土木学会誌3月号モニター回答

海外学会・国際会議のページ PICE全国大会出席体験記

 日本とは遠いようで、本当は近いフィリピンの事情が伝わってくる記事であった。記事の中で私が注目したことは、半数が職場から補助を受けて参加している行政関係者であることと、ボランティア以外の学生会員は参加できないこと、お祭り的雰囲気であったこと、流れ解散のような幕切れであったことである。
 これらのことから推測するに、フィリピン土木学会全国大会はよほど派手なのだろう。そして、どちらかというと技術よりも、それ以外の部分を大切にしているように感じた。
 私は、土木学会は実力のある者が集まり日々の研究の成果を発表する場所であるというイメージがある。実力のある者とは、一体何なのだろうかといつも考えるが、社会の流れや、土木倫理に敏感であることも、1つの要因ではなかろうか。
 フィリピン土木学会全国大会にふれることは、国際交流としてだけではなく、国内の意識を高める意味も含まれているように感じている。
(鳥取大学 里田晴穂)

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