土木学会誌10月号モニター回答
事故・災害

 災害や事故に関する報告は、自然現象や人、技術を謙虚に見つめ直す機会を与えてくれる貴重なものですので、このコーナーは是非継続してほしいと思います。
 今回の「高潮・高波対策」の記事は、対策施設の性能照査と性能設計という切り口で展開されていますが、対策費用や被害の相対的レベルを示していたらもっと説得力があったと思います。
 民間でも岸壁や護岸を保有している企業がありますが、被災した護岸を修復する際の設計高潮位の再現期間をどう設定するかは投資コストとリスクの関係から難しい問題です。例えば再現期間を50年程度として修復しても数年後に再度被災したという事例もあります。
(新日本製鐵(株) 藤井康盛)

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