土木学会誌9月号モニター回答
特別講演 ふる里の川と文化

 河童伝説を水理学(流体力学)を含む科学的な知見から検証し、河童伝説のある川の特徴を明らかにしていく大変おもしろい内容でした。
 本講演録では、河川文化として河童を例としていましたが、このような川の文化に基づいて川づくりを行っていかなければならないという考えは、今後ますます重視されてくると思います。
 また、5年ぐらい前に司馬遼太郎さんの講演録が載っていましたが、今月号のように講演録も時々学会誌に載せて欲しいです。
(水資源開発公団 大島伸介)

   非常におもしろい記事で、感心しました。仙台宣言(案)の理念−3でもある「歴史的遺産、伝統の尊重」とはどういうことなのか、を考える場合、ストレートに構造物に具現化するという風に考えがちでしたが、この記事を参考にさせていただくと違ったものが見えてくるように思います。
(伊戸川環境総合企画 伊戸川善郎)

 河童の原風景を川の淵の渦巻きであるとして,河童の特徴の説明を試みており,非常に面白く読ませていただいた.私の2歳半になる子供は,河童が大好きである.どうも,”お母さんといっしょ”というテレビ番組の影響のようだが,よく”カッパッパ”という歌を歌っている.しかし,家の近くの川は,コンクリートで固められ,河童の住めそうな場所は全くない.洪水を防ぐという目的のためには,瀬や淵のないコンクリートで固めた川を作るのが合理的かもしれないが,ここで述べられているように,次世代に川の文化を引き継いでいくためにも河童が住めるような川づくりを行っていく必要があると思う.
(運輸省港湾技術研究所 森屋陽一)

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