土木学会誌1月号モニター回答
時局を論ずる

 ドイツのミュンヘン国際空港の建設が、約25年の時間をかけての反対派との合意からわずか5年で建設されたということを知り驚くとともに、わが国の成田空港建設の経過と対照的であると思った。「大公共」の公共事業といえども事業遂行に対する地域住民を含めた合意形成が大変重要であることを感じた。今後、住民参加型の社会資本整備手法の検討が益々重要になるのではないか。またわが国では地籍が確定していないことが事業の大きな障害の1つとなっており、地籍測量が個々の事業の内でなく外で行われると事業に要する時間が短縮されることが確実というのは重要な提言であると感じた。
(千代田化工建設 田中史明)

←戻る