土木学会誌6月号モニター回答
 
編集後記

  実は、今年に入って過去二回ほど「会員の声」欄に拙文(投稿文)を掲載していただきました者でございます。 土木学会誌六月号の編集後記を読ませていただきました。投稿文章や査読論文を更正する貴兄の厳しい目、真摯な目に恐縮すると同時に、感謝申し上げる次第です。文中の『良い文章とは、一定のリズムで読み進めることができ、一読で内容が頭に入る文章。十分推敲された文章は大概このような文章である』と述べられています。全く同感ですが、小生などなかなか実行が伴わないのが現実です。 私も社会に出て、ある方に厳しく文章の修行を命じられました。(その成果を云々するのはご容赦いただくとして) しかし、多くの土木技術者を考えたとき、個人の技術者意識の差違にもよりますが、そんな方に巡り会わなければ学校教育と職場の業務によるOJT(私の場合は建設会社と建設コンサルタントでしたが)だけでは、文章修行を経験することは少ないのではないでしょうか。 昔の職場(施工、設計の場)は相手に伝えるのは、数字と図だけでいいというものでした。これは通用しなくなったのが昨今です。設計思想を第三者に理解してもらえる文章力は旧来に増して、重要になってきてます。 文中から察するに貴兄は職場以外でも、多方面の活躍のご様子のようで、大変だろうと、お察しいたします。提案ですが、投稿文章は投稿者に「なるべくなら・・」ということで、メール、FDなどの電子提出をお願いしたらどうでしょうか。 私も過去二回の投稿文に、ワープロを使いましたが、ワープロ原稿を送付しただけだったので、編集課のどなたかが打ち込んでくれたことを思い返しますと、恐縮の至りです。文章の内容は当然ですが、その内容を理解するための高品質な文章構造が要求されます。編集という重要な立場でのご奮闘をお祈り申し上げます。 
(株)桜井測量設計 飯野己子男

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