現在，国や地方自治体では市民の参加意識の高まり等を受けて，社会資本整備を始めとするさまざまな分野において市民参加による市民合意形成が盛んに進められているところです。

しかしながら，市民合意形成は構想，計画，設計，施工，運用・維持管理等の各事業段階，市民の利害関係あるいは市民の参加意識等によって，適した合意形成手法が異なっており，今後の市民合意形成プロデュースにあたっては，参加の局面に適した手法の選択，組合せ等により，いかに的確にかつ迅速に合意形成を進めていくかが課題となっています。

今回のシンポジウムはこうした問題意識のもと，市民参加における市民合意プロデューサーとして，コンサルタントには新しい役割を担うことが求められているとの観点から，市民参加の現状を把握し，今後の市民合意形成プロデュースにあたって留意すべき課題等を探ることを目的とするものです。

基調となる報告および問題提起は，（社）土木学会コンサルタント委員会に設置された「合意形成小委員会」において2か年にわたり検討してきた成果を基に発表します。パネルディスカッションでは多方面からの講師をお招きし，市民合意形成のあり方について議論いたします。

皆様の多数のご参加をお待ちしております。