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土木学会誌

委員会委員などの募集

9.地震工学委員会 小委員会 の委員公募のお知らせ


・委員会名

強震継続時間が長い地震動に対する土木構造物の耐震性検討小委員会
委員長候補予定者:岐阜大学流域圏科学研究センター 教授 杉戸真太

・活動期間

2009年5月より2011年3月の約2年間を予定

・設立趣旨

近い将来間違いなく来襲するとされる海溝型巨大地震による災害の特徴は、(1)被害の著しい広域性と、(2)継続時間が極端に長い地震動による予想外の被害拡大、の2点と考えられます。このうち(2)の強震継続時間が各種構造形式に及ぼす影響については、地震工学の技術者として早急に検討すべき重要な課題であります。
時刻歴応答解析による検証がされる構造物を除いて、現行の構造物耐震性検討や一般の被害予測においては、地震動の最大値(Amaxや気象庁震度など)やスペクトル強度を地震荷重とした検討が行われております。このため、継続時間が極端に長くなる海溝型地震を対象とした場合に危険側の評価をしている可能性が高いと考えられます。このことは、とくに地盤の液状化に起因した被害事例において明らかであります。たとえば、一般の河川堤防のような堤体の液状化による沈下量や港湾のケーソンの移動量などは、液状化した地盤にさらに地震動が継続して入力することにより著しく増大することが知られております。
上記の継続時間に依存した被害の拡大は、構造形式によってその影響度が大きく異なることも容易に推測されることであります。したがって、典型的な種々の構造形式毎にこの点について検討し、得られた知見をとくに海溝型巨大地震の来襲の脅威にさらされている地域において的確に耐震性評価に取り入れることが必要です。一般に、海溝型巨大地震は、おおよその断層パラメータが特定できることから、各地点での強震継続時間も試算可能であり、検討結果が耐震検討実務に取り入れられる可能性が高いと考えられ、本小委員会を設立することと致しました。

・募集人数

特に制限は設けませんが、極端に多数の応募の場合は御本人の業務・研究歴・応募理由等を参考に公募者側で委員選定する事もありえます。

・応募方法

参加を希望される方は、(1)氏名、年齢、所属、連絡先住所、電話番号、FAX番号、E-mailアドレス(2)応募理由、本委員会で取り組みたい内容のキーワード(3)現在の主たる業務・研究の概要をA4用紙1枚程度にまとめた上で次の応募先にメールの件名を「免震・制震研究小委員会公募申込」としてE-mail にてご応募下さい。4月以降にこちらから折り返しご連絡を差し上げます。

・公募締切

2009年3月31日(火)

・応募先・その他問合せ先

(社)土木学会 研究事業課 二瓶 貞洋
TEL:03-3355-3559 E-mail:snihei@jsce.or.jp

・詳細は地震工学委員会のHP をご覧下さい。

http://www.jsce.or.jp/committee/eec2/index.html
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