このような火山島では泥流の発生が天候の変化によって大きな問題となるとともに,それを食い止める構造物としての砂防ダムの重要性がよくわかりました.
((財)電力中央研究所 今村正裕)

三宅島の話題はニュースなどでもしばしば取り上げられていますが,その復旧作業に焦点をあてたものは少なく,今回の記事で,泥流対策をはじめとする災害復旧が着実に進められてきていることを知りました。厳しい作業環境の中,多くの砂防ダムが完成し,すでにその効果も確認されているという状況に感心いたしました。また脱硫装置を備えたクリーンハウスの存在を知り,その技術に感心するとともに,島民の方の避難施設として機能するであろうことに希望を感じました。
(東海大学(非常勤) 橋本哲子)

厳しい環境下での災害復旧事業の全容と現状を知る良い機会になりました。作業基準検知方法や無人化施工・資材調達等は、地震国では今後の災害復旧時の貴重な情報にもなると思います。また、今後は島内災害復旧のみならず、生活・産業施設や観光再開発としての社会基盤形成も大切になってくると思いました。  最後に、避難されている島民の方々の帰島が早期に実現されますようお祈り致します。
(五洋建設 山本省吾)

「火山活動が沈静化すれば,島民が三宅島へ帰島できるよう」に復旧作業を行っているという部分を読んで,長野でたびたび議論されている治水問題を思い起こした.浸水危険性のあるところには人は住むべきではないという意見がよく出ており,その意見は理にかなっている.しかし,「危険」と「ふるさとへの愛着」を天秤にかけて,「ふるさとへの愛着」が大きい人にもその選択権くらいは与えられる世の中であり続けてほしいと個人的には考えている.
(信州大学 豊田政史)

Molise, ITALY地震に関する速報
地震による被害は後を絶たないが、イタリアのモゼーリ州で発生した地震においても29名の尊い命が失われた。最も大きい被害は、小学校校舎倒壊の下敷きによるものである。被害原因は公共建築物の耐震安全性が十分に考慮されていなかったことが大きいそうだが、改めて土木技術者の持つ責任の大きさを認識した。構造物を確実に施工することが犠牲者を少なくすることにつながり、より安全性の高い構造物を開発し提供する努力がもっと必要であると感じた。
(五洋建設梶@吉田 誠)

小学校の倒壊で多くの児童が犠牲になったことは、とても悲しいことであり、今後の教訓にしていかなければならないと痛感しました。高知県においても、近々起こると言われている南海地震に対して、公共施設の耐震性や津波対策など、どの程度整備が進められ、問題点は何かを具体的に地域レベルで行政がよく説明し、地域住民の認識をより高めることが急務と考えます。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

Molise,ITALY地震に関する速報を興味深く読ませて頂いたが,マグニチュードの表示に関する説明やMCS震度階,Housnerのスペクトル強度など,地震を専攻としない者にとっては,日本の指標と比較してどの程度の地震であるか分かり難かった.また,住家や建築の被害は詳細に記載されているが,土木関連のインフラについての記述が無いため,イタリアの地震防災対策と日本との重ね合わせをすることが出来なかった.  筆者の地震に対して取り組む気持ちは,文書の随所で理解できるので,その辺をもう少し分かり易く記事にまとめて欲しかった.
(東海旅客鉄道梶@永尾拓洋)

土木紀行 旭橋
最後の方に書かれている言葉、「橋が単独に美しくてもそれは、」から「・・・忘れてはならない他の反面の重要さである。」という言葉には全く同感である。橋が美しく見えるのは、橋そのものが美しいからだけではなく、周囲の景色との調和や環境と比べての適合性が重要だと書かれているが、これは橋に限ったことではなく、あらゆる構造物にいえることであると思う。  私がランドスケープデザインという業務に就いてから1年が経つが、景観や形の美しさは土木構造物の持つべき機能の一つであると考えるようになった。私たちの創り出す構造物は日常多くの人が利用し、多くの人の視野に入る物が多い。だからこそ、人々に日常生活の一部として違和感無く受け入れてもらう必要性があり、そのために見た目を考えなければならないのは当然のことであると思う。橋は人や車が川を渡る機能さえ持っていれば良いと考えて作ったとすれば、それがその形状や周囲との不調和から違和感や圧迫感を与えかねないのではないであろうか。  人々の生活環境を創造する土木として、人の視覚が捉える違和感の有無に配慮することも重要なことであると私は思う。景観デザインやランドスケープデザイン無くても構わないようなプラスアルファの付加価値ではないと私は思う。
(清水建設梶@佐藤将寛)

記事に掲載してある川霧に煙る旭橋をぜひ見てみたいと強く感じた。 1月の平均気温氷点下4度、最低気温では氷点下40度近くまで下がったこともあるという北海道旭川の厳しい自然条件の中で、重厚で勇壮な姿を見せてたたずむこの橋はまさに土地のシンボルとなっているのだろう。 設計者たちは「旭川の象徴になるような橋」を目指して、激しい寒暖の差に耐えうる、かつ構造美に優れた橋を架けるために尽力したとあり、事実現在でも市民に愛される橋として存在しているということでその努力が報われた形であろう。 数々の土木構造物の中でも橋梁は、特にそこに住む人々と密接な結びつきを持つ構造物であり、一度その企画・設計の業務に携わってみたいものだと強く感じた。また、それ以外の構造物の設計に際しても、その土地の象徴となる構造物を目指して努力していくようにしたい。
(東亜建設工業株式会社 吉川靖彦)

ゴルフ場設計者がしかける罠とそのからくり
本記事は、ゴルフというスポーツを前面に出しており、他の記事に比べて娯楽性の強い記事だと期待しましたが、思ったほど娯楽性に富んでいたわけではなく、多少残念でした。思い切ってプロゴルファーと土木技術者の対談などがあれば面白かったと思います。
(東京大学 阿部敦壽)

私は,この記事をよんで,本屋などでよくみる3Dを使用した雑誌を目にし,10分位目を細めて集中しているのを妻から注意され顔を赤らめたことを思い出した。その時,人間の視覚とは摩訶不思議なものだとあらためて感じた。さて,本文については,私はゴルフをしたことはないが,筆者の解説する仕掛けに思わず納得すると同時に,ゴルフというのはプレヤ−が考え競技するものであろうが,このような仕掛け人も敵であることに気づかされた。視覚のマジックは活用すれば技術者の遊び心を生かせるものだと感心した。
(川崎市 高橋正力)

前号に引き続きゴルフの話題と言うことで,土木関係者の間でゴルフ好きが相当数存在することを考慮したテーマ選びということでしょうか.さて,今回の記事で面白かったのは,ゴルフでは,基本的に,見えない場所に(罠を)仕掛けてはいけない.という点でした.逆に見えるところでは人間の錯視を利用した罠が様々な形で用意されているとのことでした.最近,名古屋大学で開催された地下街に関するシンポジウムに参加した際には,地下街では防災上の規制のため曲がりくねった通路等は作れず,回遊路として味気ないものになっているというお話も聞きましたが,土木施設の計画にあたり,人間の視認に関する知見を十分に活用していく必要があるかと連想しました.建築インテリア等では,「ここに鏡を置くと部屋が広く見える」とか,伝統建築でも,京都の龍安寺庭園の油土壁は一方が低くなっており,庭が広く見えるとかありますが,土木構造物ではどのように利用されているのでしょうか.カーブしている道路などで先に行くほど道が狭くなっているように見せて減速させる等に利用されていますが,街などで,実際には遠いのに近く見えるので,自動車ではなく歩いていってしまう(街の賑わいに寄与する)等の利用もあるでしょうか.
(名古屋大学 山本俊行)

ゴルフ場設計に関する記事が連載とは思っていなかったので、2月号でも読むことができ正直うれしく思った。今回はプレーヤーに対するトラップの仕掛け方についての記事であったが、どれもなるほどとうなずくものであった。設計者の隠れた意図を考えながらプレーをすれば、スコアも少しましになるのであればいいのだが・・・。
(東亜建設工業株式会社 吉川靖彦)

広島電鉄
私は,九州出身なのでものごごろついたときから路面電車が生活のなかにありました.長崎・熊本・鹿児島とまだまだ路面電車が健在しています.しかし,バスや自動車に押し出され,路線距離が短くなっていった記憶があります.頭上に電線が走っていて,景観としてはいまいちですが,地球環境全体を考えると人に優しく,交通渋滞の緩和にもつながっていると思われます.今回の記事では,グリーンバームの導入が印象的でした.これらはすでにヨーロッパでは当たり前の車両のように聞いています.このよなうに,だれもが安心して利用できるような公共の交通機関は今後も発展していくべきだと考えます.
((財)電力中央研究所 今村正裕)

かつては車にとっての邪魔者とされてきた市電だが、近年では渋滞の問題や環境保全の動きの中、市電の良さが見直され始めている。この記事において最も重要なのは、これが政令指定都市である広島での話ということである。つまり、ほぼ全国のどの都市においても導入可能ということである。 車社会に行き詰った現在の日本において 、記事の題名どうり広島を日本のLRT発祥の地として、全国の自治体にLRTが広まり都市環境が車中心から歩行者すなわち人中心へと変化していくことを期待する。
(横浜国立大学大学院 五十嵐 学)

以前,広島を訪れたとき,市内の移動に路面電車が重宝したことを思い出しました.そのときはまだグリーンムーバーは走っていなかったですが,2両が連結された路面電車を見たのはあのときが初めてで,大変驚かされたことを記憶しています.その後,一部の区間で道路内に軌道が敷かれた,京都の今はなき京阪電車京津線を,ちょっとした移動に何度か利用させていただいたことがあります.路面電車は誰でも気軽に利用できる,大変便利な乗り物だと思います.広島市の復興の象徴でもある路面電車の今後のさらなる発展を期待しています.参考のために,"LRT"についての用語説明をしていただければよかったと思います.
( (独)港湾空港技術研究所 平山克也)

路面電車はモータリゼーションの進行に伴い、昭和40年代に次々と廃止され、時代遅れの過去の乗り物というイメージが強い。しかし、最近では都市の活性化、高齢化社会、更には環境問題にも対応した交通システムとして非常に注目されている。 一年程前に広島に訪れる機会があり、本紙で紹介されている路面電車に乗車した。想像していた以上の輸送力、利便性の高さに驚かされ、広島中心部の交通手段として充分機能していると感じた。 また、都内においてLRTの導入を検討している部門もあると聞く。近い将来、都市部の交通システムとしてもっと身近に感じられる日が来るのかもしれない。
(西武建設梶@辻田陽一郎)

広島の路面電車は,祖父母が住んでいた関係で子供の頃からよく利用させて頂いたが,今でも広島の重要な交通手段である.このように存続できた背景には,事業者,行政,そして市民の三位一体の多くの努力があったものと推察される.このような地域がある一方,ある地域の路面電車は電車優先の施策がとられていないため,慢性的な渋滞による遅延,利用者の低下などの問題から存続の危機に瀕している. ヨーロッパでは環境問題などから,LRTとして路面電車が再び脚光を浴びているが,日本においてもその特徴を活かして,各交通機関との住み分けやモーダルシフトが進んでいくことを期待したい.  記事中にあるようにLRTに果敢に取り組む事業者に拍手を送りたい.
(東海旅客鉄道梶@永尾拓洋)

この記事を読んで、是非一度広島に行って、グリーンムーバーに乗ってみたいと思った。ただ、LRT(が何の略か)を知らなかったので、どこかに注意書きを書いていただけるとありがたかった。
(国際協力事業団(JICA) 松元秀亮)

シリーズ「雪」
大変興味深く読ませていただきました。技術開発については、雪国の技術者以外では あまりやられていないのが現状のように見えますが、技術的課題も多く、幅広い技術 の組み合わせが必要であり、これから発展が見込まれるのでは、と感じました。
((株)竹中土木 長澤太郎)

季節限定ということばにどうも弱い日本人の気持ちを上手く突いた新企画。大阪暮らしのため、雪が降ることも少なく、ましてや積もることなどほとんど無く、積もるとすぐに交通マヒ、しかし子供は大喜びの雪ですが、雪国ではこのような冬季道路対策や街づくりがなされていることに感心しました。雪を天からの贈り物とし人や文化を育てられる取り組みなど、その他の地域でも是非参考にされ取り入れてもらいたいものです。 
(中央復建コンサルタンツ(株) 丹羽信弘)

雪は南国に住む私にとってはさほど縁がなく、その対策についてはあまり見聞きすることはありませんでした。路面対策、グルービング工法、バリアーフリー対策、雪冷房など環境配慮を含めた様々な対策が施され、検討されていることに改めて認識させられました。札幌市の融雪槽について、雪を下水道で処理することによる処理場の運転管理上の問題点(水量、負荷の変動や土砂の混入など)や課題についても触れてもらうとよかったと思います。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)

雪と道路
冬期間をとおして降雪のほとんどない地域に住む私にとって、雪道は北国への観光時などに遭遇する非日常であり、ほとんど意識すること無い対象である。しかし、そこで生活する人々にとっては、まぎれもない日常であり切実な問題であると感じた。雪国特有の道路事情に対して、環境、安全、ITを駆使した取組みなど様々な技術の適用を述べた記事が大変興味深く、地域性に根ざした技術開発の必要性を再認識した。
(西武建設梶@辻田陽一郎)

本記事における「情報を活用した取組み」に興味を持ちました。気象情報、路面情報を事前に入手し、出発時間や経路等の変更を行うことにより、より安全な走行が可能になると思います。また都市内の道路においても、渋滞情報と到着予定時刻を提供するサービスは非常に有効だと思います。様々な情報を活用していくことにより、道路がより安全で、効率的なものになると思います。
(電源開発株式会社 笠原 覚)

雪と街づくり
新潟県安塚町における、雪の利活用を紹介した内容である。わたしがこれまで、雪国と言われる地域での生活経験は無い。従って、記事の内容に驚きを覚えるとともに、“前向きな考え方”の大切さを改めて感じた。  雪国にとって“雪”は、大きな負担が必要となる“重荷”であると思う。この事実は、これまでも、そしてこれからも変わることはないであろう。大切なことは、地域がその重荷をどのように背負っていくかである。  安塚町の取組みでは、雪を“天からの贈り物”と捉え、雪国であるという事実を受け止めてから、種々の施策を実施している。まさに、“前向きな考え方”であり、その考え方から新しい雪との付き合い方が創造されていると感じる。  与えられた状況をどのように感じるかということは、非常に大切であると考える。ましてや、我々土木分野に身を置く人間は、影響力の大きな業務に従事する場合がある。そうした時、物事の負に捉えてしまえば、影響を及ぼすすべての人々に、例えば“やらされ感”のような負のイメージを与えてしまうであろう。簡単なことではないが、常に“前向き、プラス思考、スマイル、元気”を忘れずに、物事に対処しなければならないと改めて感じた。
(鉄道 匿名希望)

(1)安塚町だより
”天からの授かり物”たる雪を利用した、ハード・ソフト両面での安塚町のさまざまな取り組みは一定の成果をあげているようでもあり大変興味深い。それらのうち、雪を使用した冷房システムは、クリーンなエネルギー供給手段として気候や気象状況の類似した地域全体に対するシステム(冷房版コジェネレーション?)として発展が期待できる。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

土木とコミュニケーション 第7回 身近なところからはじめよう!「コミュニケーションの発送・仕組みづくり」
コミュニケーション自体は土木でなくても大切なことであると思うが、その場合と土木事業に必要なコミュニケーションは違うものなのでしょうか。  このような人間の感情がかかわる話題・問題には基本的には明確な解答は無いと私は考えています。つまり、ケース・バイ・ケース、TPOによりコミュニケーションの図り方は様々であると思います。  梅本さんのおっしゃられている方法や心得もよくわかりますし、実際そういったこともしなければならないのかも知れませんが、「人と人が心底わかり合えるなんて幻想」と言ってしまうのは少し寂しい気がします。多分この言葉の意味は100%お互いが納得のいく解を見つけることはできないと言うことだと思うのですが、納得のいかないところを真実や時にはギブ・アンド・テイクで相殺することはできないのでしょうか。  私は人に話すときには、「話したい」、「理解してもらいたい」、「相手のことも理解したい」という気持ちで話をします。業務上で仕方なくであっても必ずそう思えるかと言われると、正直に言うと「話したい」と思わないこともあるかもしれませんが、それでもお互いの言い分を理解し合おうとは思うはずです。そうすることが解へのプロセスだと思うからです。つまり、最初から「人と人は心底わかり合えない」というスタンスで始めるのではなく、臨機応変に、構えずというのが私の考えです。  しかし、これも単なる私個人の考え方であって、誰もがこうしたら良いとは思っていません。大切なのは、場に応じた的確な状況判断と、誠実さではないでしょうか。やっぱり、これは奇麗事でしょうか。
(清水建設梶@佐藤将寛)

『コミュニケーション能力、話題(問題)解決能力、自己表現能力』が必要。これは住民参加を行うため以外にも、日常業務として客先とのコミュニケーション、会社内における上司部下とのコミュニケーションにも当てはまるものです。『過去に敬意を払って未来に責任を持つ』に則り実践して行きたいです。また、学生に向けた『一球ごとに監督の指示を仰ぐ野球的発想というより、(基本戦術の中で各人が状況に応じて判断行動する)サッカー的発想』はサッカー好きの私にはたまらない一言です。
(中央復建コンサルタンツ(株) 丹羽信弘)

「(1)常に相手に敬意を払い(2)それを行動で示す.」これは土木技術者に限らず,私の日々の生活の上で重要かつ難しいことだと思います.’敬意’は’謙虚さ’から生まれるものだと思いますが,本当の敬意を行動で示すのは難しいのに,謙虚でない見せかけの敬意は,簡単に相手に伝わると思います.
(横浜国立大学 田中真史)

社会的ニーズから合意形成について勉強していますが、多数の欲求をどうやって均衡状態に誘導するかということに頭を悩ませていました。本記事にある、合意形成における均衡状態は、経済的な最適解ではなく、多くの人が納得する納得解であり、その納得解のレベルを上げていく活動が大切である、という考えかたは、合意形成プロセスを考える上でたいへん参考になりました。
(西武建設 関谷成人)

氏の「経済的にベストな『最適解』だけでなく、多くの人が納得する『納得解』をベースに考え、そのレベルを上げる」という考え方に同感します。ただ私達が念頭に置く必要があるのは『最適解』であり、技術者としてそれを住民に説明する必要があると思います。と同時に、『納得解』のレベルを上げるアプローチ、提案なども技術者には求められると思います。
(電源開発株式会社 笠原 覚)

人と人が心底分かり合えるのは幻想、という言葉には正直衝撃が走った。よく考えると、話し合ったからと言って、良い答えが出るわけではなく、反対の人は反対である。「分かり合える」と思っているその根底には、「相手が理解してくれる」という言葉が隠れているのではないか、と。自分中心に考えているのではないか、と。反対者から見れば、自分も反対者であり、相手を理解することから始めなければならないのだと思った。仕事の中でも、パブリックインボルブメントを考えなければならないことがあるが、非常に参考になった。
(国際協力事業団(JICA) 松元秀亮)

世界遺産と鉄道遺産
私は、旅行して数々の世界遺産を見てきたが、一方で、鉄道は、その観光先を回る移動手段のひとつとしてしか捕らえてはいなかった。とはいえ、各国の鉄道は、日本のそれとは、切符の買い方、駅の構造、列車の形もずべて違い、それは、それで、旅行の中のひとつの楽しみではあった。  しかしながら、鉄道そのものが、世界遺産登録されているものがあり、また、今後世界遺産として考えうる鉄道遺産が多くあるという考え方自体が盲点であったなと思わされる面白い記事でした。
(日本鉄道建設公団 総務部 人事課 上村雅人)

これまで、世界遺産と聞くと、自然遺産や遺跡などを連想することが多かった。しかし、今号の記事を読み、「鉄道遺産」も世界遺産となりうることが理解できた。そして、今後は世界遺産に登録される鉄道遺産も増えることになるだろう。  筆者の挙げたように、「新幹線」や「青函トンネル」はわが国が世界に誇れる鉄道遺産といえる。土木技術はこのような施設を建設し、運用することで、社会的に貢献しているものといえる。そのことを広く知ってもらうために、世界遺産への登録は有効な手段ではないだろうか。  また、鉄道遺産以外にも世界遺産となりうる土木施設は存在すると考えられる。そのため、世界遺産と鉄道遺産以外の土木遺産との関連についても、知りたいと思った。鉄道遺産以外の土木遺産についても対象と考えることが、土木技術のさらなるPRのために必要とされるのではないだろうか
(北海道大学大学院工学研究科 日野 智)

世界遺産とは,歴史的に貴重な建物や自然が登録されると思っていた私にとって,鉄道のようなインフラストラクチャーが選ばれていることは(それもすでに3件も)非常に驚きでした。 ユネスコの登録基準に照らしあわせれば,鉄道は確かに人類の発展に多大な貢献をしており,改めて納得してしまいました。 さらに興味深いことは,ハンガリーの千年祭地下鉄の建設が,美しい通りの景観を台無しにしないために,鉄道を地下に建設すると言う環境問題にまで配慮していたことです。 以前,富士山を世界遺産に登録しようとしたときに認められなかった理由として,「登山客が持ち込むごみによって山の環境が汚染されている」と伺ったことがあります。今までもそしてこれからもそうですが,構造物を造るときは,性能ばかりでなく周辺環境にも気を配りたいものです。
(鹿島建設/朝倉良介)

世界遺産リストに鉄道遺産が登録されていることは,この記事によって初めて知りました.これらの鉄道の設計や建設,運営に携わった土木技術者の方々の仕事が,まさに「歴史に残る仕事」として世界に認められたということでしょう.新幹線や青函トンネルなども,世界遺産としての登録基準を満たす可能性があるとのこと.同じ日本人土木技術者のはしくれとして,その日が来るのを大変楽しみにしています.
( (独)港湾空港技術研究所 平山克也)

小生の勉強不足であるが,ユネスコの世界遺産に鉄道遺産が登録されていること,それも3つも登録されていることは驚きと,同じ鉄道土木の仕事に身を置くものとして非常にうれしいことであった.3つの世界遺産である「千年祭地下鉄」,「センメリング鉄道」,「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」はそれぞれ特徴的であり,一度是非訪れてみたいと興味深く記事を読ませて頂いた.  残念ながら,日本の鉄道はまだ世界遺産の候補に挙がっていないが,記事中にあるように,先人の多大な苦労の末に生まれた新幹線や青函トンネルなど日本の鉄道が,将来世界遺産に登録されることを深く願って止まない.
(東海旅客鉄道梶@永尾拓洋)

建設情報標準化委員会の活動
”建設情報”といっても、調査・設計施工過程で生成されたデータが建設分野の枠内でのみ使用されるとは限らない。むしろ今後、業種を問わずシームレスに利用される方向である。したがって、”データの標準化にあたっては、デファクト・スタンダード”を伺うなどして、世間一般との融合性が高い標準化に努めてほしい。
((株)ダイヤコンサルタント 宮口直巳)

「建設情報標準化」という言葉に惹かれ,記事を読みました。スペースの都合があったことと思いますが,委員会の構成,趣旨についてはよく理解できたものの,具体的な活動内容を読み取ることができず,残念でした。別の機会に紹介いただければ幸いです。
(東海大学(非常勤) 橋本哲子)

この本「国まさに滅びんとす」「なぜ国家は衰亡するのか」
「この本」に紹介されました、中西輝政氏・著「国まさに滅びんとす」「なぜ国家は衰亡するのか」は、大変興味深く読ましていただきました。今後も「この本」のコーナーでは、有益な本を紹介していただきますようお願い致します。
(鹿島建設梶@永谷達也)

学会誌全般への意見
この意見!?を書いていていつも悩むのですが、土木を学んだことのない私にとって、どこまでわがままにものを言っていいのか、ちょっと考えてしまいます。土木の世界の常識が私には、前提としてインプットされていないので、あんまり大げさに誉めると、それは、実は、土木の世界では、たいしたことなかったり、非難すると、それは、すごく、偉大なことであったり・・・  そうはいっても、生の感想をとらないとモニターにならないでしょうから、なるべく考えないようにはしますが、それでも、変な文章が出てきたら、使わないでおいていただきたいと思います。
(日本鉄道建設公団 総務部 人事課 上村雅人)

国際会議ニュースはどのような基準で記載されているのでしょうか.
((財)電力中央研究所 今村正裕)

他業種で活躍されている方のインタビュー、参考になるので期待しています。
((株)竹中土木 長澤太郎)

海外リポートで全文英語の記事があるが、とても読む気になれない。合わせて日本語の翻訳版は載せれないか。
(日本道路公団 眞東健一郎)

記事のなかで,とくに「新土木入門」はいつも興味をもって読ませていただいています.今後も是非シリーズ化していただいて,ある程度の記事が蓄積された段階で,さらに一般の読者向けに単行本化してはいかがでしょうか?
( (独)港湾空港技術研究所 平山克也)

「土木紀行」でもいろいろ紹介されていますが,各都道府県の土木構造物について都道府県ごとに特集を組んでほしいです.自分の出身地の土木構造物について改めて認識することや,他の都道府県にどのような土木構造物があるのか知りたいと思います.そのようなものがあれば旅行などの際に訪れるなど利用できると思います.
(生水良幸)

全体を通して。今月号で目をひいたのは、地域が独自に工夫を凝らした取組みを実施していることである。安塚町の雪の利活用、八木町の新エネルギーの取組みなどが挙げられる。  地方分権の重要性が、声高に言われて久しい。地方分権とは、地方が自身に対して責任を持つことから始まる。上記の2町の例は、まさに、自身に対して責任を持ち、自身の進むべき道を見出している。もちろん、この2町においても、すべてが順調に推移しているわけではないであろうし、今後も種々の問題に直面していくであろう。しかし、そこで自身の進む道について、考えることをやめてしまってはいけない。安塚町のように、置かれた状況を前向きに捉え、新しい試みに挑戦しなければ、活路は見出せない。  停滞する日本。国、地域、企業、個人。すべてが停滞している。停滞しているのは、自身の責任であることを再認識すべきであろう。「自身の道は自身で考え、責任を取る。」今の日本には、この思想が欠落しているように思われる。
(鉄道 匿名希望)

海外リポート 英文できれば日本語訳も掲載して欲しいです。読みたくても読めません。学会誌の読者のほとんどは英文を読めない(読まない)と思うのは私だけでしょうか。
(中央復建コンサルタンツ(株)丹羽信弘)

今月号では、「土木紀行 旭橋」や「世界遺産と鉄道遺産」と土木構造物(橋梁、鉄道)の歴史を伝えようとする記事があり、とても興味深く読むことができた。土木分野のすばらしさを広く伝えるため、また土木そのものに対するイメージアップのため、こういった内容の話を世間にアピールできればいいだろうにと強く感じた。 外部へのアピールという意味でも、今後もこのような記事を多く掲載してもらいたいと思う。
(東亜建設工業株式会社 吉川靖彦)

連載の基礎講座のようなものがあればと思います。
(土木研究所 山下尚之)

学生も読んでためになる内容(概論的な記事ではなく、勉強教材となるようなもの)もあるといいと思います。
(高知工業高等専門学校 山崎慎一)



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