土木学会誌10月号モニター回答
特集2 海外プロジェクトの経験から学ぶ

 今回の特集企画を通して,現状に留まることに対するリスクの大きさを痛感した.このような現場からの情報発信を拝見すると,グローバル時代を生き抜くことができるエンジニアの育成機関として大学が果たす役割の大きさを考えざるを得ない.大学教育の抜本的な改革が必要なことはいうまでもない.語学能力についても大学在学中に下がる学生の方が多く,英語のカリキュラムの再編やディベート能力の開発などを授業に織り込んでいくことも必要であろう.また,社会に出た後でも未知なるものに興味を抱き,取り組む情熱を継続させるための資質を育成するという観点で卒業研究をとらえると,研究のおもしろさを伝えることができているかどうか自問自答するところである.
(大阪大学大学院工学研究科 松村暢彦)

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