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土木学会誌

催事

14.第11回 景観・デザイン研究発表会シンポジウム


・テーマ

「市民のための街路整備のこれまでとこれから」(仮題)
景観整備が花形だった1980年代後半から1990年代前半において、真摯に良質な公共空間整備を行ったインフラ整備事業が多数あった。その後、時代は経済性至上主義に陥り、必要最低限の機能を満たす画一的な計画設計が進み、出来上がった風景は戦後高度経済成長期に見られる没個性を極めた。1980年代に整備が行われた街路などの一部は修繕等が行われるほか、昨今では道路空間の再編など、道路の「活用」という観点がクローズアップされつつある。そんな中、世田谷区では、地元商店会が、地域主体で、イベント等、市民主体の活用がなされはじめ、その結果として、30年前の景観整備が再評価されつつある。
日本国内においては新設の街路整備事業の計画は減少傾向にあるが、景観まちづくりと連動した道路空間の再編等、街路の改修整備は引き続き行われるほか、2020年の東京オリンピックに向けた整備は東京を中心に着々と行われつつある。
今回研究発表会が開催される世田谷区で整備した「用賀プロムナード」を題材に30年前の良質な公共インフラを提供する地域愛に満ちた時代背景と当時の街路整備の熱意を回顧し、空白の30年を飛び越え、良質なインフラの再評価と活用に向けた取り組み事例を紹介し、今、そしてこれからの街路整備のあり方を問いたい。

・主 催

(公社)土木学会(担当:景観・デザイン委員会)

・期 日

2015年12月11日(金) 13:30-16:00

・場 所

烏山区民会館 ホール
〒157-0062 世田谷区南烏山6-2-19

・参 加 費

無料

・プログラム(予定)

開会(13:30)
1.景観整備のこれまで:天野光一氏 (日本大学理工学部まちづくり工学科 教授)
2.整備事例報告:田中瑞穂氏 (世田谷区都市整備部都市デザイン課 課長)
3.活用事例紹介:杉本浩一氏 (用賀商店街振興組合 理事)
4.パネルディスカッション
コーディネーター :
卯月盛夫氏(早稲田大学社会科学総合学術院 教授)
パネラー : 前述3名
閉会(16:00)

・参加方法

当日会場にて受付をお願いします(事前の参加受付はいたしません)

・問合せ先

土木学会 林 淳二
TEL:03-3355-3559/FAX:03-5379-0125
E-mail:j-hayashi@jsce.or.jp

・詳 細

景観・デザイン委員会ホームページ
(http://www.jsce.or.jp/committee/lsd)
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