土木学会誌3月号モニター回答

ゴミ焼却施設にみる技術の変遷と動向

 筆者のおっしゃるとおり、一昔前までは、ゴミは、ただのゴミであったが今やゴミ焼却技術を通してエネルギー供給資源へと変わりつつあると私も思います。
 ここで紹介されている「熱分解ガス化灰溶融技術」は、実施設数はまだ少ないが外部エネルギーが不要な上に、ダイオキシン類の濃度も非常に低く、高効率(高温高圧化)ゴミ発電も可能になると聞き、技術の進歩に驚きました。
 ゴミ問題を直視したとき、(また名古屋市のことで恐縮ですが)藤前干潟の埋立を断念してから、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源ゴミ」の分別が市民一人一人の責任として実施されつつあり、ゴミに対する意識が確実に変わってきたことを実感します。
((株)熊谷組 坂部光彦)

 今日、ダイオキシンが大きな社会問題や環境問題となり、ゴミ焼却についての意識が高まっている。ダイオキシンの法規制値をクリアしている国がある中で日本はまだまだクリアできず、その結果社会問題や環境問題になったと思っていたので、日本のゴミ焼却技術が世界のトップレベルにあるということに驚いた。ではなぜダイオキシンが大きな社会問題となったのか。世界でも最も厳しい法規制値も容易にクリアできる技術を持っているにも関わらず焼却処理を怠っていたのか、少し疑問に思った。
 ゴミ処理は人間が存在する限り永遠になくならない問題で、またゴミの種類もこれからますます多様化していくと思われる。そのため1人1人がこの問題を直視し、行動を起こすことが大切であると思う。
(鳥取大学 飯田奈穂)

 日本最初のゴミ焼却炉が、福井県敦賀町で作られたなど、歴史的な変遷の部分は非常に興味深く読ませていただきました。小生が福井出身で福井市明里で多感な時期を暮らしたということもあるのですが、なぜ福井、富山、石川と北陸でまず始まったか、どんな必然性があったのか、興味が募りました。
(伊戸川環境総合企画 伊戸川善郎)

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