土木学会誌
行事本部
産業景観シンポジウム+写真展:風景としてのテクノスケープ

産業観光、文化的景観、あるいは芸術表現の対象として、テクノスケープをはじめ産業の形成する景観について価値を見出す試みが内外 各地にて行われている。2000年には英国ウェールズのBlaenavon産業 景観(石炭産業、精製産業等)が文化的景観として世界遺産に登録され ているほか、わが国でも産業施設群や鉱山の景観が重要文化的景観の 候補として議論され始めている。このような時代趨勢にあって、近代ラ ンドスケープ遺産、工業都市の原風景、あるいは芸術的景観としての 可能性など、さまざまな切り口から産業景観の特質を議論することによ って、その有効な活かし方や価値の置きどころを明確にしていく必要が ある。
本シンポジウムでは、フランス土木史学の第一人者であるアンドレ・ ギエルム氏(フランス国立工芸院教授)をお迎えし、産業景観の国際事情に関する基調講演をいただく。加えて、わが国における景観工学、 造園学、ならびに写真芸術の専門家による話題提供及びパネル・ディ スカッションを実施し、産業景観という新たな価値の諸相を解明する こととしたい。
なお、当日会場にて大野繁氏の写真展を開催する。

日   時  :  2007年9月10日(月)16:00〜19:00
場   所  :  土木学会講堂(東京都新宿区四谷1丁目外濠公園内)
主   催  :  土木学会土木史研究委員会、景観・デザイン委員会
参 加 費  :  1,000円
プログラム
1. 開会の辞(土木史研究委員長 小西純一) 16:00〜16:05
2. 講演「産業景観を考える:パンタンの旧製粉工場を事例として」
(フランス国立工芸院教授アンドレ・ギエルム)
16:05〜16:55
3. ディスカッション
1)話題提供
・「日本における産業景観の現況」(近畿大学 岡田昌彰)
・「産業・生業の風景と自然環境」(東京大学 小野良平)
・「文化的景観としての産業遺産」(文化庁 井上典子)
・「被写体としての産業景観」(写真家 大野繁)
17:00〜17:55
2)パネル・ディスカッション
(ギエルム、東京工業大学名誉教授中村良夫、各話題提供者)
18:00〜18:40
3)フロアとの質疑応答
18:40〜18:55
4. 閉会の辞(景観・デザイン委員長 田村幸久) 18:55〜19:00
問合せ先
土木学会研究事業課 橋本剛志
TEL:03-3355-3559/E-mail:hashimoto@jsce.or.jp
近畿大学理工学部社会環境工学科 岡田昌彰
TEL:06-6721-2332/E-mail:okd@civileng.kindai.ac.jp
※参加申込みは、当日会場にて承ります。

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