土木学会誌
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第9回地震時保有耐力法に基づく橋梁等構造の耐震設計に関するシンポジウム」の開催と講演論文募集
行事コード:E533

主 旨
兵庫県南部地震による甚大な被害に鑑み、橋梁等構造の耐震設計においては、弾性挙動の範囲に収まるように設計するだけでは不十分であるという反省から、大地震時に生じうる現実的な地震動を設計地震力として見込み、構造物の動的耐力やじん性に基づいて耐震設計する「地震時保有耐力法」が広く実務に適用されるようになってきました。
しかしながら、わが国における地震時保有耐力法による構造物の耐震設計の歴史はまだ浅く、構造物の非線形挙動や限界状態の評価など今後研究すべき課題も多数残されていることから、設計実務においては地震時保有耐力法の適用にあたってはさまざまな課題が指摘されています。また、最近では、国際化対応や新技術対応を図るために性能設計が主流となりつつありますが、このような場合にどのようにして耐震性能を明示、検証すべきかといった点についてもさらなる研究が必要とされているところです。
地震工学委員会では、平成9年より「地震時保有耐力法に基づく耐震設計法の開発に関する研究小委員会」を設立し、地震時保有耐力法に基づく橋梁等の構造物の耐震設計法の開発を行うと同時に、その適用上の課題点に関する情報交換を図ることを目的として、過去8回にわたり毎年標記シンポジウムを開催してきました。
このたび、本小委員会の活動の一環として第9回シンポジウムを下記のとおり開催することを計画しています。シンポジウムでは、研究成果の発表にとどまらず、地震時保有耐力法の研究開発に取り組む研究者と、これを実際の設計に適用していく実務者の自由な意見交換の場にしたいと考えております。つきましては、下記要項で発表論文を募集いたしますので、ふるってご応募ください。
主 催  :  土木学会(担当:地震工学委員会・地震時保有耐力法に基づく耐震設計法の開発に関する研究小委員会)
期 日  :  2006年2月2日(木)および3日(金)
会 場  :  土木学会講堂
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
参加費  :  7,000円、3,000円(学生会員)(講演集代を含む)
募集論文のテーマ
(1) 地震災害(1995年兵庫県南部地震、1999年台湾地震、2003年三陸南・宮城県北部地震・十勝沖地震、2004年新潟県中越地震、スマトラ島沖地震、2005年福岡県西方沖地震等)と被害分析・被害解析
(2) 地震外力(地震動、断層変位)の評価と耐震設計法
(3) 地震時保有耐力法に基づく耐震設計例および適用上の課題点
(4) 性能設計に基づく耐震性能の設定法、性能検証法
(5) 新しい耐震設計法(変位ベース設計法や信頼性設計法等)の提案
(6) 各種条件下における構造部材の限界状態の評価
(7) 構造物の非線形地震時挙動の評価法・動的解析の実例
(8) じん性を向上させる新しい構造の提案、実施例
(9) 既設構造物の耐震補強の提案、実施例
(10)その他地震時保有耐力法に関連する実例、研究等
発表申込
以下の5項目をA4判用紙(スタイル自由)に明記し申込んでください。採否は当小委員会にご一任願います。 (1)題目、(2)著者および所属(複数の場合は発表者に○をつける)、(3)勤務先住所、(4)電話およびFAX番号、電子メールアドレス、(5)論文内容要旨(300字程度)
発表申込締切  :  2005年10月31日(月)
講演集原稿締切  :  2006年12月27日(火)
講演集原稿は1編4ページ〜8ページ(ただし、偶数ページ)とし、完全版下原稿をA4判でオフセット印刷します。原稿書式は発表申込者に事務局より郵送します。発表時間は1編あたり10〜12分程度を予定しています。
プログラム・参加申込
シンポジウムの中で小委員会の活動成果報告を企画中です。プログラム概要および参加申込案内はホームページに掲載する予定です。
発表申込先・問合先
土木学会地震工学委員会事務局 今村
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
TEL:03-3355-3559/FAX:03-5379-0125
E-mail:imamura@jsce.or.jp

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