土木学会誌
お知らせ(公募)

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情報利用技術委員会「国土基盤モデル小委員会」委員の公募

土木学会情報利用技術委員会では、以下の小委員会を設置します。 つきましては、委員を公募いたしますので、希望者はご応募ください。

小委員会名称  :  国土基盤モデル小委員会
構   成  :  委員長:矢吹信喜(室蘭工業大学)
副委員長:村井重雄(日本建設情報総合センター)
活動期間  :  2006年度から2年間
応募申込・問合先
室蘭工業大学工学部建設システム工学科 矢吹信喜
E-mail:yabuki@news3.ce.muroran-it.ac.jp
応募方法
本小委員会に参加を希望される方は、(1)氏名、(2)所属・肩書、(3)連絡先(郵便番号、住所、TEL番号、FAX番号、E-mailアドレス)、 (4)応募理由を記入のうえ、2006年8月末日までにE-mailで上記にお申込みください。
設立目的
ここ20年程の間に、パソコン、インターネット、3次元CAD/CG、 各種ソフトウェア等の情報技術が大幅に進化してきたことにより、「サ イバーワールド(サイバースペース)」と呼ばれる仮想現実の情報世 界が形成されつつある。サイバーワールドでは土木構造物や都市・ 自然空間をコンピュータ上に表現し、さまざまなシミュレーションを 行い、センサーデータや情報を一般に公開することにより共有し、 オープンな議論をすることができる。こうしたサイバーワールドは、 土木構造物の計画、設計、施工、維持管理の効率化を図るとともに、 利用者等への情報提供や各種支援も行う情報基盤になり得ると考 えられる。
一方、土木構造物等の社会基盤施設は現実世界のもの、すなわ ち実社会基盤であるから、サイバーワールドが現実から遊離したも のでは意味がない。そこで、測量、センサーネットワークやICタグ (RFID)等によって、情報基盤と実社会基盤を融合することが重要 だと考えられる。さらに、情報基盤から実社会基盤の人びとや機器 類等に指令や支援といった各種情報を与えることにより、全体とし て安全・安心で快適な社会や経済発展につながり、実社会基盤が その価値を向上あるいは創造することが可能になる新しいモデル「国土基盤モデル」を構築することが、将来のために重要な課題だ と考えられる。新規の建設工事額が減少するなか、国土基盤モデル により既存の社会基盤に新しい価値を創造させることが、土木技術 が将来生き残り、繁栄していくための重要な1つの手段であると考 えられる。
そこで、本小委員会では、国土基盤モデルの実現に必要な3要素、 すなわち、(1)サイバーワールドを形成するために必要な情報基盤モ デル、(2)実社会基盤におけるセンサー類、および(3)サイバーワール ドと実社会基盤をリンクするための技術、に関する調査研究を行い、 今後の国土基盤モデルがいかなる形態をなすべきなのかを、理論 と実践に立脚し、実装(インプリメンテーション)を意識しながら、産 官学で検討のうえ、世に対して提言していきたい。
活動内容
1)国土基盤モデルに関する情報収集
2)国土基盤モデルのビジョン、将来像の策定
3)国土基盤モデルによる価値創造・価値向上の提案
4)国土基盤モデルのプロトタイプの実装によるデモンストレーション

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