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土木学会誌

委員会委員などの募集

22.コンクリート委員会「構造物表層のコンクリート品質と耐久性能検証システム研究小委員会」(3種委員会)第二期の委員募集

応募締切日:8月31日[月]

コンクリート委員会では,下記の研究小委員会を発足させることになりました。積極的に活動に参加してくださる委員を募集しますので,奮ってご応募下さい。なお,本委員会はコンクリート委員会3種委員会のため,委員会出席のための旅費等は支給されません。

・委員会名称

構造物表層のコンクリート品質と耐久性能検証システム研究小委員会(335委員会)

・構 成

委員長:  岸 利治(東京大学生産技術研究所)
副委員長: 蔵重 勲(電力中央研究所)
幹事長:  半井健一郎(群馬大学)

・委員会設立の主旨・目的と活動内容

近代化された施工システムは,構造物の建設プロセスの経済合理性を飛躍的に高めましたが,標準的な施工技術と施工努力のみによって,従前通りの品質と性能が実現されていることの確証は必ずしも十分ではありません。現状の制度では,標準的な施工とプロセス検査および圧縮強度の確認によって要求される耐久性能が達成されることを想定していますが,構造物の実態は,竣工時における耐久性能の検証が十分とは言いがたいことを示しています。
335委員会の第1期2年間(05.9〜)および関連委員会である216委員会(研究課題名:歴代既存構造物による施工法変遷の影響検証LCC最適化に向けた品質検査制度の導入)の1年間(08.4〜)の活動では,30以上の実構造物の調査を行い,表層コンクリートの品質の実態と耐久性能を分析するとともに,圧縮強度の確認だけでは保証できない耐久性能の竣工時検証の必要性やそのあり方についての議論を重ねてきました。
本335委員会の第二期目の活動では,これまでに取得した表層コンクリートの品質情報や議論を踏まえ,非破壊試験を核とした竣工時の品質検査制度の提案,表層品質の検査結果を踏まえた耐久性能評価およびLCC評価の検討などを行います。本活動は,高品質なコンクリート構造物を合理的に供給するという,ものづくりの原点に立つものであり,産官学の広範な立場からの積極的なご応募をお願いいたします。
具体的には,下記の項目などを予定しております。
(1) 竣工時に求められる新たな品質検査制度の提案
(2) 各種歴代構造物の調査結果に基づく実構造物における表層品質の実態の分析
(3) 実構造物の表層品質を検査する非破壊試験手法の検討
(4) 環境条件とコンクリート表層品質の検査結果を踏まえた耐久性能の簡易判定手法の検討
(5) 環境条件とコンクリート表層品質の検査結果を踏まえた耐久性能の詳細なシミュレーションの検討
(6) 将来劣化予測に基づくLCC評価の検討
(7) 契約・品質保証体系に関する検討
(8) 初期品質不良対策に関する検討
(9) 諸外国における関連した取り組みについての情報収集と分析
なお,これまでの議論を反映し,委員会名称を「構造物表面の…」から「構造物表層の…」と改称させていただきました。

・活動方法

年間数回の委員会および実構造物の調査,E-mailによる集中的な審議を通じて活動を行います。活動期間は,平成21年9月からの2年間を予定しております。

・応募の方法

本委員会に委員として参加を希望される方は,氏名,所属,連絡先を明記の上,応募理由,興味のある研究内容または貢献可能な研究内容を簡潔に沿えて,下記連絡先へご連絡下さい。

・申込み先

群馬大学大学院工学研究科社会環境デザイン工学専攻  半井健一郎
E-mail:nakarai@ce.gunma-u.ac.jp
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