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土木学会誌

催事

3.災害対策に関わる建設技術の現状─災害対策技術研究小委員会報告


地震・風水害などの自然災害に対してそもそも脆弱である我が国の国土の成り立ちに対し,近年の気象環境の変化や少子高齢化に伴う災害の発生形態の変化に応じて対策技術・復旧技術も対応が必要です。災害対策技術研究小委員会では総合建設業者を中心とした委員構成であることから,災害対策技術に関してハード対策を主体とした現状分析と今後の課題を中心に,災害対策に関わる設計思想の変遷および災害対策(復旧)事業の流れを関連法制度とあわせて整理を行いました。
このたび,委員会の活動報告にあわせて,関係各方面より講師をお招きしてご講演をいただく機会を得ました。
水工学と気象学の融合から気象と災害に関する研究されている京都大学防災研究所の中北教授に地球温暖化と近年の災害形態の変化について,また,岩手・宮城内陸地震をはじめ多くの災害調査に携わられている東北大学の風間教授に東北地方における近年の災害について,さらに,具体的な事例として東日本旅客鉄道株式会社の清水様に中越地震における鉄道トンネルの災害復旧についてご講演いただきます。
本講習会は、今後遭遇する災害に対する復旧事業および防災・減災のため大きな役割を担う建設技術者に対して,基本知識の習得の観点より参考にしていただけると思われますので,奮ってご参加いただきますようご案内申し上げます。

・開催日

平成21年7月1日(水)

・主 催

土木学会(担当:建設技術研究委員会)

・期 日

2009年7月1日(水)13:00〜17:00

・場 所

土木学会講堂

・参加費

会員 3,000円 非会員 4,000円 程度を予定

・プログラム:

13:00〜13:10   開会の挨拶
建設技術研究委員会 委員長 柿谷 達雄
13:10〜13:40   委員会報告(30分)
建設技術研究委員会 災害対策技術研究小委員会 委員
13:40〜14:40   講師講演:「(仮題)地球温暖化と災害形態の変化について」(60分)
京都大学 防災研究所 気象・水象災害研究部門 教授 中北 英一
14:40〜14:50   休憩
14:50〜15:50   講師講演:「岩手・宮城内陸地震における地盤災害−火山帯地域での地盤災害について−」(60分)
東北大学 大学院工学研究科 土木工学専攻 教授 風間 基樹
15:50〜16:00   休憩

16:00〜17:00

  講師講演:「(仮題)新潟県中越地震における鉄道トンネル災害復旧事例」(60分)
東日本旅客鉄道株式会社 東京工事事務所 立体交差課 清水 満

17:00〜17:05

  閉会の挨拶
災害対策技術研究小委員会 委員

© Japan Society of Civil Engineers 土木学会誌編集委員会