2008523日作成

土木学会 構造工学委員会

第1回構造実験指導書編集小委員会 議事録(案)


日時:2008510日、13:0016:30

場所:土木学会本部会議室

出席:(敬称略)鬼頭、勇、海田、鎌田、北原、玉田、廣瀬、山本、栗原、小野寺

資料:(1)委員会名簿

   (2)メール審議シート集約

   (3)版下原稿書式

   (4)平成12年版・電子ファイル格納CD

   (5)平成12年版・トレース図面などスキャニング・ファイル格納CD

 


議事

(1) 委員長挨拶(含む事務局紹介)

 鬼頭委員長より、事務局の小野寺氏の紹介とともに、挨拶があった。

(2) 委員自己紹介

 各委員より自己紹介があった。

(3) アンケート回答に関する討議と編集方針へ反映すべき事項の抽出

 鬼頭委員長より、配布資料の説明があり、平成12年版構造実験指導書の各章およびコラムに対して以下の意見が出された。

 第1章 総論

  ・本書の使い方、構成に関する記述が必要である。

 第2章 計測

  ・鋼材の引張試験およびコンクリートの圧縮試験は第3章に記載したほうがよい。

  ・ひずみゲージの接着方法をより視覚的に見せた方がよい。

  ・ノギスとマイクロメータの使い方を記載した方がよい。

  ・動的計測器の紹介を入れた方がよい。

  ・コンクリートのひび割れ幅の計測方法を入れた方がよい。

  ・ノギスから動的計測まで、社会でよく利用されている計測方法を広く紹介した方がよい。

  ・平成12年版12ページの図2.2.13の計測システムの図は一つでよいのではないか改善が必要である。

  ・ひずみゲージの結線方法を紹介すべきではないか。

  ・弾性係数およびポアソン比の計算において、実測データを示しつつ、解説した方がよい。

  ・関連知識を整理すべきである。重複している部分もある。

  ・関連知識として何が必要であるか精査する必要がある。

  ・図や写真を多用した方がよい。

 第3章 弾性挙動

  ・模型の寸法は実寸を示した方がよい。

  ・光弾性実験に関しては、計算シミュレーションとの対比ができるとよい。

 第4章 動的挙動

  ・概説に固有周期の話を入れる。

 第5章 破壊挙動

  ・鉄筋コンクリートはりの寸法を小さくできないか。

  ・実測の荷重−変位曲線と実現象(曲げひび割れ発生、鉄筋降伏、圧壊など)の対比があった方がよい。

  ・概説に疲労試験を入れる。

 第6章 非破壊試験

  ・各教育機関でどのような試験機器があるのか。

 第7章 座屈挙動

  ・アンケート結果より需要が多い。

  ・紙による座屈実験(オイラー座屈)がある。

  ・紙模型による実験でも座屈モードを見せることはできる。

  ・オイラー座屈を対象とするなら、第3章の弾性挙動のあとに掲載するのがよい。

 コラム1(ブリッジコンテスト)

  ・高専で行われているデザインコンペのコラムに変更する。

 コラム2(生物の形態から学ぶ構造力学)

  ・このまま残す

 コラム3(ヒューマン・キャンチレバー)

  ・残す

 コラム4(アイアンブリッジ)

  ・削除する

 コラム5(振動応答習得機)

  ・削除する

 コラム6(風との語り合い)

  ・このまま残す

 コラム7RCはりの透明模型)

  ・削除する

 コラム8(兵庫県南部地震による構造物の被害)

  ・このまま残す

 コラム9(「山彦」の原理を使った非破壊試験)

  ・このまま残す

 コラム10(簡単な座屈実験(シェルの座屈))

  ・削除する

 新規コラム

 a 光ファイバーによるひずみ計測

  ・本編第2章 計測 に掲載する。

 b 疲労現象

  ・新規コラムとして掲載する。

 c 制震技術

  ・新規コラムとして掲載する。

  ・制震、免震、耐震の考え方・効果・仕組みを紹介するとよい。

 d 風洞実験

  ・コラムとして取り上げないこととする。

 e 鋼の非破壊試験

  ・コラムとして取り上げないこととする。

 f E-Defenseでの実物大振動実験

  ・新規コラムとして掲載する。

 g 計算機シミュレーション

  ・平成12年版 第7章 計算機シミュレーション を新規コラムとして掲載する。

 h 光弾性実験

  ・コラムとして掲載する。

 委員会ホームページ

  ・平成12年版から削除となる内容を掲載する。

  ・レポートのひな形を掲載する。

  ・良いレポートの例を掲載する。

 その他

 クラックゲージ

  ・付録してつけるとなると、単価にもよるが、その分本代にプラスされる。

 CD-ROM

  ・本は平積みされるため、CD-ROMが傷つく懸念がある。

  ・単価は?

 表紙デザインおよび書籍について

  ・表紙についてはイメージファイルとなっていれば、コストアップにはなりにくい。

  ・2009年版(西暦表記)とする。

  ・土木学会の正式なロゴを入れる。

  ・「構造実験指導書」では誰のための指導書なのか分かりにくいため、書籍名を「構造実験のてびき」とする。

  ・ページ数は150ページ程度を目安とする。

  ・紙代が高騰している。6月より15%アップが見込まれている。

  ・各章の最初に基礎となる実験内容を盛り込む。「感じてみよう」、「聞いてみよう」など。

(4) 目次の決定(コラムと学会サイトホームページ・コンテンツを含む)

 2009年版の目次を以下とする。

   第1章 総論

   第2章 計測

   第3章 弾性挙動

   第4章 動的挙動

   第5章 破壊挙動

   第6章 非破壊試験

   第7章 座屈挙動(内容によっては、弾性挙動のあとに置く)

   コラム ブリッジコンテスト

   コラム 生物の形態から学ぶ構造力学

   コラム ヒューマン・キャンチレバー

   コラム 風との語り合い

   コラム 兵庫県南部地震による構造物の被害

   コラム 「山彦」の原理を使った非破壊試験

   コラム 疲労現象

   コラム 制震技術

   コラム E-Defenseでの実物大振動実験

   コラム 計算機シミュレーション

   コラム 光弾性実験

(5) 各章(コラムとHPを含む)の担当委員の決定

 各章およびコラムの執筆担当者を以下のとおりとする。なお、各章のはじめに、基礎実験に相当する内容を盛り込むこととした(ex. 感じてみよう、聞いてみようなど)。

   第1章 総論                       鬼頭

   第2章 計測                       勇、海田、鬼頭

   第3章 弾性挙動                     玉田、上中、山本

       (鋼材の引張試験、コンクリートの圧縮試験は個々に移動)

   第4章 動的挙動                     廣瀬、北原

   第5章 破壊挙動                     栗原、上中

   第6章 非破壊試験                    鎌田

   第7章 座屈挙動                     勇、海田

(内容によっては、弾性挙動のあとに置く)

   コラム ブリッジコンテスト                玉田

   コラム 生物の形態から学ぶ構造力学            鬼頭

   コラム ヒューマン・キャンチレバー            鬼頭

   コラム 風との語り合い                  鬼頭

   コラム 兵庫県南部地震による構造物の被害         鬼頭

   コラム 「山彦」の原理を使った非破壊試験         鎌田

   コラム 疲労現象                     (舘石先生に執筆協力依頼)

   コラム 制震技術                     北原

   コラム E-Defenseでの実物大振動実験           鬼頭、栗原

   コラム 計算機シミュレーション              廣瀬

   コラム 光弾性実験                    玉田

   委員会ホームページ(レポートのひな形、データシート)   上中、山本

(6) アンケート回答結果の公表について

 回答状況と結果を委員会ホームページに掲載することとした。

(7) 版下原稿作成時の書式の周知

 原稿はB5版とし、PDFあるいはTeXによる完全版下原稿を、配布資料05に記載の書式に従い作成することとした。なお、版権が発生する場合は、鬼頭・栗原・小野寺に連絡することとした。

(8) 今後の日程

 次回、委員会を821日(木)、13:00から開催する。


以上