土木学会誌11月号モニター回答
米国カルフォルニア州における節水プログラム

 カリフォルニア州での試みで特筆すべきは水教育財団の設置だといえる.信用できる情報を収集し,多様な対象向けにアレンジして,知識を普及するシステムを構築するのはわが国で最も遅れている分野であろう.水資源問題や地球温暖化問題のような原因者が多数にのぼる構造を持つ問題の解決策に必ず「ライフスタイルの変更」があげられる.これほど必要性が認識されているにもかかわらず,具体的なアクションプランが実施されていない部門もない.われわれが惰性的に,快楽的に選択しているライフスタイルを変えていくには,人材育成プログラムを社会システムに取り込んでいく必要がある.
(大阪大学大学院 松村暢彦)

 昨年米国を訪れる機会がありましたが、住宅地の芝生の美しさに驚いた記憶があります。そのときは何も思いませんでしたが、しかしこの記事で示されているように、あの芝の美しさを保つためには相当の水が消費されているわけで、水資源という観点からすれば、非常に大きな要素であることに改めて気づかされました。
 しかし、当地では渇水年のほうが平水年より都市用水需要が大きく推定されるとのことであり、ひどい渇水時には断水を余儀なくされる我が国にくらべれば、まだ比較的余裕があるのかな、という印象も受けました。当地での渇水時の具体的な状況(断水や取水制限などの有無)もあわせてお示し頂ければ、我が国と対比できてよかったのではないかと思いました。
(京都大学工学研究科 市川 温)

 米国らしい、ポジティブで明確な発想には脱帽した。水に対する危機感がそれほど深刻では無いにしろ、このような発想が出来るのはアメリカ人の国民性と言えるのではないだろうか。カリフォルニア州全体でどれだけこの計画が成功しているのか、この記事からでは分からないがこれに習い「ムリをしない節水」なるガイドラインを作製、広報・教育していくことは日本にとっても有益であることは間違いない。
(東京工業大学 渡辺倫樹)

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