土木学会誌
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「安全かつ円滑な道路交通空間をITSで達成できるか?」

より安全で円滑な交通システムを実現するために研究開発が進められてい るITSは,個別技術要素に対する研究開発が先行してきたが,効果的な技術開発に向けてインフラストラクチャーやユーザーの視点からより一層のフィードバックを働きかける必要がある.さらに,I T 技術をベースとした新たなデータ取得や活用,シミュレーションをベースとした現象分析手法が,都市交通計画の策定,評価の考え方を根本から変える可能性を秘めている.交通工学・計画をめぐるこのような環境変化に対応するために,土木計画学研究委員会に2つの小委員会(交通事故分析とITSに関 する研究小委員会/代表・森地茂東京大学教授,道路利用の情報化・効率化小委員会/代表・内山久雄東京理科大学教授)を設置し,安全かつ円滑な道路交通を達成する上での問題点とITSを活用した解決方法に関して集中的に3か年の研究活動を行ってきた.本シンポジウムはその成果をとりまとめて公表するものである.

1.主催 土木学会(担当:土木計画学研究委員会 交通事故分 析とITSに関する研究小委員会,道路利用の情報化・効率化小委員会)
2.日時 5月10日[木]−11日[金]
3.場所 つくば国際会議場
〒305-0032 つくば市竹園2-20-3
TEL 0298-61-0001 Fax 0298-61-1209,
(交通アクセスに関する情報はつくば国際会議場のホー ムページhttp://www.epochal.or.jp/をご参照下さ い)
4.応募締切 4月27日[金]
5.定員 300人
6.参加費 4,000円
7.申込方法 学会誌綴込みの「行事参加申込書」に所定の事項を明 記の上,土木学会事務局経理課宛FAXにてお申し込み 下さい.ただし,「現金書留」にてお申し込みの場合は, 直接「行事参加申込書」を現金封筒に同封の上お送り 下さい(事前のFAX送信は二重登録の原因となります ので必要ありません).
8.問合先 東京工業大学大学院
理工学研究科土木工学専攻 清水哲夫
TEL 03-5734-2693 FAX 03-5734-3578
E-mail:sim@plan.cv.titech.ac.jp
9.スマートクルーズ21 体験乗車会
シンポジウムに平行して,国土交通省土木研究所にお いて走行支援システムの体験乗車会を実施します.申 し込みはシンポジウム会場で受け付けます(事前予約 はできません).
10.プログラム
5月10日
時 刻大会議室101大会議室102
10:00〜10:10開会(大会議室101)
10:10〜10:20休 憩
10:20〜12:00 セッション1 交通事故の要因分析
オーガナイザー:森地 茂(東京大学)
1)交差点事故と視覚情報の関連性の分析
浜岡 秀勝(東京大学)
2)事故発生メカニズムを考慮した事故リスク分析モデルの構築と対策評価システムの開発
家田 仁(東京大学)
3)交通事故多発地点と属性別危険度との関連性
古池 弘隆(宇都宮大学)
4)高齢者の交通事故およびニアミス特性とその軽減方策に関する研究
川上 洋司(福井大学)
セッション2 ミクロな交通現象の表現
オーガナイザー:内山 久雄(東京理科大学)
1)走行支援システムの評価のための高速道路流入部におけるミクロ交通解析
清水 哲夫(東京工業大学)
2)道路交通流錯綜部における交通安全システムの開発
飯田 恭敬(京都大学)
3)シミュレーションによる多重追突の生起メカニズムの分析とその対策に関する研究
井上 博司(岡山大学)
4)冬季交差点における交通事故の再現技法の高度化と冬季路面管理システムに関する研究
中辻 隆(北海道大学)
12:00〜13:20休 憩
13:20〜15:00 セッション3 I T 技術による交通データ取得
オーガナイザー:石田 東生(筑波大学)
1)Web上でのGISアプリケーションによるヒヤリ地図作成システムの開発と効果評価
赤羽 弘和(千葉工業大学)
2)移動体端末による交通行動調査の成立可能性
田名部 淳(鞄s市交通計画研究所)
3)移動体通信システムに着目した交通観測技術の国際比較
牧村 和彦((財)計量計画研究所)
4)複数の高精細度ビデオカメラによる車両軌跡の高精度連続観測システムの観測
赤羽 弘和(千葉工業大学)
セッション4 交通シミュレーション:その有効利用に向けて
オーガナイザー:久保田 尚(埼玉大学)
1)国内外の交通シミュレーションモデル
森津 秀夫(神戸大学)
2)モデル検証用マニュワルの策定
吉井 稔雄(高知工科大学)
3)検証におけるモデル相互比較
萩原 亨(北海道大学)
4)適用事例の紹介およびモデル特性分析
堀口 良太(ITL)
15:00〜15:30休 憩
15:30〜16:45 セッション5 I T データの活用セッション
オーガナイザー:朝倉 康夫(愛媛大学)
1)プローブカーデータを用いた交通流特性の分析
岡本 直久・石田 東生(筑波大学)
2)積雪冷寒地における交通安全性向上策の便益計測
田村 亨(室蘭工業大学)
3)交通事故の救急体制に関する基礎研究
元田 良孝(岩手県立大学)
セッション6 走行支援システム開発への研究
オーガナイザー:喜多 秀行(鳥取大学)
1)渋滞発生メカニズムとAHS技術による対策
大口 敬(東京都立大学)
2)AHS導入時における効率面及び安全面から見た車頭間隔のあり方
佐藤 光(パシフィックコンサルタンツ梶j
3)無信号小交差点における交通挙動分析に基づく出会い頭事故防止ITSの可能性分析
山中 英生(徳島大学)
5月11日
時 刻大会議室101大会議室102
9:00〜10:15 セッション7 交通事故発生地点の診断・予防技術
オーガナイザー:古池 弘隆(宇都宮大学)
1)交差点事故多発地点分析の比較研究
森地 茂(東京大学)
2)交通事故防止プロセスにおける診断方法の検討
大蔵 泉(横浜国立大学)
3)道路安全監査に関する基礎的調査・研究
西村 昴(大阪市立大学)
セッション8 非常時の交通情報提供
オーガナイザー:飯田 恭敬(京都大学)
1)交通規制時の情報提供とその影響に関する基礎的検討
宇野 伸宏(京都大学)
2)高速道路通行止時における交通誘導システムの検討
内山 久雄(東京理科大学)
3)救急車の緊急走行時における危険要因分析と走行支援方法の提案
山本 幸司(名古屋工業大学)
10:15〜10:30休 憩
10:30〜11:45 セッション9 設計指針・サービス水準評価
オーガナイザー:赤羽 弘和(千葉工業大学)
1)単路部における交通容量・サービス水準管理施策の評価
中村 英樹(名古屋大学)
2)流入部におけるサービス水準評価と交通容量
喜多 秀行(鳥取大学)
3)2車線道路の交通安全問題とマネジメント・プログラムに関する研究
斉藤 和夫(室蘭工業大学)
セッション10 地区交通計画へのITSの応用
オーガナイザー:原田 昇(東京大学)
1)高度な交通管理技術を前提とした交通安全対策立案方法
秋山 孝正(岐阜大学)
2)特定地区に集中する交通需要の適正化・分散方策
朝倉 康夫(愛媛大学)
3)駅前地区の交通適正化に関する基礎的研究
中村 文彦(横浜国立大学)
11:45〜13:00休 憩
13:00〜14:20パネルディスカッション(大会議室101 :登壇者未定)
14:20〜14:30閉 会
11.その他 当シンポジウムに関する最新の情報は以下のWebサイトでご確認下さい.
http://www.plan.cv.titech.ac.jp/itssympo2001/index.html

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