奨励賞:丹生川ダム
丸の内仲通り

所在地:岐阜県高山市丹生川町折敷地 MAP
事業者:岐阜県宮川上流河川開発工事事務所(高山土木事務所)

 

受賞者

氏名
所属
役割
高須 祐行 株式会社クレアリア(当時)
八千代エンジニヤリング株式会社(現在)
・関係機関の意向調整
・トータルコーディネイト
篠原 修 東京大学(当時)
GSデザイン会議(現在)
・総合調整
・デザイナー選定
・堤体景観検討委員会委員
一丸 義和 アジア航測株式会社(当時)
国際石油開発帝石(現在)
・堤体デザイン
川村 宣元 川村宣元建築設計事務所 ・管理棟建築デザイン
・管理棟意匠監理
吉谷 崇 株式会社 設計領域 ・左岸天端広場デザイン
・広場意匠監理
岐阜県宮川上流河川開発工事事務所 ・事業の実施
丹生川ダム堤体景観検討委員会 ・堤体デザイン基本構想検討

 

講評
 街道を車で目指すと、山並の稜線を横切って一瞬、水平線を持つ白い色が見える。もしや、あれが目指すダムか、と思う間もなくそれは視界から消え二度と姿を現さない。
 トンネルを抜けてダムに進入し、広々とした天端道路を渡ると洗練された管理棟や休憩所などがあり、気持ちの良いランドスケープデザインの広場がある。左岸の歩廊も、ダム下流面の勇姿を見る数少ないポイントして嬉しい。トンネル出口周りの少し残念な法面処理を見ながら上流側に廻ると、堤体中央の神殿の様な列柱が湖面に写り込み、風景に程よい焦点と陰影を与えている。下流側は天端道路を受ける垂直の付け柱の間から下る、シンメトリーを強調したV字型の誘流壁が特徴的な姿を見せているが、地形のせいか軸線が折れ、無造作に配置されたように見える放流棟の配置が気になる。
 ダムに関連する一つ一つの造形要素は丁寧に設計されているが故に、数多い造形言語の今ひとつの関連性が欲しかった。(武田委員)

 



  • photo:Shigeo Ogawa