8月の行事と募集

フェロー会員の申請方法について(ご案内)
申込締切日:9 月29 日[金]

 土木学会では,フェロー制度を1994年度に創設し,現在1995名の方々がフェロー会員と認定されています.
 フェロー会員は,「土木工学または土木事業に関する見識に優れ,責任ある立場で長年にわたり指導的役割を果たし,社会に貢献してきた個人の正会員のなかから理事会が認めた者」と定義されています.
 会員のフェロー制度は海外の学会では早くから樹立されており,イギリス土木学会(Institution of Civil Engineers )やアメリカ土木学会(American Society of Civil Engineers )では,学会入会後の経歴に応じて準会員,正会員,フェロー,名誉会員と種別(grade )が変わっていく方式を採用しています.フェローの学会員は,学会を代表するにふさわしい技術者として認定され,その自覚を持って社会的に活躍されています.
 土木学会が1994年度にフェロー制度を導入した理由の一つは,海外の姉妹学会との提携を一層深め,今後の国際社会で発展を続けていくための基盤づくりでした.海外で活躍される学会員の方々からは,土木学会フェローの称号が高く評価されたとの話を伺っております.フェローの称号を贈られた会員をフェロー会員と規定することによって,一般会員のなかにおけるフェロー会員の評価が定着し,フェロー会員各位が高い見識と責任感を持って社会において土木の代表者として活躍されることを期待する次第であります.
 このようなフェロー会員の位置づけに対応して,正会員からフェロー会員への転格の申請に際しては,土木学会フェロー会員2名以上の推薦を必要とすることと致しました.ただし,その内1 名は正会員であっても差し支えありません.
 フェロー会員になるための「長年にわたり」という定義は,具体的には@責任ある立場でおおむね10年以上業務を遂行され,かつA本学会員としての経歴が20年程度以上の者ということにしています.また「責任ある立場」というのは,例えば付記の各号の一つに該当する場合です.ただし,これはあくまでも例示ですので,これに直接当てはまらない場合でも,提出していただいた申請書類に基づきフェロー審査委員会で判断させていただきます.
 なお,フェロー会員の会費は今のところ正会員の1.5倍と規定されています.学会の諸活動を財政的に支援して頂くこともお願いしている次第です.
 イギリス土木学会やアメリカ土木学会においては,フェロー会員が正会員の10%前後を占めています.土木学会の場合には5%強ですので,フェロー会員として認定されるのに十分な経歴をお持ちでありながら,これまで申請されずにおられた方々が多数いらっしゃると思われます.本年度の申請受付は下記の通りですので,有資格の会員各位がこぞって申請されることを期待しております.

			         記


1.申請期限―――――――9月29日[金]到着申請書につき審査,締切日以降到着申請書は次年度審査.

2.申請書請求・送付先――土木学会事務局会員課
             〒160-0004 新宿区四谷1丁目無番地
             TEL 03-3355-3443(直通) /FAX 03-5379-2769
             E-mail:member@jsce.or.jp(ご請求,お問合わせにはFAX ,E-
             mailをご利用下さい)
             ※申請書は,土木学会ホームページ(http://www.jsce.or.jp )の
              「フェロー審査委員会」のページから取り出せます.

付記:「責任ある立場」とは,例えば以下の各号の一つに該当するものとする.
(1)学校(大学,高専等)
   1)大学教授もしくはそれに準ずる立場.
   2)博士の称号を持ち高度の学識を有する専門家と認められて,責任ある立場で研究開発,人
    材育成等に長年従事している立場.

(2)官公庁(官庁,公社公団,地方公共団体)
   1)官庁公団本省の課長,室長級以上および地方局の部長級以上,都道府県の課長級以上およ
    びこれに相当する立場.
   2)博士の称号を持ち高度の学識を有する専門家と認められて,責任ある立場で研究開発・技
    術開発,人材育成等に長年従事している立場.

(3)学協会(学会,協会その他)
   1)学会,各種協会活動において,土木分野の発展に寄与する活動が認められる理事あるいは
    それに準ずる立場.

(4)建設業(総合建設業,その他の建設業,建設コンサルタント業)
   1)主要工事の所長あるいはそれに準ずる立場の経験者であり,技術士あるいはこれに準ずる
    経験・見識を有する建設業企業の部長級以上の立場.
   2)建設コンサルタント業務の管理技術者として高度な技術を有するプロジェクトを10件以上
    担当し,技術士あるいはこれに準ずる資格を取得後,5年以上の業務経歴を有する建設コ
    ンサルタント会社の部長級以上の立場.
   3)博士の称号を持ち高度の学識を有する専門家と認められて,責任ある立場で研究開発・技
    術開発に長年従事している立場.

(5)その他の民間(電力・ガス等,私鉄,製造業関係,その他の民間)
   1)土木分野における特筆すべき業績を有する企業の主要工事の所長あるいはそれに準ずる立
    場の経験者であり,技術士あるいはこれに準ずる経験・見識を有する部長級以上の立場.
   2)博士の称号を持ち高度の学識を有する専門家と認められて,土木分野の研究開発・技術開
    発に長年従事している立場.

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