丸の内仲通り

所在地:仙台市泉区高森、寺岡、桂、紫山、明通他 MAP
事業者:三菱地所株式会社

 

受賞者

氏名
所属
役割
矢崎勝彦 三菱地所(株)東北支店建設課(当時)
(株)三菱地所設計(現在)
・プロジェクト・マネージャー
草間茂基 三菱地所(株)東北支店建設課(当時)
(株)三菱地所設計 都市環境計画部(現在)
・設計チーフ・監理チーフ
矢島健康 三菱地所(株)東北支店建設課(当時)
(株)三菱地所設計 都市環境計画部(現在)
・設計チーフ・監理チーフ
奥谷圭介 三菱地所(株)東北支店建設課(当時)
(株三菱地所設計 都市環境計画部(現在)
・設計チーフ・監理チーフ
栗林茂吉 三菱地所(株)東北支店建設課(当時)
(株)三菱地所設計 都市環境計画部(現在)
・設計チーフ・監理チーフ
坪田勇人 三菱地所(株)東北支店建設課/開発課(当時)
(株)三菱地所設計 都市環境計画部(現在)
・設計チーフ・監理チーフ
武藤勲生 三菱地所(株)東北支店建設課/(株)三菱地所設計都市環境計画部(当時)
(株)三菱地所設計 都市環境計画部(現在)
・設計チーフ・監理チーフ
木下智康 (株)三菱地所設計 都市環境計画部(当時)
(株)三菱地所設計 東北支店(現在)
・設計・監理 担当
三菱地所株式会社東北支店 ・泉パークタウンの街づくりコンセプトの立案
・建築協定・地区計画(素案)の提案
株式会社泉パークタウンサービス ・維持管理を考慮した施設計画の提案
・タウンマネジメント

 

講評
 まず、設計から施工完了まで40年あまり、当初の基本コンセプトを貫いたことに敬意を表したい。緩やかな平面曲線で構成された街区道路、セットバックされた住宅、豊かな緑、統一感のあるサインや道路施設などが相まって、いわゆる大規模団地のイメージとは大きく異なる快適な街並みが創出されている。宅地造成においても傾斜を活用するなど、元の地形にできるだけ手を加えない工夫がなされている。農業用のため池を活用するなど、かつての風景を継承する公園も程よく配置されている。世代交代しても住宅を含む街並みが保持できているのは、緩やかな規制と住民の自主管理が確実に機能している表れであろう。この管理システムも当初から想定されたものとのこと。特に、1990年以降に入居が始まった二つの住区は、集合住宅棟の間や戸建住宅間に緑道が配置されるなど、質の高い整備がなされている。その街並みと比べると、1970年代入居の街区がやや見劣りがするのは残念である。(椛木委員)

泉パークタウンは今年のデザイン賞対象地区最大のもの、40余年にわたり造られてきた約1,000haのまちを評価せよというものである。広いまちをくまなく見ようと、車を借りニュータウン内を走り回った。比較的新しい開発エリアである「桂」や「紫山」等において、ややエキゾチックではあるが、外構と建築が見事に調和し、他にはない住宅地環境が造られている姿を確認した。申請書では広大なニュータウンの内、この2つエリアを重点的に見て欲しい旨が示されており、その意味は現地で確認できた、これまで開発を終えた5つのエリアのうち、他の3エリアはたしかに推奨の2エリアに比べると見た目は平凡なまちと言える。しかしながら、長い開発事業の中で、次第に内容を充実させ、最新のエリアの環境形成まで至り、その間古い住宅地の維持管理を合わせて進め、これを民間事業者が推進してきたまちづくりの取組みは高く評価できるものである。(高見委員)