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JSCE Magazine,“Civil Engineering”

土木学会誌

催事

4.市民ニーズを生かしたまちづくり・地域づくり
─新しい時代にシビルエンジニア・NPOはどうかかわるか─


・日時

平成22年1月29日(金)13:00〜17:00

・場所

土木学会講堂

・プログラム

◆第 I 部   講演会13:00〜13:50
    講師 世古一穂
演題「参加と協働のまちづくり〜新しい公共をデザインする」
◆第 II 部   事例発表・総括14:00〜17:00
    ◆発表者
・竹村征三「これからの“まちづくり”風土工学」
(NPO法人風土工学デザイン研究所理事)
・山本泰彦「埼玉県との協働事業−市町村への長寿命化修繕計画策定支援」
(NPO法人社会資本アセットマネジメントコンソーシアム代表理事)
・近藤健雄「UDグッド・プラクティスの普及啓蒙活動」
(NPO法人ユニバーサル社会工学研究会常務理事)
・古川洋「市民による人と環境にやさしい交通をめざす活動」
(NPO法人横浜にLRTを走らせる会副理事長)
・杉山昇「地域社会とコーポラティブハウス」
(NPO法人都市住宅とまちづくり研究会理事長)
・福林良典「世界の人々からのありがとう、草の根シビルエンジニアの活動」
(NPO法人道普請人理事)
    ◆総括者 内藤堅一
土木学会成熟したシビルエンジニア活性化小委員会委員長
◆第 III 部   情報交換会17:15〜18:30

・参加対象者

建設技術者、建設関係者、NPO関係者、一般市民、学生ほか

・定員

120名(先着順)

・参加費

2,000円 情報交換会1,500円

・共催

シビルNPO連絡会議(NPO法人ITステーション「市民と建設」、NPO法人 温故創新の会、NPO法人国境なき技師団、NPO法人橋守支援センター、 NPO法人人と道研究会、NPO法人シビルサポートネットワーク、 NPO法人リサイクル技術振興会)
土木学会

・申込み先

シビルNPO連絡会議事務局(NPO法人ITステーション「市民と建設」内)
E−メール info@itstation.jp ホームページwww.itstation.jp FAX 047-439-2082

・問合せ先

TEL03-3987-6646

・フォーラムの趣旨

公共事業の考え方の変化など新たな展開を見せるこの時代にあって、われわれNPOはどういう方向に進み、いかに活動を守り活発にすべきか。その社会的な背景や歴史的動向を考察しながら、これらを明確にすべく、本フォーラムでは、講演やNPO活動の具体的事例発表を行う。なお、事例発表では、講演のテーマを視野に入れながら、多方面な分野を対象に、地域・市民に立脚した活動、他分野も含むシビルエンジニアの社会貢献、NPOの連携などいろいろな角度から話題を取り上げたいと考えている。

・講師プロフィール

◆世古一穂(SEKO KAZUHO)NPO法人「NPO研修・情報センター」代表理事
生活科学研究所主任研究員を経て、1990年、「参加のデザイン研究所」を設立。NPO法づくりのための「市民活動制度連絡会」の世話人として活動を続け、特定非営利活動促進法に尽力した。人材養成を専門とするNPOを支援するNPO、「NPO研修・情報センター」を1997年11月に開設。1999年にNPO法人の認証を取得。
金沢大大学院教授、NPO学会理事、等各種NPO法人の役員を歴任。「地方制度調査会」(総務省)、「社会実験委員会」(国土交通省)、政策提言フォーラム委員(環境省)等政府、都道府県、市町村等の審議会、委員会委員多数歴任。
著書:『参加と協働のデザイン』学芸出版、『マスメディア再生への戦略』明石書店2009、『協働コーディネーター』ぎょうせい刊2007他多数

・事例発表NPO法人の紹介

◆NPO法人風土工学デザイン研究所(理事長田村喜子)
風土工学は、1996年に竹林により構築された新しい工学体系である。地域に眠っている風土資産を活用して、誇りうるその地ならではの地域づくりを展開する実践論である。風土工学デザインを実際に展開していくために、風土に係わる有識者により2001年にNPO法人として当研究所が設立された。
◆NPO法人社会資本アセットマネジメントコンソーシアム(代表理事山本泰彦)
社会資本投資と社会資本整備の分野の学識経験者を中心とする専門家集団によって創設された内閣府認証のNPO法人であり、産官学民と適宜連携して技術的信頼性と中立透明性のある組織を形成し、公共事業者に対して、社会資本の便益ならびに整備・維持に係わるコストの最適化と長寿命化を同時に実現する企画の提案、社会資本の保全管理に関する技術支援などを行うことにより、地域住民の便益性維持と地域経済の活性化に寄与することを目的として活動している。
◆NPO法人ユニバーサル社会工学研究会(理事長白石正明)
「人と環境にやさしい」というユニバーサルな社会の構築を理念に、海と水と人との関わりが深い社会基盤および施設の高度な安全性、高質な快適性と審美性、そして多目的で高度な利便性と経済性などを総合的な視点から考究し、環境と調和する豊かな社会の形成に貢献することを目的に、ユニバーサルな社会基盤整備に関する調査・研究・開発・普及などの活動を行っているNPO法人である。
◆NPO法人横浜にLRTを走らせる会(理事長大内えりか)
「ハマの市電」として横浜市民に愛された路面電車は1972年に廃止された。新たにLRTを横浜に走らせようと市民の手による計画と運営をめざして活動を開始した。当会は2003年に設立され、年2回の市民フォーラムの開催、計画路線や事業計画の立案・検討、沿線のまちづくり諸団体や市長等との懇談会、プレゼンテーションなど行政、市民へのPR・啓発活動を行なっている。また、全国で同じ目的を有した団体・個人との交流も積極的に行っている。
◆NPO法人都市住宅とまちづくり研究会(理事長杉山昇)
当法人は、1997年から神田を拠点に活動をしてきた“まちづくりグループ”『みらい』都心居住促進研究会を母体に2000年8月に34名で設立された。「高齢者や障害のある人にとっても安全、快適、かつ個性ある都市住宅の供給と、暮らしやすい地域コミュニティの構築と再生をめざす」ことを目的に、老朽化した建物の共同建替えにコーポラティブ方式を組み合わせた住宅供給事業を中心に、共同建替え事業、マンション建替え事業、マンションの大規模修繕コンサルタントなどに取り組んでいる。
◆NPO法人道普請人(理事長木村亮)
途上国農村部の農道はほとんどが地山状態で、雨季には路面が泥濘化し、車両の通行に困難を来たしている。当法人は、現地の人々との共同作業を通して「土のう」を利用した道路整備手法を技術移転し、現地調達可能な材料を用いて人力でも道路は改修できるということを実証している。自分たちで問題を解決するという意識が芽生えている。人々の生活を支える社会基盤を構築する専門技術者としての土木工学者ならではのノウハウを、途上国の草の根レベルで発揮している。

・総括者プロフィール

◆内藤堅一土木学会教育企画・人材育成委員会委員、成熟したシビルエンジニア活性化小委員会委員長
パシフィックコンサルタンツ(株)技術顧問、技術士(総合技術監理、建設)、労働安全コンサルタント(土木)
成熟したシビルエンジニア活性化小委員会で団塊世代等の高齢土木技術者の定年後の活用方策について研究、人材結合支援システム、NPO法人の連携、建設分野におけるソーシャルビジネスの可能性等について2010年3月に報告書に纏める予定。
既報告:「成熟したシビルエンジニア活性化小委員会平成20年度報告書2009.3.」「シンポジウム:“NPO活動”その多様な展開−シビルエンジニアに期待されること−講演資料集2009.5.14.」、「シンポジウム:成熟したシビルエンジニア、その活性化に向けて講演資料集2008.5.14.」

・参加申込書

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・事務局・連絡・問い合わせ先

◆シビルNPO連絡会議事務局(NPO法人ITステーション「市民と建設」内)
・E−メール info@itstation.jp ・FAX047-439-2082・TEL03-3987-6646
© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会