コンクリート標準示方書が性能照査型となりました。このことで構造 物の形状や、材料の選定の自由度が増すことが期待されています。し かし日常的に扱っている高架橋や、橋脚などの設計においては、多くの設計の実績から、簡単な方法で、示方書により照査される性能を満 足することが明らかならば、その方法で設計することも、性能照査を満 足した学会示方書に合致した設計であります。性能照査型示方書を理 解し、実務設計にどのように役立てていくかを考えていただくうえで参 考となる、各種の構造物についての設計計算例が土木学会コンクリー ト委員会示方書小委員会において作成されました。この設計計算例に 関する講習会を中国支部におきまして開催いたします。

施工編の特殊コンクリートの1つである「吹付けコンクリート」も性能 照査型になり、2002年の改訂では、山岳トンネル用の吹付けコンクリ ートのみを対象とした改訂作業が行われました。しかし、2002年以前 の施工編の吹付けコンクリートで記述されておりました「のり面用吹付 けコンクリート」や「補修補強用吹付けコンクリート」は以前のままでし た。土木学会コンクリート委員会吹付けコンクリート研究小委員会で は、コンクリート標準示方書施工編「24章　吹付けコンクリート」を補 完するために、トンネル用、のり面用および補修・補強用吹付けコン クリートに関する施工指針を作成し、コンクリートライブラリー「吹付 けコンクリート指針（案）」として発刊いたしました。この指針（案）に関する講習会を中国支部におきまして開催いたします。

以上2つの講習会を同時開催いたします。万障お繰り合わせのうえ、 ふるってご参加くださいますようご案内申し上げます。