土木学会誌3月号モニター回答

ゴミ先進国ドイツにみるゴミ問題

 マクロな廃棄物マネージメントというドイツから学ぶべき仮題のひとつだと指摘されている.そのドイツでも管理面で未解決である「リサイクルすべき廃棄物と処分すべき廃棄物の区別」は,おそらく,製品のライフサイクルの中で検討されなければならない問題なのだろう.多分野からの参加によって,総合的なシステムづくりを期待したい.本題からはずれるが,「日本の廃棄物マネージメントの研究は理論的で細かい分析が多い.ドイツではマネージメントは全体を最適化するための調整を意味し、全体での位置づけや経済性や効果が議論される」というコメントは,ゴミ問題だけでなく,多くの場面であてはまるのでないかと思う.
(大阪府立大学農学部  夏原由博)

 ドイツのゴミ問題への取り組みは先進国の中でも優れているということはかねてより聞いていたが、これほど進んでいるとは思わなかった。日本の場合、不法投棄などに対する罰則が甘いという指摘があるが、ドイツではどうなのだろうか。法をきちんと整えることの重要性を改めて感じた。
(九州大学大学院 龍 崇)

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