土木学会誌
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21.地震工学委員会「断層変位を受ける橋梁の計画・耐震設計に関する研究小委員会」の委員公募のお知らせ


地震工学委員会では「断層変位を受ける橋梁の計画・耐震設計に関 する研究小委員会の新設にあたり委員を公募します。小委員会の設立目 的,活動内容および応募方法は下記のとおりです。奮ってご参加くださ い。
● 委員を公募する小委員会の名称
名 称:断層変位を受ける橋梁の計画・耐震設計に関する研究小委 員会
委員長:大塚久哲九州大学教授(大学院工学研究院建設デザイン 部門)(予定)
● 小委員会設立の背景と目的
1999年台湾で発生した921集集地震は,阪神大震災に匹敵す るほどの甚大な被害を台湾中部の地域にもたらしたが,その被害の 多くは断層変位によってもたらされたものである。これによってわ が国でも阪神大震災時にはあまり表にでてこなかった断層変位に対 応したインフラ整備が強く求められる情勢にある。
わが国の橋梁は設計時において断層変位の考慮が義務づけられて おらず,当該橋梁がどの程度の断層変位に耐えうるかの検討はなさ れてこなかった。本提案委員会では,種々の橋梁を対象にどの程度 の断層変位を許容できるか,どういう部材が被災するか,どういう 橋種が断層変位に強いか,断層変位に対応した構造的な改善策はど のようなものか,などについてこれらの課題に関心のある研究者, 実務者を募り研究を行うものである。
● 活動内容
小委員会では,以下の内容を中心に調査検討を進める。詳細につい ては,小委員会発足後に小委員会での議論を踏まえて方針を決めていく。検討対象は鋼およびコンクリート橋梁全般とし,必要に応じ て拡大していく。
(1)対象構造物
・鋼およびコンクリートで架設された連続桁橋,連続ラ−メン橋, ア−チ橋,斜張橋 など
(2)検討手法 基本的には変位入力の静的解析。必要があれば動 的解析も行う。
(3)検討項目
(1)これまでの主な地震でどのような断層変位が生じているかの 調査
(2)地震断層の発生箇所における特異な地震動の考慮の必要性
(3)こどういう部材にどのような被災が発生するかの究明
(4)どういう橋種が断層変位に強いかの究明
(5)断層変位に対応した構造的な改善策の検討
(6)断層変位に対応した橋梁計画,耐震設計例の作成など
● 活動期間と開催方法
平成17年度より1期2年(最大2期)とする。委員会の頻度は3か月に1回程度,主に東京で開催する。各委員で研究内容を分担し, 上記の研究課題に関する研究成果をまとめる。委員会終了後,シン ポジウム等を開催する。
● 応募方法
小委員会委員に応募される方は,A4判用紙1枚に,(1)氏名,(2)所 属,(3)連絡先住所,電話番号,FAX番号,E-mailアドレス,(4)関心のある橋梁種別(材料も含む)および検討項目(いずれも複数可),を記入のうえ,下記申込先までお送りください。なお,委員の選任は地震工学委員会で行いますが,委員会の運営上,希望者多 数の場合にはお断りすることもありますのでご了承ください。
● 提出期限
2005年2月末日
● 申込先
〒160-0004 新宿区四谷1丁目(外濠公園内)
土木学会 地震工学委員会

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