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土木学会誌

委員会委員などの募集

15.複合構造委員会「構造物の更新・改築技術に関する研究小委員会」(2種小委員会)

応募締切日:9月30日[火]

複合構造委員会では,下記の研究小委員会を発足させることになりました。積極的に活動に参加してくださる委員を募集しますので,奮ってご応募下さい。なお,本委員会は複合構造委員会第2種小委員会のため,委員会出席のための旅費等は支給されません。

1.委員会名称

構造物の更新・改築技術に関する研究小委員会(H213委員会)

2.構成

委員長: 葛西 昭(熊本大学)
幹事長: 滝本和志(清水建設)
委 員: 公募による委員(30名程度)

3.委員会設立の主旨・目的と活動内容

近年,社会資本が抱える社会的要請の大部分が維持管理に関する問題となっている.このような中,構造物の長寿命化を中心とした取り組みが積極的に進められており,構造物の維持管理は,すなわち,長寿命化として捉えられている感がある.しかし,多くの場合,長寿命化を目的とした事後保全としての対策工を実施しているのが実情である.この事後保全としての対策工の実施は,構造物に対して一定の延命化を図ることは可能であるが,最終的には,構造物に対して解体を含めた大規模な更新・改築対策が必要となる事態を招くことは容易に想像できる.
一方で,日本の社会資本は,その多くが交通量の増大や河川改修等,構造物を取り巻く諸条件の変化や,機能に対する要求性能レベルの向上に対応することで,更新・改築が図られてきたのが実態である.橋梁等においては,体系化は行われていないものの,既に更新・改築技術が個別に開発・推進されてきており,構造物の増改築や解体撤去に関する要素技術は,一定のレベルで構築されている.
このような背景を踏まえ,これまでの更新・改築技術における種々の要素技術の再評価,検討および体系化を図ることは,近未来における構造物の更新・改築技術に対して,具体性と実用性を兼ね備えることになる.鋼とコンクリートだけでなくFRPなど種々の建設材料をその特性を活かした形で組合せた複合構造は,更新・改築技術において,その利点を大いに発揮するものと考えられる.また,体系化された更新・改築技術は,今後の社会資本の維持管理の観点から,現状の性能レベルの向上を目的とした構造物の長寿命化に対しても有効であり,即効性は極めて高い.このように,「構造物の更新・改築技術」を研究し,体系化することは,日本の社会資本の維持管理のみならず新設を含めた社会資本整備においても有益である.
そこで,本研究小委員会では,これまでの構造物の増改築技術および解体撤去技術を調査し,近未来に必要とされる複合構造を活用した更新・改築技術に対する課題を抽出し,体系化に向けた検討を行う.
<活動内容(予定)>
(1) 構造物の更新・改築技術の現状調査
(2) 構造物の更新・改築技術の課題の抽出
(3) 維持管理における更新・改築の意思決定方法に関する検討
(4) 近未来に必要とされる複合構造を活用した更新・改築技術の検討
(5) 更新・改築技術の体系化

4.活動方法

年間数回の委員会およびE-mailによる集中的な審議を通じて活動を行う。 活動期間は2年間とする。

5.応募の方法

本委員会に委員として参加を希望される方は,氏名,所属,連絡先を明記の上,応募理由,興味のある研究内容または貢献可能な研究内容,更新・改築に期待するところを簡潔に沿えて,下記連絡先へご連絡下さい。

6.申込み先

清水建設株式会社技術研究所社会基盤技術センター  滝本和志
TEL 03-3820-6962  FAX 03-3820-5959
E-mail:k.takimoto@shimz.co.jp
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