第8回鉄道力学シンポジウム開催のお知らせ

 

将来の鉄道の有るべき姿と発展を目指して、構造工学委員会鉄道構造小委員会(委員長 角 知憲(九州大学))では、鉄道施設に関する力学的問題を中心に、基礎研究と応用技術の融合をはかり、この分野の学術の進展に資することをめざしています。

このために重点課題を選んで線路研究のグランドデザイン研究会、地方鉄道研究会、地震時における走行性能研究会、鉄道用新構造盛土研究会、という4つの研究会を設置して活動を行ってきました。特に、「線路研究のグランドデザイン」研究会においては、2025年を念頭に鉄道のあるべき姿を想定し、研究が必要な事項を提示しました。現在は、これまで必要性が明らかにされてきた「新形式鉄道貨物輸送のための技術開発」「減圧トンネルを含む新形式高速鉄道」「鉄道線路研究のデータベース拡充」の3研究会を立ち上げ、また2004年全国大会においてパネルディスカッション「サステナブルモビリティに向けた鉄道のグランドデザイン」を主催するなど、さらなる発展を目指しております。

そのような状況を踏まえ、研究、開発、調査の成果を分野横断的に議論することを目的に、第8回鉄道力学シンポジウムを下記により開催いたします。なお論文/報告は公募により、すべて査読されております。

 

 

  :2004年7月14日(水) 9:00−

  :土木学会

  :土木学会構造工学委員会鉄道構造小委員会

講演内容:別表をご覧ください。

参加方法:参加申し込みは当日会場でお願いいたします。事前の申込みは不要です。参加費は3,500円です。

※一般講演者の方々のご招待および論文集の寄贈はございませんので、一般聴講者同様お申し込み下さい。

問い合わせ先

土木学会 研究事業課 橋本剛志

   03-3355-3559  hashimoto@jsce.or.jp

(財)鉄道総合技術研究所 軌道力学研究室 石田 誠

042-573-7291  mako@rtri.or.jp

 東日本旅客鉄道 JR東日本研究開発センター 小野 重亮

          048-651-2389   shigeaki-ono@jreast.co.jp

 

○成果報告は「線路研究のグランドデザイン研究会」「地方鉄道研究会」講習会を兼ねます。希望者にはテキストの販売(各2,500円、1,000円:予定)も行います。

○シンポジウムの終了後懇親会を開催いたします。会費2,000円、受付時にお申し込みください。

 

 

 

 

 

講演内容  (講演時間が変更になりました。ご注意ください。)

時刻※

題目

講演者

9:00

開会の辞

角 委員長

9:10

曲線部内軌道側レールにおける波状摩耗とスティック・スリップ特性に関する研究

内田 忠之(芝浦工大)

9:35

レール波状摩耗の光学的測定の試み

河瀬 庸平(九州大)

10:00

レール波状摩耗の基本メカニズムとその検証

眞鍋 克士(鉄道総研)

10:25

曲線通過実験が可能な鉄道台車用回転試験機の開発とその応用

佐藤 安弘(交通安全環境研)

10:50

正弦波地震載荷時の道床砕石粒子の局所的な運動エネルギー特性

相川 明(大分高専)

11:15

MTT作業計画支援システムの実用化への取り組み

小野寺 孝行(JR東日本)

11:40

レール継目部で生じる輪重変動に関する一考察

鈴木 貴洋(鉄道総研)

13:10

負荷決定逆解析による鉄道軌道の健全性評価手法の提案 講演中止

亀田 敏弘(筑波大)

13:20

13:35

列車走行荷重を受けるトンネル・地盤系の動的応答解析

阿部 和久(新潟大)

13:45

14:00

新幹線高架軌道からの列車振動の発生と地盤内振動伝播性状

竹宮 宏和(岡山大)

14:10

14:25

鉄道用トラスの縦桁のたわみが下横構連結部に及ぼす影響

阿部 英彦(東京鐵骨橋梁)

14:35

14:50

鉄道橋脚における健全度判定法の適用について

山下 彰彦(日本文理大)

 

 

 

15:15

15:30

15:30

〜 

16:40

成果報告

線路研究のグランドデザイン研究会」「地方鉄道研究会」講習会を兼ねます。

16:50

〜 

17:40

特別講演 「ディーゼル自動車の環境負荷改善に向けての最近の動向」(仮題)

近年排ガスによる環境負荷が注目されることの多いディーゼル自動車ですが、欧州においては逆に環境改善の期待を集めています。欧州とわが国の状況の違いと今後の見通しについて、鉄道技術者にとっても他人事ではない、興味深い話題を提供していただきます。

17:40

閉会の辞

松浦 副委員長